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平成28年8月
 
第23回佐賀県アマチュアゴルフ選手権大会決勝大会あいさつ
『気を以て体に勝つ』

 1903年に日本初のゴルフコースが誕生してから百年以上。その間、日本のゴルフはその歴史を刻み続けてきました。
 その中でも、佐賀ゆかりのゴルファーといえば、日本アマチュアゴルフ選手権で3連覇をされた鍋島家13代当主鍋島直泰氏のことがまず思い浮かびますが、そのお父上、鍋島直映氏も相当のゴルフ好きであったと言います。
 直映氏は、英国仕込みの技で摂政盃という大会を優勝されたこともある実力派。日本のゴルファー第一号は1896年当時英国に留学していた海軍中将の水谷叔彦氏だという説がありますが、同時期に同じく留学されていた直映氏がもしかすると第一号だったのかもしれません。

 直映氏のルーツ、佐賀鍋島藩に脈々と伝わる「葉隠」の教え。そこには治水の神様ともいわれた成冨兵庫茂安が語った言葉が記されています。
「勝ちといふは、味方に勝つ事なり、味方に勝つといふは、我に勝つ事なり、我に勝つといふは気を以て体に勝つ事なり」
 私もゴルフをしていて思うことです。ショットを乱すのは、肉体ではなく、心、ですね。
 大会に参加される皆さまが、偉大な先人たちの思いを胸に、気を以て体に勝ち優勝を目指して全力を尽くされることを祈って、私からのごあいさつといたします。

(参考文献)久保田誠一著「日本のゴルフ100年」
      秀島成忠編「鍋島直映公傳」