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第十回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議後の知事インタビュー


○NHK
 よろしくお願いします。今回4人目、県内の感染確認が相次いでいる状態だと思いますが、その受け止めをお願いします。
○知事
 4例、それぞれ他県だとか外国からを経由してということの蓋然性が高いわけで、やはりこれから週末を迎えるわけですけれども、そしてゴールデンウイークがあるわけですけれども、首都圏だったり関西圏、それから九州でも拡大が増加している地域というところには、極力外出を避けていただきたいという状況だと思っています。
○NHK
 それでも仕事ですとか、行かざるを得ないケースもあるかと思うんですが、そういったところで呼びかけですとか支援とか、そういったものはあるんでしょうか。
○知事
 ですので、みんなで極力避けるということだと思います。どうしても動かざるを得ない方もおられるのはよく分かるので、そうしたところはやむを得ないとしても、みんなの力でできる限り避けていくということ。そして、出てきたときにしっかりとそれが塞がれる状況というのを維持していきたいと思いますし、今回、プロジェクトMというものを発足させて、やっぱり医療崩壊が怖いので、事態がどんどん悪化したときに、どのような体制で医療体制を維持していくのかということ。佐賀県は今、病床も24戸ありますけれども、これでなかなか足りない状況も十分想定されるので、そうしたときのベッドをどのようにやっていくのか。そして、重い患者さん、そして軽い患者さんが出たときにどのような形で皆さん方に対処いただくのかということ。そして、お医者さん方、医療資源というのがとても大事になってまいります。それをどのように確保しながら配分していくのかということ。それから、備蓄品ですね、防護服だとか様々な人工呼吸器などの資源をいかに調達して活用していくのかというようなことをパッケージで今我々のほうで準備をしておく。それはぜひ今回、医師会の御協力も得て、そしてさまざまな医療機関の協力も得て、むしろ何と言うんでしょうか、危機管理的な医師の体制というプロジェクトチームを発足させて、そこに我々県庁も一緒になって入っていきながら、いわゆる後ろ備えというか、先々というところでしっかり待ち構えていくような体制を併せて取っていくことが大切なんだろうと思っています。
○NHK
 6日、月曜日から学校でありますが、改めて学校はいかがでしょうか。
○知事
 今回もそうですけれども、今回はお母さんと息子さんが神奈川のほうに1週間ぐらい一緒に行かれていたということで、そのお母さんのほうが陽性になられて佐賀で発症されたというパターンですね。ですので、この御家族がAさんと夫のBさん、そしてその当該息子さんのCさん、そして御両親のDさん、Eさんということで5人同居されていますので、その方以外の4人の方々について、今から直ちにPCR検査をするという状況ですので、まずそれをしっかりやっていくということだろうと思います。
○NHK
 学校は変わらず再開と。
○知事
 はい、現時点では今までの判断どおりということです。
○読売新聞
 今回、30日に佐賀に帰ってこられて、帰ってきた経路としては佐賀空港になるんですね。
○知事
 はい。
○読売新聞
 当日になるんですけれども、この航空便について公表する考えはないでしょうか。
○知事
 私ちょっと、今それは分からないので、30日にAさん、その翌日にCさんと聞いています。佐賀空港でいいのかな。
○県
 はい。
○読売新聞
 公表の有無については必要性に応じて。
○知事
 今の時点では、ちょっと検討します。
○西日本新聞
 今のところ、航空便の乗客とかは接触者には当たらないという認識ということでよろしいですか。
○知事
 はい。基本的に今まで航空機でというのは、この前のフランス便の5人もそうでしたけれども、かなり換気性があるというふうに航空機は聞いています。二、三分に一回空気が入れ代わるというのを聞いているので、それで直ちにオーケーかというのは分かりませんけれども、そこの皆さんをというのは、私にはちょっとぴんとこないところがあります。もちろん、その中で症状がある方はすぐに手を挙げていただいて、すぐにということになるかと思いますけれども。
○西日本新聞
 あと、マスクの配布は新入生ということですけれども、これは小学校、中学校、高校でよろしいでしょうか。
○知事
 はい、小中高で。
○朝日新聞
 プロジェクトMの「M」は何なんですか。
○知事
 特に、メディカルとかそんな、特に決めておりませんけれども。
○朝日新聞
 大体24床をどれぐらいにするのかとか、今後の検討ですか。もう大体ある程度想定されている。
○知事
 少なくても50にしなければいけないと思っています。そして、何でしょう。状況に応じてなんですけれども、しっかりしたベッドでかっちりやっていくところと、ある程度、どんどん増えていきますと、佐賀県にはほかにもいろんな患者さんがおられるので、そことの線引きというか、場合によってはどこか別の施設か何かを確保してということも検討の対象になろうと思います。要はいろんなバリエーションの中でどう対応していくのかということを今から考えておかないと、起きたときにということでは間に合わなくなって後手を踏むことになるので、そういったことも踏まえて、今からしっかりやっておこうということです。
○朝日新聞
 知事の大体想定されているタイミングというか、時期の目安、いつまでには50というふうな。
○知事
 それこそ、ちょうどその発足を昨日指示して、今、それこそ今日これからそういう一つの体制、リーダーが誰で、こうだというところがもうできてくると思うので、もうそのまますぐにそこで検討して方向性を出していただきたいと思っています。
○朝日新聞
 早急にというイメージ。
○知事
 そうですね。我々この仕事をしていて思うんですけれども、一日一日状況が変わっていますので、行政の方針というものもずっとずっと同じだということではなくて、そのときそのときに的確に判断できるように常に備えておくということが必要だと思いますので、そのための準備をしっかりとやっていこうということの一環で、このプロジェクトMについても指揮指示させていただきました。
○NBC佐賀
 別の施設を確保するというのは、専門病院を確保するという意味ですか。
○知事
 病院以外も含めて。
○NBC佐賀
 ホテルとかも。
○知事
 そうです。
○読売新聞
 今まで専門家会議とかで病床の話とかいろいろ現場の医師の方々と大分前から話をされていて、今、病床の確保という話になってくるのはちょっと遅いんじゃないかなと思うところもあるんですけど、その辺はいかがですか。
○知事
 それは皆さんの判断におまかせしますけれども、現時点では我々は例は4例あるんです。24の中に4人入っているという状況なので、皆さんのご判断、私は今から早急に検討して、すぐにでも50、そして、それ以外というところというタイミングとしては何だろう。
○読売新聞
 今がタイミングと。
○知事
 今がタイミングだと思いますし、遅いですか。
○読売新聞
 そういう専門家会議でそういう病床の話とかはされている。
○知事
 それは首都圏とか関西の話じゃないんですか。
○読売新聞
 だから、そういうのが広がっているときに、むしろ時間が佐賀はあったので、やっていても。
○知事
 だったら、それはよその県を見てください。それを言うなら。
○県
 準備はそこに対してずっと。確保はずっと準備は進めています。
○知事
 そうそう。
○読売新聞
 そうでしょう。そこが聞きたかったんです。今日から用意ドンというわけじゃないということで。
○県
 それは早くからずっと準備を。ただ、何床とかというのは、具体的なのは今からです。
○サガテレビ
 学校再開についてなんですけれども、東京とか福岡で学校再開を延期する自治体も出てきていると思うんですけれども、今、佐賀県の状況で、こういう状況が発生したら再開延期もやむを得ないとか、そういった何か基準として想定されているようなものはありますでしょうか。
○知事
 これは毎回申し上げていますけれども、我々は一つ一つ今、マンツーマンディフェンスをやっていて、しっかりクロージングの結果を受けてやっているわけだけれども、徐々に、もし経路が、その後が追えないとか、どこからどこに飛んでいるのか分からないというような、そういう状況になりますと、非常に切迫しているという事態になろうと、次のステップになろうということに、これは毎回お話しさせていただいております。
 ですので、これは本当に難しい問題で、結局、全部閉じてしまうということであれば、本当に大人も含めて全部、この間、何も動かさないというところを決めてしっかりやろうという方針があるんだったら、そういう判断もあろうかと思います。その中で、みんなそれぞれ、それは経済活動という人たちもおるし、いろんな中で、ぎりぎりの中で判断をしなければいけないということはぜひ分かっていただきたいと思いますし、だから、マスコミの論調もこっちに寄るならこっちに寄る、その代わりこれは何もしない、こっちに寄るんだったらこうだというところでないと、非常にこれは難しい問題。
 やはり先ほどから言っているように、人の行き来というのは避けられないものが今の時点ではあるので、その中でどのようにやっていくのかというところは極めて重要なので、これは本当に国全体として、今、外国との関係は一定程度塞がれているので、日本の国の中でどうするのかというところは、これは国家的な課題としてしっかり危機管理をやっていただきたいと思っています。
○NHK
 会議の中で結構事務方の方とかが多く集まっていたり、一つの部屋の中にですね,ですとか、あとマスクをつけていない方も多く見られるんですが、そういったところについてはどういうふうにお考えでしょうか。
○知事
 ですので、まず、佐賀県はこれまでもずっとマスクは本当に必要なところに送りたいという気持ちでやってきたんです。ですので、我々の会議も風通しが、もう本当にびゅんびゅん風が通る中でやってきて、やっとここである程度みんなの努力によって300万枚のめどがついたというのが、やっとここのところの話です。
 そして、私ももちろんマスクをしてやるべきだというご意見もいただいておりますけれども、これまでずっと、もちろん風邪を引いているとか、いろんな花粉症とかの症状の方はみんなマスクをしていただいて全然構わないしという話は職員にもしています。
 私がお話しする中で、私がマスクをするということになったときには、これはこれで一つの大きな県民へのメッセージだと思いますので、その段階になったというふうにご認識いただければいいと思います。