平成28年8月

　

全日本私立幼稚園連合会九州地区会第３２回教師研修大会佐賀大会への祝辞
『「人生のスタート」に寄り添う』

　本日、平成２８年度全日本私立幼稚園連合会九州地区会第３２回教師研修大会佐賀大会が、盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げますとともに、九州各地からお集まりいただいた皆さまを心から歓迎いたします。
　私は妻と協力しながら、３人の子どもを育てています。真ん中の子どもは、山村留学で、一時期親元を離れて生活をしていました。家にいる時とは違い、留学先では、朝早くに起きてご飯を作ったり、お風呂を沸かしたりと、何でも自分でやらなければなりません。それを「大変だけど楽しい」と話してくれたわが子は、一回りも二回りも大きくなったように見え、とても誇らしい気持ちになりました。
　新しいことに挑戦し、試行錯誤を重ね、自分だけの力でやり遂げていく中で、子どもは成長します。そんな新しいことにチャレンジする勇気の種を蒔いているのは、子どもたちが多くの「初めて」を経験する場所で、一人ひとりに向き合っている皆さまなのでしょう。
　近年の核家族化や共働き家庭の増加などに伴って、幼稚園や認定こども園は、子どもの育ちを支えるだけでなく、子育てに悩む保護者の方々の心のケアなど、子育て支援の拠点としての重要性はがますます高まっています。皆さまには、今大会を通じて、親子に寄り添いながら幼児教育に取り組む仲間とのつながりを深められるとともに、研修で得られた成果を現場で活かされることを期待しています。
　私も、未来を担う子どもたちが、のびのびと遊び、学びながら、自ら考え、実行する力を花開かせることができる環境づくりに取り組み、そして、それぞれが素晴らしい「人生のスタート」を切ることができるよう、皆さまとともに力を尽くしてまいります。
　最後になりましたが、全日本私立幼稚園連合会九州地区会の今後ますますのご発展と、ご出席の皆さまのご活躍、ご健勝を心より祈念いたしまして、祝辞といたします。