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第十五回佐賀県新型コロナウィルス感染症対策本部会議後の知事インタビュー


○幹事社
 休校の方針と休業要請、協力金を含めたという、2つの大きな方針が示されましたけれども、まず学校のほうなんですが、改めて、やはり休校という措置を取ることを決めた理由についてお聞かせください。
○知事
 佐賀県はこれまで開校をずっと続けてまいりました。これは、大人と子供がセットでなければいけない。子供だけを家に置いていてという問題だけではないと思ったことと、様々な社会システム事態の問題、そうしたものも含めて開校してきたわけなんですけれども、今回、大人もセットで緊急事態宣言をして、47都道府県で対応していくという国家的な危機管理、そういう観点から、大人、子供セットで実効性をたからしめるということであるので、様々な施設も閉める。そして学校も閉めるという対応をさせていただくということで、月曜日に閉校準備を行って、火曜日から5月6日、ゴールデンウイークまで休校とさせていただくということにいたしました。生徒の皆さん、5月7日、心身ともに健康でいて、笑顔で戻っていただくことを待っています。
○幹事社
 それに関連してなんですが、県立学校ということでした。3月に休校した際には、小中学校も含めてということになったんですけれども、今回もそれと同じようなイメージですか。
○知事
 小中学校さんは市町のほうでご判断いただくということですが、私のほうといたしましては要請をさせていただくと。今回は国家的に大人、子供を合わせて緊急事態宣言をするということでありますので、市町の皆さん方にも同じような措置をしていただくように要請したいと思っています。
○幹事社
 休業要請に関することなんですけれども、今、恐らくどのような業態に対して行うのかという仕分けについて考えていらっしゃると思うんですけど、どういう難しさがありますか。
○知事
 1つはそれぞれの要請している店舗の名前と実態というものがまたずれがあったりするので、それぞれがどのように適合していくのかというのを佐賀県の今置かれている様々な店舗などとのイメージを合わせてやらないと、いたずらに文字だけでこれは対象、これは対象外とかしますと非常に混乱するのでというのが1点と、我々は非常に意識しているのは、お隣の福岡県さんが非常に今厳しい状況であることです。今でも福岡県で休止要請の対象になっている同じような店舗が佐賀では開いているというものもあります。福岡県の休止要請と、それとある程度しっかりと整合性を取るようにやっていかないと、いたちごっこと申し上げましたけれども、福岡から佐賀へだったり、場合によっては佐賀から福岡へだったりという、そういう移動を導いてしまうことになるので、これは若干土日、時間をいただいて、その作業をさせていただきたいと思いますので、その上で、できれば月曜日にはそういった形をお示ししたいというふうに思っています。
○幹事社
 最後に、福岡との行き来について自粛をということを強くおっしゃいましたが、一方で、県内での県民の行動の自粛についてはどのようにお考えでしょうか。
○知事
 これはもう、例えば、ジョギングをするとか、必ずずっとずっと家にいろというところまでは申し上げませんけれども、いわゆる3密状態というのは避けなければいけないし、例えば、今、居酒屋さんというのは対象になっていない。これからもというか、この精査でも対象にならない可能性が高いんですけれども、それでも、例えば、密集して食事をするとか、そういうのは避けなければいけないわけです。
 いわゆるそういうのを常に意識しながら、できる限り外出を控えてというのは、8割方接触を避けなければいけないということを申し上げております。ですから、そういったところが実効性あるような形で良識ある対応をしていただきたいというふうに思っています。
○読売新聞
 休業要請の開始時期と、あと、協力金の具体案があればお願いします。
○知事
 まず、考えなければいけないのは、今回の休業とか営業時間とか私のほうから要請をすることになるわけですけれども、5月6日までなので、その間、例えば、店舗であれば、そこを閉めるとどのくらいのダメージになるのかなというのをある程度想定して数字を決めて、今の考えだと、細かいことを言っている場合ではないので、もう一律的に一定額を給付するというような形でやるのがいいんではないのかなというふうに思います。
 それをいつからやるのかということについては、来週のどこかの時点でというふうな感じで、今から具体的な作業のイメージをつくっていくので、いかんせん急な47都道府県緊急事態宣言だったので、これからそこの部分の制度設計をさせていただきたいと思います。
○記者
 休業要請については、消極的な県が隣県でもあると思うんですが、そういうことの対応の差が出てくるということについてはいかがですか。
○知事
 いや、だからね、私は今回は最大のピンチで最後のチャンスと何度も申し上げているのは、こんなこと何度もやれない、やるなら一発で決めないといけないと思うんです。だから、ゴールデンウイークまでの期間が与えられた機会なので、本当は国家的に国として全体としてこうやってやるんだぞと、ここで止めるぞという強い形であってほしいと思っています。今日の夜の総理の会見も、そういったことが出てほしいなというふうに思います。そうじゃないと、片方を止めたら、何というんでしょう、まんじゅうを潰したようにこっちに行ってこっちに行ってと、いたちごっこになっていって、それが続くということがあるならば、我々は今回は一生懸命そういった形で国家的危機管理という意味で参加させていただきたいと思いますけれども、これがずっと続くということになると、本当に佐賀県の経済もそうですし、佐賀県の子供たちが学校に通えないというのは、本当に一日一日つらい状況にあります。特に佐賀県はなかなか昼、子供の面倒が見られないというご家庭も多くございまして、そういったことも含めて、一日も早く平常を取り戻したいというふうに思うので、ぜひ国を挙げて、47というなら47都道府県全てにおいて全力を尽くして、この期間に終息のめどをつけるという強い覚悟を国には示していただきたいと思います。
○記者
 保育についてはどのようにお考えですか。
○知事
 保育もですね、いや、これも今までも保育園はずっと維持されてきたわけですね。特にこれは、非常に都市圏においても保育というのは医療を守るためにも必要なものだということで、例外となっていたものです。我々も基本的には非常に今回の緊急事態宣言があっても、保育というのは大変必要だというふうに思っています。基本的に市町のほうでご検討いただくということになりますけれども、もちろん家庭で見られるというところは遠慮いただくというのがいいと思いますけれども、そういった考え方で市町のほうで考えていただくことになろうというふうに思います。
○記者
 今日の対策会議の時間なんですけど、市町が検討する上で結構県の判断って大事になると思うんですが、その中で、本部会議が17時という時間になったことというのは、これはやっぱり仕方ないということなんですか。
○知事
 これは本当に今もぎりぎりで、私が日付を1日ずれたメモが出てくるぐらい、もうぎりぎりの中で今調整しながらやっていたので、そういった意味では知事のウェブ会議が、あんなどんどんどん、私、大トリだったので、皆さん一緒にいたから分かると思うけれども、もうちょっとてきぱきとやってもらいたいなと思いながら、今ずっとみんなで作業をしていました。
 これは1回やってしまうと、なかなか引っ込められない。でも迅速にやらなければいけないという中で、みんなぎりぎりの思いでやっています。佐賀県はずっとそういった意味では、できる限り開かれた場でいろんな会議もやっておりますので、ぜひ皆さん方でこれは検証いただいて、アドバイスもいただいて。
 今回の戦いは、国を挙げての戦いなので、報道機関の皆さん方も含めて、何とかこれを潰さなければいけないという強い覚悟で臨まなければいけないと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
○記者
 休業要請するにあたって、協力金がセットだということなんですけれども、現段階で知事のイメージで規模感と財源はどこから持ってくるかというのを。
○知事
 それがどういう形で、今、交付金が国から来るというふうな話もありますけれども、ちょっとそれで足りるとは思えないような形なんですけれども、しかしながら、佐賀県は非常に小さな事業者が多いので、ダメージが大き過ぎるんですね。ですので、かといって、それも何千もの事業者がありますから、積み上げると本当に莫大なものになります。そういったことも勘案しながら、そうはいっても、みんなが何とか前を向いてもらえるように今から努力をして積み上げていきたいというふうに今思います。
 それなりの額となってしまうと思います。
○記者
 それで知事が口酸っぱく言われている大人の行動を止めるということを考えれば、佐賀の夜の街を止めるのが一番手っとり早いのかと思いますけれども、そういったところあまぬく。
○知事
 はい、夜の街関係はほとんど、特にそうですね、様々な接触の源となるようなものにつきましては、休止を要請させていただく予定です。
○記者
 結局、休校、休業要請を出すわけですけれども、一方で県内の感染状況というのは変わっていないという現状があると思います。メッセージの出し方としてなかなか難しいのかなと思いますけれども、やはり休校、休業要請をするというのは、国全体でやるというところが大きいということですか。
○知事
 はい。私はかねてからそのように申し上げておりました。
 佐賀県という圏域で考えたときにはいろんな判断が今までもしてきました。学校も開けたほうがいいというふうに私は判断しました。ところが、もちろん、いろんなご意見もありました。その方々について、休み扱いにしないで休んでいただきたいと思います。それはそういうふうにしてきましたけれども、今回は国挙げて全部でやるぞということだというふうに私は理解しているので、大人も子供も、最初に3月の段階でしたか、子供だけ閉じるというところで大分何かミスリードがあったのかというところもあるし、それこそ専門家会議の議論とかを見てみると、今回はインフルエンザと違って、子供のところの感染者は低いわけですよ。それが感染源になっているとは思えないというふうなお話もありましたし、様々な意味で、もちろんリスクは常にあるわけだけれども、佐賀県としての判断というのがいろいろしてきたんだけれども、とにかくおっしゃるように今回は国全体として封じ込めるよという強い決意だというふうに私は認識しているので、県民の皆さん方にも佐賀県の状況からするときついと思われる方がおられるかもしれませんけれども、ぜひご協力をお願いしたいと思います。