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平成29年3月
 
ゆめさが大学卒業式式辞

 ゆめさが大学を卒業される皆さま、ご卒業おめでとうございます。
 先程、175名の卒業生お一人おひとりに卒業証書をお渡ししました。たくさんの仲間と議論しながらともに学んだ学生生活を経て、大きな自信と充実感に輝いている皆さま方のお顔を拝見することができ、大変嬉しく思っております。

 ゆめさが大学で過ごされた2年間、皆さまは様々な講義を受けられたことと思います。人口減少社会の到来など大きく変化する現代社会の動きをはじめ、健康づくりや佐賀の歴史・風土といった講義の一つひとつは、すべて卒業後の社会活動などに役立てていただきたいとの願いを込めて計画したものでした。
 来年、平成30年は明治維新から150年という節目を迎えます。
 幕末・維新期の佐賀藩は、教育に力を入れるとともに、西洋の進んだ科学技術を研究し、多くの優秀な人材を輩出してきました。こうした高い技術力による「ものづくり」や、新しい時代を担う人材を育てる「ひとづくり」が、その後の日本の国づくりに大きな影響をもたらしたことは、皆さまもご存じのとおりです。
 そうした歴史の礎には、自分の住むふるさと、ひいては日本という国を何とかしたいという先人たちの強い思いがあったのだと、私は確信しています。だからこそ今、佐賀に住む私たちがその思いを受け継ぎ、地域をより良くするための取組を始めることが求められているのではないでしょうか。

 「志を立てるのに、老いも若きもない。そして志あるところ、老いも若きも道は必ずひらけるのである」
 これは、パナソニックの創業者・松下幸之助氏の言葉です。
 新たな学びを得ようと本校の門を叩いた皆さま方は、まさに熱い「志」を胸に秘められていることと思います。これからも、その「志」をしっかりと抱き、ここで得られた知識やこれまで培ってこられた人生経験から生まれる「知恵」を武器にして、仲間ととともに新たな道をひらかれることを期待しています。そして、多くの県民の皆さんが「佐賀さいこう!」と感じるような地域づくりが芽吹いていくことを願っています。

 終わりになりましたが、大学を支えていただきました講師の皆さまをはじめ、お世話になりました皆さま方に心から感謝を申し上げまして、式辞といたします。