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平成28年1月
 
県民だより1月号の年頭あいさつ
『佐賀を誇りに』

 新年明けましておめでとうございます。
 知事就任から一年。県民の皆さまとふれあうたびに、佐賀の愛すべき文化や、人のあたたかさを感じて、やっぱり自分は「さががすき」なんだという思いがより一層募ります。
 「町並みの魅力は地元の人には分かりにくいもの」。これは、有田の十四代今泉今右衛門さんの言葉です。確かに、日々のくらしの中にある歴史や文化の価値は、身近すぎて住む人からは見えにくいかもしれません。しかし、地域への誇りを感じている人が多いほど、来訪者の旅の満足度も高まるといいます。県民の皆さまには、自分の地域のことをもっと知って、もっと好きになってほしい。そして、それをいろんな所で語っていきましょう。
 佐賀県には、美しい干潟や田園風景、唐津くんち、浮立など伝統的な祭り、伊万里・有田焼をはじめとした陶磁器、佐賀海苔や佐賀牛、呼子のイカなどの農林水産物、小城羊羹や丸ぼうろといったお菓子のように、歴史の中で育まれたすばらしい地域資源が数多くあります。バルーンやサガン鳥栖などの新たな光も輝きだしました。今、そうした「本物」の価値に気付きはじめた人たちの「自発の芽」が成長を始めようとしています。連綿と続く伝統を次代に引き継ぎながら、新たに生み出し、磨き上げる。これこそが地方創生です。
 「何事も願いさえすれば、願い出すもの也」
 これは、山本常朝「葉隠」の一節です。みんなが願えば、いつかその願いは叶うもの。新たな年の始まりに、地域の幸せを、皆様の幸せを、心から心から願い申し上げ候。