平成27年5月

　

佐賀徐福国際シンポジウム２０１５への祝辞

　「佐賀徐福国際シンポジウム２０１５」が盛大に開催されますことを心よりお喜び申し上げます。また、今年５月に佐賀市の「徐福長寿館」が開館20周年を迎えられましたことに対しまして、あわせてお祝い申し上げます。

　佐賀の徐福伝説では、海を渡った徐福は佐賀に上陸し、その後、不老不死の仙薬を探すために金立山に分け入り、薬草「フロフキ」を得たと伝えられています。
　私は、知事に就任した直後、政策のヒントを得るために県内の七つのすべての離島や中山間地を訪れましたが、仙薬を発見した徐福のように、そこで佐賀のすばらしい宝を見つけることができました。
　それは、佐賀の「人」です。訪れた地域では、祭りや伝統行事などを大切にしながら、地域社会の絆がしっかりと守られており、「人」と「人」とのつながりを大切にしてきた歴史や文化が感じられました。徐福も、佐賀の人や自然の助けを得て仙薬を探したと言われています。私は、この「人」を大切にすることで、佐賀がもっと輝けるよう力を尽くしたいと考えています。

　徐福東渡は、中国、日本など東アジアにおける交流の先駆けとなりました。そして現代では、徐福の研究をきっかけとして、様々な交流が生まれています。今回のシンポジウムには、国内はもとより、諸外国からも多くの方々にお越しいただいていますので、これまで築いてこられた交流を更に深めていただくとともに、また新たなつながりを見つけていただくことを期待しています。

　最後になりましたが、歴史ロマンあふれる徐福研究の今後益々の発展と、皆様のご健勝、ご活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。