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平成29年7月
 
第34回日本ダウン症協会九州地区大会佐賀大会あいさつ
『「かけがえのない個性」に寄り添う』

 第34回日本ダウン症協会九州地区大会が、ここ佐賀県で開催されますことをお喜び申し上げますとともに、九州・沖縄各地からお集まりいただきました皆様を心から歓迎いたします。

 今年5月の母の日、多くの人が行き交う東京・表参道駅に、21組の母と子のポートレートが壁いっぱいに並びました。
 このお母さんたちに共通しているのは、お子さんにダウン症があるということ。写真家・宮本直孝さんによるこの写真展は、ダウン症をひとくくりではなく、その親子、その母一人ひとりの姿に焦点をあてています。
 障害がある子どもを育てる中で生じる不安や苦悩、それを乗り越えた喜び、強さ、優しさ。
 宮本さんは、撮影にあたって、1組1組の親子と語り合い、それまでの母と子の歩みやその人らしさを写真1枚1枚に表現されたそうです。

 その1組として並んでいる、書家・金澤翔子さんと母・泰子さん。
 翔子さんの作品が、多くの人の心に感動を与え続けているその陰には、翔子さんの「かけがえのない個性」を愛しみ、その秘められた力を信じ続けたお母さんとの歩みがあったのでしょう。

 障害を持つ子も、そうでない子も、その個性を深く理解し育む家族やあたたかく見守っている地域の人たちの存在が、一人ひとりをより輝かせているのです。
 お互いの個性と人格を尊重しながら、地域で共に生きることのできる社会の実現に向け、私たちも、強い思いを持って取り組んでまいります。

 最後になりましたが、ダウン症児(者)の福祉の向上のためにご尽力いただいている関係者の皆様に敬意と感謝の意を表しますとともに、本大会のご成功を心からお祈り申し上げ、私のあいさつといたします。