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第3回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を終えての知事インタビュー(テキスト・動画)


○記者
 2点質問させていただきます。まず、1点目ですけれども、先ほどの会議でもありましたが、殺処分が7時頃を目途に終わり、埋却処分も半分近く終わっているという今の現状について、職員さんの意気込み・努力もあったと思いますが、今のその点の評価についてどう受け止めていらっしゃるかについてお願いします。
○知事
 そうですね、現地対策本部が状況をよく踏まえながら、計画の進捗を共有しながらやっていったことかなと思いますけれども、ここで今一度、気を引き締めて、しっかりと埋却までまずは頑張ろうということだと思います。
○記者
 あともう1点ですが、消毒ポイントの件について、前回1回目が発生したときには、すべての消毒ポイントが一報の覚知から大体24時間ぐらいで設置が終わっている一方で、今回は、なかなか、いろんな都合もあるのかもしれませんけれど、すべて明日ぐらいまでかかるということで、若干、その、拡大に対する対策が、大丈夫なのかという点、若干、指摘されることもあるかと思いますが、そこについて、今、知事がどうお考えかをお願いします。
○知事
 そうですね。詳細に調べてみないと分かりませんけれども、消毒ポイントをしっかり早期に設置していくというのは極めて重要なことなので、今回の原因というものも調べなければいけませんけれども、一つ言えるのは、いろんな仕事を2年前の教訓ということで、みんなでいろんな分担を図ったこともあって、ただ、やはり、いつ起こるかわからない危機管理の観点からすると、ある設定、いろんな設定というところは、我々、行政でやらなければいけないこともあるのかなというところでの検討が必要かなと思っています。
○記者
 それは行政だけではなくて、いろんな民間の方たちからもご協力いただいていると思うんですけれども、そういうところとの連携というものに、今後、課題というところが…
○知事
 結局、初期設定。一番、やっぱり行政がやらなければならないのは、最初の配置。さっきのバスの話もそうだし、消毒ポイントもそうだから、最初に設定して、その後、ある程度いろんな皆さんの協力で、ローテーション組むとか、本当に皆さんからのご協力はありがたいんだけれども、例えば、その、協力いだたける方がスタートダッシュをかけるとすると、そこを担っていただくのは、ちょっと厳しいかなと私は思っていて、そういったところで、今回、若干、いくつか問題点があるとすれば、最初はしっかりとまず、スタートポイントっていうのは、行政の方で責任を持ってやるっていう姿勢が大事なのかなと。これは、いずれ検証させていただく。
○記者
 今おっしゃったところの指摘は、県には入っていただけるという…
○知事
 ええ、私も、その話は聞いていて、「あれ、ちょっと遅かったねって、いう話が出てますよ」という話があって、マニュアルではね、24時間以内に設定すればいいってことになっているんですけれども、でも、これは、早期に設定した方がいいに越したことはないので、むしろ、マニュアルに載っているから24時間引きずっていいって話ではなくって、できるだけ早くする、そして、有田のときにできたことであれば、それができたことにもちろん越したことはないので、「できるだけ前広に設定するようなことを、みんなで考えましょう」という話は今の時点でしていますけれども、いずれ、これはもっと整理がついてから検証していくので、今、私の、ある一定の情報のもとで私の考えを述べているだけなので、いずれまた整理を付けたいと思います。
○記者
 先ほど副大臣に原因究明と補償関係の予算の話あたりを求めていらっしゃいましたけれども、国に対して改めてどのようなことを一番強調したいのかということをお伺いしたい。
○知事
 これは、3点セットというか、補償の問題と、資材調達の問題と、あと、風評被害対策と、この3点は是非とも2年前と同様お願いしたいということを申し上げました。せっかく副大臣に来ていただいたので、やっぱり、我々、佐賀県だけではないんですけれども、毎年、毎年、これに悩まされて、しかも、今年は、それこそ農水省さんに消石灰を措置してもらってね、みんなで頑張ろう!って、これだけ防御してても、原因が分からない。結局、大陸の方から飛んでくる訳ですよね。その元がどうなっているのかということと、持ち込まれたものがどういう経緯・経路で、先ほど、いろいろ、もしかしたらリリースするとかおっしゃってましたけども、それもわからない、という中で、どのように対策を打っていけばいいのか、というところを、もう少し、例えば、日中韓とか、こういう枠組みぐらいで何とかできないものかなぁ、というような話を、さっき、副大臣としていたんですけれども、なかなか、大陸の方はまた、それはそれで難しい問題があるようで、ここであんまり申し上げるわけにはいかないんだろうけども、こういう安全の問題は、3者間、3ヶ国間なりで、合意して、前に行ってもらいたい、ということですね。
○記者
 もうちょっというと、根本的な解決方法を探る策というものをもっとしっかりやったほうがいい、ということですかね。
○知事
 うん、農水省が、本当に、疫学調査チームのほうで苦労しているというのを我々も知っているだけに、なかなか言いにくいところもあるんだけれども、やっぱり、元をよく、しっかり、みんなで・・・鳥って多国間を渡るわけだから、共同で研究しないとわからない。来るものだけやっても。だから、そこをですね、そういう枠組みかなんかでやっていただくとね、ありがたいなと思いますけれども。それこそ国の仕事、という風に思いますから、本当に、それがハードルが高いというのはわかった上で、やっぱり現場とすると、希望したくなりますよね。みんなが、すごく、鳥インフルエンザについては、すごく、養鶏業者が、はらはらして、もう、今度起こしたらどれだけの人に迷惑をかけるんだろうと、すごくつらい思いでやってるのを、直に聞いているだけに、何とか助けていただきたい。
○記者
 そういう申し立てをおっしゃってるときに、副大臣はどう答えられました?
○知事
 努力するという・・・なかなか、その、3者間の協議は難しいという話はいただきましたけれども、それを超えてやっていただきたいな、と。安全の問題なので、という風に。
○記者
 日中韓で、鳥インフルエンザの発生原因が根本的に解決するように要望されて、ということでいいんですよね。
○知事
 ええ。そこは、私は要望しましたので。ただ、そこは・・・同感なんですよ、副大臣も。ただ、なかなかそれが難しいことも、副大臣はわかってらっしゃるので、これ、もう、3国間の問題になるので・・・だと思いますよ。ただ、わたしは、そこは、明確に要望させていただいた、と。
○記者
 副大臣の方から、難しい理由というのは、なにか言われたことはありますか。
○知事
 それは、私よりも、農水省さんの方から答えていただいた方がいいのかな、と思いますし、国と国との関係なので。なかなか、この鳥インフルエンザに対する対応の仕方も韓国は韓国で違うというお話もいただいたし、なかなか韓国だと(鳥インフルエンザの処理に)軍は出てこないだとか、その、温度差だとか、いろいろお話いただきましたけれど、いずれ、そこは、まさに国の仕事だと、外交の仕事だと思うんです。
○記者
 すみません、もう1点。きょう昼に、午後に、現場を見てこられたと思うんですけれども、知事自身が現場に行かれて気付きというのは何かありましたでしょうか。
○知事
 そうですね。まず、県職員が落ち着いていたなと思います。2年前、私がまだほとんど県職員の顔も知らない段階で有田に行ったときは、本当に、なんというか、もっと動揺した、ずっと、あの防護服を着せられて、何時間も待たされてという状況の中に私が行ったので、非常にいろんな訴えがありましたし、しかも、凄く寒かったんですよ、そこはですね。そういったところからすると、ある程度、みんなの力、そして、非常にうちの職員、士気が高くて、みんな、いろんな想いがありながら、真っ直ぐ仕事をしてもらって素晴らしい職員だなという風に、僕は、今回もまた思いましたし…。だからこそ、さっき、本部会議でも言いましたけれども、もっともっと我々の危機管理能力というものを上げていきたいな、この職員の皆さんと、と思っています。
○記者
 先ほど、会議のときに、「もっと情報を上げようぜ!」、っていうことをおっしゃってましたけれども、知事としては上がってきてないような印象を受けていらっしゃる?
○知事
 いや、そうではなくて、私は現地対策本部とか、ああいう会議というのは、それこそ何百回も出ているかもしれない。もういろんなことを繰り返してきて、一番、会議のミッションというのは、もちろん、共有することもそうだけれども、問題が出てきて、その解決のためにどうしようかっていうことを皆で話し合う、そのベースになる会議ですよね。だから、そういったところをいうのが、ややもすると、まず一つは綺麗な会議をしても意味がないというところと、私には県職員からの情報は上がってきますけれども、そうでない、例えば、自衛隊さんとか、(私に)指揮系統がない警察さんだとか国交省さんとか、そういったところの情報はやっぱり入った方がいいと思うし、直接、何かしら声が出せる場を作ってやらないと、なかなか、あの会議は本部員ではなくて、リエゾンだったりする、しゃべりにくいわけですよ。だから、ちゃんと設定して、どうぞっていうところで、緊迫すればするほど、言っていただいた方が、むしろ、課題がバーッ!て出てくるんで。別にあの、うちはマスコミさん同席でやってますけれど、それでも、それ(課題)が出たほうが、私はきっといいことなんだろうと。そういう本部会議の在り方というものを、むしろ、皆さんに知ってもらって、それをさらに改善していくってやり方の方が、佐賀らしい、なんというか、王道、なんだろうと。