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平成29年4月
 
日峯さん400年祭り2017あいさつ

 日峯さん400年祭の開催、まことにおめでとうございます。
 「日峯さん」と呼ばれ親しまれてきた藩祖鍋島直茂公没後400年の節目の年に、佐賀ん町屋ば甦らす会の皆さまがこのような盛大な催しを開催されることを心から嬉しく思います。

 来年は明治維新150年の記念すべき年。来年に開催を予定している「肥前さが幕末維新博覧会」に向けて県内の機運が大きく高まりつつあることを今、強く感じています。
 これをきっかけに、幕末維新期に日本の礎を作り上げた佐賀の偉人や彼らが成し遂げた偉業を顕彰し、その原動力となった「志」を何としても未来につなげていきたいと考えています。
 そのため、まずは今年からリレーシンポジウムやパリ万博特別企画展を開催するなど様々なプレイベントを行い、私たちの誇るべき歴史を県民の皆さまに再認識していただけるよう全力を尽くしていきます。

 その明治維新に大きな役割を果たした第10代藩主鍋島直正公が執り行った、日峯さん250年祭の式典の様子を描いた「藩祖直茂公二百五十年祭之図」を以前鑑賞させていただいたことがあります。城下町の人々がこぞって祭礼を観覧している様子が鮮やかに描かれていて、当時の活気あふれる街にまるで足を踏み入れたような思いになりました。
 この度、その祭礼図が欄干御茶屋跡に設置されると伺っております。これを機に、一人でも多くの方に「日峯さん」の功績や当時の人々の思いに目を向けていただき、これからの佐賀のまちづくりに活かしていただきたいと思います。

 「葉隠」の一節にこのような言葉があります。
 「御国に生まれ候者の日峯様を拝み奉らざる事大方(おおかた)の事なり」
 佐賀に生まれたからには日峯さんを拝まないことはありえない。日峯さんは生きているときから願いをかける神様のような存在であり、その願いが叶わないことはなかったそうです。

 佐賀ん町屋ば甦らす会の皆さまの願いが叶い、この祭りを契機に古き良き佐賀の街並みがよみがえることを皆さまとともに祈念いたしまして、私からのあいさつとさせていただきます。