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平成27年6月
 
第65回社会を明るくする運動へのメッセージ
『やさしく見守る 地域のまなざし』

 「おはよう、気を付けて行きんしゃいね。」「おはようございます。うん、分かった。」
 小学校の通学路では、毎朝地域の人々による声かけやあいさつなどの見守り活動が行われています。

 皆さんは、子どもの頃、友達とけんかをして絆創膏を貼って登校した時に、「どうしたね、何の傷?」と心配の声をかけられた経験はありませんか?
 友達のお父さんやお母さん、近所に住むおじいさんやおばあさんたちに声をかけられることは、子供心にちょっと面倒だなと感じると同時に、どこかあたたかい気持ちになったことを思い出します。
 地域の人々のまなざしには、子どもたちの安全を見守りながらも、非行に走らずに、健やかに成長してもらいたいという思いが込められています。子どもの頃に感じた「見守っているよ」という地域のやさしいまなざしを、今度は私たちが、次の世代に引き継いでいかなくてはなりません。

 「自分をいつも見ていてくれる、帰るべき場所がある」
 佐賀県には、「くんち」や「三夜待ち」などの地域の結びつきを大切にする素晴らしい文化が連綿と受け継がれています。このような地域の人々とのつながりは、誰かが元気がないときや、いつもと様子が違うときに、その変化に敏感に気付くことができる心を育むとともに、つまずきながらも立ち直ろうとしている人々を支え、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。

 今年もまた、「社会を明るくする運動」の強調月間が始まります。
 県民みんなが考え、参加することが、心に痛みを抱えた人たちに手を差し伸べる活動に力を与え、犯罪や非行のない明るい社会への道を照らします。
 つながりを大切にする地域の力を活かして、支えを必要としている人に寄り添いながら再出発への歩みを見守り、「人にやさしく、世界に誇れる佐賀づくり」を目指して、ともに歩み始めましょう。