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平成30年3月
 
第44回全日本クラブバスケットボール選手権大会への祝辞
『新たなるステージへ』

 バスケットボールの誕生は今からおよそ130年前、アメリカで体育教官をしていたジェームス・ネイスミスによって考案されました。
 その世界初のバスケットボールの試合に、日本人が参加していたことをご存知でしょうか。その人物とは、当時アメリカに留学していた群馬県館林出身の石川源三郎。国際YMCAトレーニングスクールに入学し、ネイスミスの担当するクラスに所属していたことをきっかけに参加したようです。
 遠く異国の地で、新しい競技の誕生の瞬間に日本人が関わっていたことに、不思議な縁を感じます。

 日本にバスケットボールが伝わったのは、この出来事の20年ほど後のことです。大学などで試合が行われるようになると、全国へ広まり人々に親しまれるようになりました。
 長きにわたり、多くの選手たちが参加してきた全日本クラブバスケットボール選手権大会。44回目を迎える今年は、最後の大会となります。
 これまでの一戦一戦には、数え切れないほどのドラマがあったことでしょう。日々練習を積み重ね、技術とチームワークを磨いてこられた選手の皆様は、今大会でも全力のプレーを見せてくれるはずです。その熱い戦いはきっと、私たちの記憶と、大会の歴史の最後のページに深く刻まれるに違いありません。

 これから新たなステージへと進むバスケットボール競技。その誕生からバスケットボールを愛してきた人々の思い、そして、本大会の理念「フェア精神に基づき、明るく楽しく、そして真摯にプレーをする」ことが、しっかりと引き継いでいかれることを願っています。

 最後に、大会の開催にあたり御尽力いただいた皆様に敬意を表しますとともに、バスケットボール競技の今後益々の発展を祈念しまして、お祝いの言葉といたします。