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諫早湾干拓地潮受堤防締め切りから20年に対して

 本日で、平成9年4月14日の諫早湾干拓地潮受堤防の締め切りから20年になる。

 これまで、有明海の再生に向けて、様々な調査、研究が行われているものの、漁業者の皆さんが直接肌で感じておられる潮の流れの変化や赤潮の発生が多くなったことなどの原因究明は未だになされておらず、有明海再生への道筋は明らかになっていない。

 一方で、水産資源の回復は一刻の猶予もない状況であり、佐賀県海域では、一部アサリなど回復の兆しはあるが、タイラギ漁は5年連続休漁、西・南部漁場ではノリの生産が不安定になっており、さらには漁業者の後継者不足など漁家経営は今なお厳しい状況が続いている。

 宝の海・有明海を取り戻したい、再生したいという純粋な漁業者の願いも叶わないまま、時間だけが経過していくのは非常に残念であり、この20年間の漁業者の方々の気持ちを考えると大変心が痛む。

 県としては、有明海の環境変化の原因究明と再生事業の拡充及び着実・継続的な実 施により水産振興が図られるよう、引き続き国に対して強く求めていきたい。