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令和3年6月
 
第66回菓業青年会九州ブロック佐賀大会・第22回全国菓子工業組合連合会青年部九州ブロック佐賀大会記念誌への祝辞
『幸せをつくる』

 第66回菓業青年会九州ブロック佐賀大会・第22回全国菓子工業組合連合会青年部九州ブロック佐賀大会の開催を心からお祝い申し上げます。

 昨年6月、「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~」が日本遺産に認定されました。
 室町時代末期から江戸時代、佐賀では砂糖や海外のお菓子の流入により、独自の食文化が花開き、小城羊羹や丸ぼうろなど個性豊かなお菓子が数多く誕生しました。
 今年百回忌を迎える佐賀の偉人・大隈重信もまた、丸ぼうろが大好物で、東京の邸宅にかまどをつくり菓子職人を招いて焼かせていたそうです。

 「時のある限り、人のある限り、道が窮(きわま)るという理屈はないのである」
 文明開化といわれ、目まぐるしい変化を見せた時代、新しい考えや文化を自ら吸収し、挑戦し続けた大隈は、日本初の鉄道開業、通貨「円」の制定、早稲田大学の創設など多くの功績を残しました。
 大隈のこの言葉はまた、菓子をつくる人たちの志と汗によって築かれた歴史の象徴・シュガーロードにも通じるように思います。

 お菓子は食べる人を幸せな気持ちにしてくれます。
 コロナ禍にある今、お菓子は困難を乗り越える力をも与えてくれるでしょう。
 皆様には、これからも熱い情熱と磨かれた技術で、人々を笑顔にするお菓子を届けてくださることを期待しています。

 結びに、貴会の今後ますますの御発展と関係者の皆様の御活躍を心から祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。