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平成29年7月
 
第8回全九州洋菓子技術コンテスト大会あいさつ
『お菓子のチカラ』

 第8回全九州洋菓子技術コンテスト大会が、佐賀県において開催されますことをお喜び申し上げますとともに、九州各地からお集まりいただいた皆様を心から歓迎いたします。

 伊万里市にある中嶋神社には、お菓子の神様といわれる田道間守(たじまもり)が祀られています。その昔、垂仁(すいにん)天皇の命により、不老不死の霊菓を求めて常世の国へ渡り、「橘」を持ち帰った田道間守は、伊万里の地にその実を最初に植えたと伝えられています。まさに佐賀は、日本の菓子の始まりの地と言えるでしょう。
 こうした歴史のある土地から、日本を代表する菓子メーカーの創業者が生まれたことに、時代を超えてつながる深い縁を感じます。

 森永製菓の創業者 森永太一郎氏は、若い頃、仕事が上手くいかず落ち込んでいた時に食べたキャンディのおいしさに驚いたそうです。後に「菓子を製造するのは自分の天職だ」と語ったのは、この時の感動を忘れず、日本に洋菓子を広めるために、様々なことに挑戦し続けてこられたからかもしれません。
 洋菓子職人の皆様も、そうした思いを胸に、日々研鑽を積まれているのではないでしょうか。その一人ひとりの熱い“志”は、きっとさらなる技術の向上や新たな発想につながっていくと思います。

 本大会に臨まれる皆様が、これまで磨いてこられた技術を十分に発揮されますことをご期待申し上げ、私の挨拶といたします。