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オスプレイ試験飛行を終えての知事インタビュー(テキスト・動画)


○記者
 今、全体見られたと思うんですけれども、終わっての感想を聞かせてください。
○知事
 今日はデモフライトができて、多くの皆さん方にとっては初めてオスプレイを体感する機会だったと思うので、それぞれの思いを皆さんお持ちになったと思います。そういう機会を得られたという意味ではよかったかなと思っています。
○記者
 空港には1,000人ぐらいの人が来ていて、見ている、聞いているという状況で、知事も3キロぐらい離れたところで、地上でまず見られましたけれども、地上で見た感じ、聞いた感じはいかがでしたか。
○知事
 今日は自分の体感についてコメントするのはどうかなとは思っています。というのは、大勢の方がそれぞれのところで感じられたことを集約するというか、どうだったのかということを取りまとめたいという思いがあって、私自身は今日、西干拓地区と、それから場周経路の南側の海の上からという2カ所だったんですけれども、副知事をはじめ職員が幅広くそれぞれのポジションで体感したり、計測をしたり、そういうこともしていますので、そういったことをいずれの時期かで早目に公表して、また皆さんの意見を聞いていきたいと思っています。
○記者
 陸上で聞かれるのはもちろんだと思うんですけれども、今回、場周経路に入っている海上で聞かれた理由を、改めて教えていただけますか。
○知事
 特に海上でという経験はあまりしたことがないということと、やはり漁協さんをはじめ非常に気にされている方も多いので。しかも場周経路、基本的には南側と聞いておりますので、その場周経路上で体感したいという自らの思いからでした。
○記者
 実際に聞かれてみて、コメントすることはないとおっしゃったんですけど、海上で実際に聞かれてみてはいかがでしたか。
○知事
 陸上でも海上でも、皆さん方の感想も聞いてみたいですけれども、オスプレイの形態とか状況、翼が垂直になったり水平になったりするわけですけれども、そういう状況によっても違いがあったりとか、そういった特性によってもあるのかと思いますし、空港周辺がどうだったのかも聞いてみたいと思います。
 いずれにしても、やっぱりどちらかというと着陸のときですかね。という具合で、皆さん方どうだったんでしょうかということも(聞いてみたいと思います)。
○記者
 今回、米軍との調整で1機だけの飛来になったと思うんですけど、配備予定になっているのは17機で、ヘリも合わせると70機近くあると思うんですが、その点は今回1機というのはどう捉えられていますか。
○知事
 まず、我々はもともと複数機の要望はしていたんですけれども、防衛省さんというか、今、米軍にしかないので、米軍さんの運用の状況によることで1機になったと聞いております。それでもオスプレイのデモフライトができたことについてはよかったのかなと思いますが、これについても皆さんの意見を待ちたいと思います。
○記者
 今後の対応ですけれども、デモフライトで少し明らかになった部分もあると思いますが、その点を知事はどうお考えか、聞かせてください。
○知事
 やはりまずそれ(デモフライト)を体感しないと意見もなかなか出しにくい方も多かったと思いますので、そういったところについても、これからさまざまな意見をお出しいただくという一つの──これが全てではないと思いますので、一つの機会だと思っております。
○記者
 知事はこれまでの発言の中で全体像を明確にするということをおっしゃっていましたが、今回のデモフライトの位置づけが全体像を示すのにどのぐらいの位置づけだと考えていらっしゃるか。
○知事
 全体像と直接これが関係あると私は思っていなくて、今はそういうやりとりは、防衛省さんとまだ道半ばではあるんですけれども、大分進んできたという中で、かなり意見、それから議論も出る中で、実際のオスプレイを今日多くの県民の皆さんに見ていただき、聞いていただいたと思うんですが、そういうこともしっかりと議論の中に入っていく必要性があったので、せんだって私のほうから、皆さん方の要望も多いので、ぜひ一回デモフライトをやっていただきたいと思いますと稲田大臣に申し上げたところです。
○記者
 漁協のほうでは、今、ノリが忙しかったりとかして、この時期にというのは反発する声も一部で聞かれたりするんですけれども、どうしてこの時期にデモフライトを要請されたのか。
○知事
 時期というか、私が連絡したときに、別にいつにしてくれということではなくて、しかるべき時期にということで、なかなかこれは皆さん方のさまざまな都合の中で設定されていることもあって、さらに米軍の都合もありますので、全体の調整の中でここになったということかというふうに思います。
○記者
 判断の時期がそう遠くはないという発言をこれまでなさっていたかと思うんですけれども、漁協のほうからは、来年3月のノリが終わるまでは応じないというような話もこの前出ていたりしていたんですが、今後の議論をいつごろ判断したいというお考えがあるかお聞かせください。
○知事
 もともと自分としてスケジュール感を持っていないというのは、もうずっと常々申し上げてきたので、その中においてもかなりやりとりが進んできたというところで、私も申し上げていたんですけれども、ここに来て、全体像もある程度明らかになってきて、そして今日デモフライトした中で、また議論が加速したり、論点が明確になってくると思いますので、そういったところをしっかり見届けたいと思います。
○記者
 公害防止協定が、今後多分議論をいろいろしていく上で問題になっていくかと思うんですけれども、そこについての考え方を改めてお聞かせください。
○知事
 議会でも何度となく説明させていただいたように、当時、自衛隊ということを、そういうような用途は考えていなかったんだと私も思っていますけれども、そういった意味で、県のほうから、協定の当事者からそういった話を持ち込むことはずっとなかったわけですし、我々もそんな思いになったことはないですけれども、今回は国防の観点から別途リクエストがあったと、要請があったということなので、それについて真摯に今対応しているという状況だと思います。協定書の問題については、市のほうにも漁協さんのほうにも説明を差し上げたところですし、県民の皆さん方にも議会を通して周知がなされたと思っています。
○記者
 今後、防衛省側に諾否判断をする上で必要だと求めたい情報などあるのでしょうか。
○知事
 今回の皆さん方のご意見もしっかり踏まえて対応していきたいと思います。
○記者
 防衛省に今後、例えばこういうことを示してほしいということは今のところないですか。
○知事
 それは今でもずっと質問を送っていて、その返事がまだ来ていない項目が10項目あったりしますから、そういったところについてもさらに詰めていきたいと思いますし、今日のこれを通じてもいろんなご意見がまた出るかと思いますので、そういった意見も踏まえて、また防衛省さんにお伺いすることもあろうかと思います。
○記者
 先ほど、県民の方の議論が加速、試験飛行で議論加速するかもということだったんですけど、これで知事の判断も加速、早まると捉えていいんでしょうか。
○知事
 今回、また皆さん方の意見が出てくると思うんです。それから、県議会の議論もどうだったのかということも。そういったことも踏まえて、今終わったばかりなので、非常に多くの方々が今日いろんなところで見ていただいて、私は2カ所だけなので、今ここで総括的にどうだと申し上げるタイミングではないと思っています。
 ただ、今日はみんないろんなところでいろんな体感をしたので、それについていろんなご意見が出てくるのかなという意味で加速するというか、話が展開してくるのかなという思いです。
○記者
 それが知事の受け入れの是非の判断に大きな影響を与えると思っていいんでしょうか。
○知事
 大きな影響というか、一つの材料、きっかけだと思います。初めて今日佐賀の空を飛んだわけですから。
○記者
 県民の意見を酌み取る手法とかは考えていらっしゃいますか。今日の感想、デモフライトの県民の受けとめをどう吸い上げるか。
○知事
 それはいろんなやり方があると思いますし、私もこの1年半の間、いろんなところに行くとこの議論はよく出てきますし、俺はこう思うとか、私はこう思うという、そういった話というのは方々寄せられています。県の広報のほうにも来ています。そういうさまざまな機会を捉えて、しっかりと踏まえていきたいと思っています。
○記者
 具体的に、意見を集約するために新しいことをされるというよりも、そういった県民の声であるとか、それこそ、その代表である県議会の議論、あと市議会などの議論も注視していくというこれまでの方針なんですか。
○知事
 はい。佐賀県はいろんな問題、課題を抱えていますけれども、やはりこれは地域性のある話で、全県下というよりは、地域としての影響の度合いというか、そういったものが違う課題が多くて、そこをしっかり踏まえていくというところが大きな問題だと思います。そういったときのためにも、この県議会の間接民主主義の調整機能もあるわけですから、そういったところを踏まえていくということになろうかと思います。
○記者
 地域の話ということで、佐賀の話だと思うんですけれども、長崎に新設予定の水陸機動団、そちらの運用が決まっていますけれども、その配備の計画とそちらの運用に与える影響について、知事はどのようにお考えでしょうか。
○知事
 それはもう本当に国防上の、そもそも何で佐賀空港に提案がされたのかと密接に関係する話だと思うので、私がどうこうする話ではなくて、私は受け入れるかどうかを判断する県民の代表として、しっかりと対応していくということだと思っています。
○記者
 首相が先日、参院の予算委員会で、訓練移転については佐賀で進めているという発言があったかと思います。それについて、県のほうでも発言の真意を確認していくとおっしゃっていましたが、今、進捗状況はどういうふうになっていますか。
○知事
 そこはまだ調整中で、我々にとっては、やはり信頼関係という意味で、官房長官がああやって今までと変わらないという発言をされていますけれども、そういうことなんでしょうねということについては、しっかりと確認をしていきたいと思います。今、それを調整中であります。状況に応じて総理とお会いして確認をとるということも必要なのかなと今思っています。
○記者
 今回も、県民のほうから、やっぱり米軍来るんじゃないかと、ご覧になっている人からもありましたけれども、地元としてはそういう不信がまだくすぶっているかと思いますが、引き続きそういうところを詰める作業はまだ必要だという認識でおられるということでいいですか。
○知事
 我々は、やはり3番目の要請内容は、中谷防衛大臣が、それは取り下げるという話をいただいて、あくまでも米軍の問題については、全国知事会が言うように、全国の調整スキームの中で議論される話だと我々は理解しているので、そういったところについての確認をとるのは非常に大事だと思っています。