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平成30年3月
 
早稲田大学歴史館開館セレモニー祝辞

 このたび、早稲田大学歴史館の開館記念セレモニーが、盛大に開催されますことを心からお祝い申し上げます。

 貴学の創設者・大隈重信侯は、佐賀に生まれ、佐賀で学びました。
 幕末・維新の時代において、新しい国づくりと人づくりに情熱を注いだ大隈侯の数々の偉業と崇高な志は、今も、私たち県民の誇りです。

 「時代は人が造る。人は学んで造られる。絶えず学び、絶えず行え。」
 大隈侯のこの言葉は、どんな時代にあっても歴史をつくるのは人であり、人が学び行動することによって時代がつくられていくことを教えてくれます。
 このたび開館した歴史館が、大隈侯をはじめとする貴学関係者の「進取の精神」や「久遠の理想」といった「早稲田の精神」を学ぶ場となり、未来を創造する力となっていくことを願ってやみません。

 今年は、明治維新から150年。
 この記念すべき年に、佐賀では、幕末維新期の歴史に学び、今と未来へ生かすことを目的として、今月17日から来年1月14日まで「肥前さが幕末維新博覧会」を開催しております。

 薩長土肥の一角を担い、大隈侯の人づくりの精神を培った肥前佐賀藩の歴史は、早稲田大学関係者の皆さまにとっても、興味深く心に響くものだと思います。
 この機会に、「早稲田の聖地」である佐賀を是非訪れていただき、大隈侯の志を育んだ佐賀の風土や文化を感じていただければ幸いです。

 最後になりましたが、早稲田大学の益々のご発展と、関係者の皆さまのご健勝をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。