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中谷防衛大臣の来訪を受けての知事インタビュー(テキスト・動画)


○記者
 まず、きょう、大臣知事と対談されて、受けとめをお願いします。
○知事
 特に計画の全体像と将来像の明確化を要請しておりましたけれども、特に一番ひっかかっていました米海兵隊につきまして、取り下げと言われたことについて重く受けとめたいと思いますが、いずれにいたしましても、きょうお話を伺いましたので、しっかりと精査をさせていただきたいと思っています。
○記者
 精査をして、結論というのか、返答はいつくらいまでにされる予定でしょうか。
○知事
 まだきょうお話を伺ったばかりなので、お時間をいただきたいなと思います。特に、私、あのときにも大臣のほうに、取り下げというときに、それを切り離しということで、それはまた別途あるのかという、要は何か残っているということについてお伺いしたら、いや、そうではないということをおっしゃっていただきました。それはまた本当に他県並みのフラットなところでというお話もありましたし、もし次にお話があるときには、それについてはまた改めて沖縄の全体の負担軽減で知事とも話をしてというところもありましたので、基本的にそれは取り下げだと、残っているものはもう私はゼロだと認識したわけですけれども、大臣の発言は非常に重いと思いますけれども、こういったことについてしっかり精査をして、これだけではありませんので、しっかりと本当に、同じことを指しているのかどうかとか、そういったところの精査をさせていただきたいと思っています。
○記者
 今回、全体像と将来像、知事が求めていたものは明確になったという認識でよろしいでしょうか。
○知事
 いや、私にとっては、米海兵隊が非常に大きな、重い、特に選挙中からずっといろんな方々から米軍についてのお尋ね、不安、そういったものをいただいておりましたので、大きな意味がそこについてはあったわけですけれども、きょうも若干お話しさせていただきましたけれども、30ヘクタールが具体的にどこなのかとか、配置計画図とか、それから、上昇した後のルートだとか、そういったところもまだよくわからないというところもありますので、それはさらに明確化を求めていきたいと思います。
○記者
 検討は開始されるんですか。
○知事
 検討というか、まずは、今回の、きょう大臣からお言葉をいただいて、私がお返しして、そこのやりとりを1回精査させていただいて、そこが本当に同じことを指しているかということのすり合わせをこれは事務的にもやらせていただいて、その上でだと思います。
○記者
 訓練移転の話については、先ほど大臣のぶら下がりの中でも、改めてお願いすることもあり得るという旨の発言をされたんですけど、知事として、今後、訓練移転がないように、例えば、念書とか、担保を何かとるようなことをされるご予定とか、そういう計画はありますでしょうか。
○知事
 それも含めて、この精査の中で考えさせていただきたいと思います。
○記者
 可能性としてはあり得るということですか。
○知事
 そこが防衛省さんとのやりとりの中でどういう形になるのか、私のほうが、これはお互い信頼関係とか発言をどれだけ信用するかというところにかかっているので、私は大臣のお言葉を重く受けとめましたけれども、これからのやりとりの中でいろんな可能性は否定しません。
○記者
 精査とおっしゃいましたけれども、何をどういう形で、どういう観点を精査するのか、その県民の安全・安心以外で何がクリアされれば判断できるとお考えなのか、基準を持ち合わせていらっしゃるようでしたらお願いします。
○知事
 基準というか、前回のときは、私は提案内容自体がはっきりしていないということでお話しさせていただきましたけれども、今回はその中で一番はっきりしなかった米海兵隊について取り下げということになりましたので、それ自体をどういうことなのかの意思のすり合わせをしっかりしたいことと、それと、先ほど3点ばかり申し上げましたけれども、いまだはっきりされていないところをまたしていただくと。さらに、きょうお話しいただいた中でまだ不明な点があるかもしれませんが、これから精査をさせていただいて、その上で検討に入るかどうかが決まってくるのかなと思います。
○記者
 何というんでしょうか、ほかに空港の運営に支障がないだとか、具体的に何か検証をする柱というものがあられますでしょうか。
○知事
 柱というか、私はこれはかねてから申し上げておりますとおり、スケジュール感、特に慎重にも慎重を期してこの問題については対応したいと県民にもお話しさせていただいておりますので、一つ一つ防衛省さんの提案内容についてしっかりとはっきりさせて、特に今回は佐賀市さんとか漁協さんにも大臣が行かれていると思いますけれども、その間でお互いすり合わせもしておりませんので、これからいろいろなことで相談をしながら対応していくことになろうかと思います。
○記者
 もう1点だけ。先ほど明確化についてのご指摘がありましたけれども、将来像については、むしろ曖昧になった、先送りになったとも受けとめられますけれども、そういう認識は知事にはおありでしょうか。
○知事
 ですから、ここは先ほどから申し上げているとおり、取り下げということの意味を大臣にも確認させていただきました。その中で、切り離して別途検討するということはないと大臣が明言されましたから、それについてはゼロになった。これから他県並びで沖縄の負担軽減の観点から、また別途話があるかもしれませんけれども、それは本当にフラットの中で、ゼロベースの中からと理解しましたけれども、それについてはこれから精査する、事務的な精査も含めて、防衛省さんと誤解のないように話をしていきたい、そう思っています。
○記者
 民間空港の利用に関しては、今後、増便しても支障はないという考え方を示されましたけれども、その点についてどのように評価されていますか。
○知事
 そうですね、それは今回、これは川嶋局長のほうでしたか、再度、民間機を優先すると、小型機もという話が改めてありましたから、それについてはしっかりと受けとめさせていただきたいと。それこそ、しっかりノートテイクさせていただいたと思っています。
○記者
 それは評価するということで、支障がないと知事もお考えということでしょうか。防衛省の考えどおりに。
○知事
 そこも含めてこれから精査しますけれども、どの程度の、便数の問題もきょうお話しされておりましたけれども、私の中では、そうした検討もしておりませんので、全体的に見てどうなのかということだと思います。
○記者
 それと、オスプレイの機体そのものに構造的な欠陥がないということも言われていましたけれども、その点についての評価というのは知事はどうお考えですか。
○知事
 これも県民の皆さんからよく聞くことですけれども、ハワイの事故は何だったのかという話を承ります。これも防衛省さんのほうに早急な説明を求めているところですけれども、まだ米軍のほうから話がないということなので、ただ、きょうは速やかに求めて、話があればすぐに連絡いただけるということでありましたので、それをお待ちしたいと思います。
 特に、これは安全の問題でありますから、この問題はぜひとも防衛省さんのほうできっちりと説明責任を果たしていただくことが大事だと思います。
○記者
 精査というお話をされているんですけど、今後精査をして、要するに合わないということであれば、精査が終わった後に受け入れか受け入れないか、そういう検討、議論を始めるということですか。それとも、精査というのはそのものを指しているんですか。
○知事
 精査というのは、提案内容を明確にする作業の一環のことでありまして、きょうはその具体的な説明が大臣などからあったわけですけれども、そこについてしっかりすり合わせをしておく必要があると思っているからです。
○記者
 もう1つ、大臣が議長に会われた後のぶら下がりの中で、これまで3つの提案をしてきたうちで米海兵隊の話、切り離し、2つに分かれていて、きょうがスタートだということを言われていたんですけれども、それが知事は、きょうどういう位置づけとお考えでしょうか。
○知事
 これまでは無色透明という意味で白紙だという話をさせていただきましたけれども、きょうは特に大きな、我々にとっては関心事であった米海兵隊についての一定のお話がありましたので、私とすると、これから真摯に向かい合おうかなと思っています。
○記者
 知事は、大臣との対談の際で、大きな意義がある、米海兵……
○知事
 意味が。
○記者
 意味がある。そこをもうちょっと言葉を足して説明していただきたいんですが、どのような意味があるということなんですか。
○知事
 結局、全体像、将来像という意味でも、やっぱり米軍の存在というのは非常に我々にとって不安な要素が大きかったわけです。ですから、これが訓練移転になるということになると、それについて詳細な説明を細部にわたっていろいろこれから求めなければいけない状況なんですけれども、これがすっかりと今回なくなったということでありますので、残りの2点についての検討を進めるという意味で意義があると思いますし、私はもちろん今回もまだ将来わからないではないかという意見もあるかもしれませんけれども、私は防衛大臣がこうやって、特にきょうは公開の中で私の議論をさせていただいて、ああいう発言をいただいたので、さすがに私はそういう大臣の発言は重いものだということを感じさせていただきましたし、これから将来に向けても、そんな簡単にということにはならないのではないかと信じたいものだと思っています。
○記者
 きょう、大臣の説明の中で、陸自のオスプレイの関係で、水陸機動団も有効に活躍するためには、ここに置かなくてはいけないというお話だったと思うんですけれども、北部九州として軍事拠点化というか、そう見られていることについて、知事としてはどのように受けとめていらっしゃいますか。
○知事
 軍事拠点化という言葉がいいかどうかは別として、私はきょうも申し上げましたけれども、国防ということに関して自衛隊が大きな役割を果たしているということはしっかり考えておりますし、それは九州としても、それぞれが一定の役割を果たさなければならないものだというのは常日ごろから思っているところです。
○記者
 政府はきょう、辺野古の本体工事に着手しています。このことに対する所感をお願いします。
○知事
 私それに対して、今コメントできませんけれども、本当に沖縄の問題についても、お互いが話し合いながら、いろいろ結論に向けてプロセスを大事にしながら進んでいただきたいものだとは思っております。
○記者
 すみません。もともとおっしゃった白紙は、もう今は白紙ではなくなったということでいいですか。
○知事
 その白紙って非常に、前は私、無色透明という意味での白紙という意味で申し上げておりましたけれども、まだそれは何も聞いていないからだという意味だったんですけれども、今回はそういう意味では無色ではないわけですけれども、じゃ、受け入れをするのかどうかという結論が出たのかという意味からすると白紙であります。ですから、この白い紙という言葉の意味は非常に難しいわけですけれども、あえて説明させていただくと、話を聞いて、いわゆる議論のスタートには立ったんだと思います。ただ、結論が出ているかというと、そういう意味では全くありません。それはもうきょうも申し上げたとおりです。
 今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。