平成27年10月

　

２０１５佐賀インターナショナルバルーンフェスタあいさつ
『スポーツ大会の理想像がここにある』

　今年もまた、バルーンの季節がやって来ました。
　２０１５佐賀インターナショナル・バルーンフェスタへようこそお越しくださいました。心から歓迎いたします。

　「ひとたび空を飛ぶことの味をしめたら、常に上を向いて歩くようになるだろう。」
　これは、かの有名なダ・ヴィンチの言葉で、まだ人が空を飛べなかった時代の話です。彼がもしバルーンに乗れば、むしろ眼下に広がる世界に目をみはることになるでしょう。ここ佐賀には、米や麦、れんこん、たまねぎといった食材の宝庫である佐賀平野、そしてその向こうには、海苔やむつごろうを育む宝の海、有明海が広がります。それはまさに「覆された宝石」の光景です。

　この地で初めて熱気球大会が開催されてから３５年が経ちました。
　これだけ定着したのは、こうした佐賀の魅力はもちろんのこと、そこに息づく地域の人たちが多くボランティアとして関わられてきたこと、そして選手の皆さまが地域との交流を大切にされてきたことが大きいと私は思います。選手とボランティアが互いに尊重し合う、スポーツ大会の一つの理想像がここにあります。
　来年は、いよいよ佐賀で熱気球世界選手権が開催されます。これまで受け継がれてきた人々の思いを大切にしていけば、その成功は約束されたようなものです。

　この大会を通じて、観て、参加して、支えるというスポーツの多面的な楽しみ方を、そして、佐賀の「覆された宝石」を、自分のからだで感じてみましょう！