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平成27年7月
 
420クラスヨット世界選手権2015あいさつ
『“キャッスルベイ”から世界へ』

 世界各国から今大会に参加されるセーラーの皆さん、ようこそ佐賀県へ。

 今回、競技の舞台となる唐津湾は、北に向かって伸びる2つの半島に包まれるように広がっており、大変穏やかな海です。唐津のシンボルである唐津城からは、ゆるやかなカーブを描く海岸線の白い砂浜が一望でき、その風光明媚な景観から、“キャッスルベイ”と呼ばれています。

 映画「グラン・ブルー」のモデルとなったフリーダイバーのジャック・マイヨール氏は、ここ唐津の海に魅了された一人です。子どもの頃、ここではじめてイルカと出会ったことが、彼の人生の原点となり、生涯を通じて海と関わりながら過ごすきっかけとなりました。

 海を愛したマイヨール氏は、「自然と寄り添い、自然と調和したとき、無限の可能性が生まれる」という言葉を残しています。
 風を受け、波を読み、ゴールを目指すセーリングは、まさに自然と一体となって行うスポーツといえるでしょう。雄大な自然の力を感じ取りながら、それに合わせて自分自身をコントロールし、両者がぴったりと調和した瞬間、風と波を味方にして大きく進むことができる。これこそがセーリングの醍醐味ではないでしょうか。

 今大会においても、感性と技に磨きをかけたセーラーの皆さんが、全力を尽くし、最高のパフォーマンスを発揮されることを期待しています。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催まであと5年。
 “キャッスルベイ”で競い合った皆さんが、これから世界中の海で活躍され、そして、再び日本の海でその勇姿を観戦できることを楽しみにしています。