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第二十一回佐賀県新型コロナウィルス感染症対策本部会議後の知事インタビュー


○記者
 先ほどの会議の中でも言及がありましたが、第5弾、第6弾の新しい支援を打ち出されましたけれども、これに込めた思いを。
○知事
 そうですね、多くの県民の声が、苦しい、苦しいという声が伝わってくるわけですけれども、国の制度の中で、そして非常に厳しい財政の中で県としてどのような支援策を講ずるのかということは、日々みんなで考えているんです。その中で、今回はやはり人の動きがないという中で、交通関係、特に貸切バスについてはほとんど開店休業状態というか、インバウンドも含めたお客さんというのはほとんどない。そして、学校の旅行というものも、修学旅行もほとんどない、そういう中で、運転手さんの維持というものもままならないという切実な声、それから、タクシーも人が動かない中で、もちろん観光もそうですが、夜の街という意味でもほとんどお乗りになっていただけないという中で、これから先、佐賀県が維持存続、発展していくためには、この維持が大事だということで、そこに、これももちろんいつもと同じで恐縮なんですけれども、そのために十分とはとても言えないんですけれども、その中で、今回は貸切バス一台一台に感謝、そして何とか維持してくれという気持ちも込めて、一つ一つについて10万円ということ。タクシーについては、事業者ごとに20万円ということで、その支援で前を向いていただきたいという強い気持ちです。
 第6弾については、やはり佐賀県が佐賀県らしくあるために、CSOの皆さん方ってとても大きな役割を果たしていただいていて、行政がどうしても硬直的になりがちな仕事の性質を持つところを、彼ら、彼女たちがつないでくれるところが我々の大変誇りになっているので、そういう皆さん方がこれまでも同様に活動を続けていただけるために、やはりCSOというのは人の活動なので、みんなでイベントに集まったりして意識を共有して前へ進んでいく、そのために様々な方々を雇い上げたりという集団なので、それがもうほぼストップしているということで、我々にとって、これは県民のために必要なCSO活動ということもあって、今回は地球市民の会と一緒になって、彼らがクラウドファンディングで集めたお金と同額について県として拠出をして、一緒に支援をしていくということになりましたので、これから力を合わせて各CSO団体に何とか多くの資金が共有できるように共に頑張っていきたいと思っています。
○記者
 今、非常に重苦しい日々で、皆さん大変な日々を過ごされていて、でも、そうした中で、いつか暗いトンネルは抜ける日が来るんだろうと、そのための佐賀県の一手、知事の一手だと思われるんですけれども、文化・スポーツの実施についても言及されました。そうした中で、サガン鳥栖は、コロナの影響もあってか大きい負債というか、赤字を抱えられていますが、具体的に何か支援をされるお考えはあられるのでしょうか。
○知事
 これはもちろん一つのスポーツクラブなので、もちろん原則として自立して経営を頑張っていただくというのが原則なんだけれども、サガン鳥栖はあまりにも佐賀県の誇り、我々のプライドになっていますから、今、チーム佐賀としてみんなでいろんなことを考えているわけですし、様々なスポンサーの問題、そういったものを意識を共有しながら会社と一緒になって考えております。
 その中で、県として、このコロナ対策として、今、観客の皆さん方も全く入っていないという中で、これは日本全国共通の課題だと思います。そういう観点で、文化・スポーツ団体全てに対してどういうふうな支援ができるのかという一環として県としては考えていきたいと思いますが、そういった財政面もそうですし、様々な人的相談支援みたいな、そういったことも含めて、そして、何よりもやはり佐賀県の誇りなので、しっかり存続できるように最善を尽くしていきたいと考えています。
○記者
 もう一点、さっきの会議の中でジャパネットたかたと協力して県産品を売り出していこうということですが、具体的にもう少し教えていただけますか。
○知事
 我々も今までと同じやり方だとなかなかうまくいかないところもあるので、ジャパネットたかたさんは肥前の、まさにネットというか、テレビの申し子でもあるので、そういったところで協力できないかということで話をしておったわけだけれども、昨日、髙田社長とテレビ電話で会談をして、非常に意気投合して、こういう苦しい時期だからこそ、できることがあるんではないのか。ジャパネットは通常、家電とかそんな関係をやっているんだけれども、こういう苦しい状況なので、食料品とか、そういう物販という部分についてチームが組めるのではないかというお話をいただいて、一つの例として、昨日は佐賀牛がなかなかレストランではけないという話、悩み、それから、今タマネギが本当に困っていて、とてもじゃないけど、むしろ市場に出せないような状況というか、値が立たない状態になったり、今年は物はとてもいいんですよね。だから、べと病のときは何もならなかったのが、今年はあんなにすばらしいフレッシュな新タマができているのにという何か本当に切ない気持ちになります。できればセットで皆さんに届けてもらえないかという話をさせていただきました。もちろんこれは取引なので、これから様々な下旬に向けて話ができてくると思います。
 もちろん花もそうだし、日本酒もそうだし、器もそうですし、様々なものについて考えていただけるというお言葉もいただいたので、これから肥前の今後のために一緒に、私は佐賀と佐世保の連携も考えていきたいと思います。
○記者
 ああ、佐佐連携ですね。
○知事
 佐世保は非常に佐賀のメンバーもとても多いので、いつも僕は気にしていたので、とてもいい連携になったらいいなと思っています。
○記者
 昨日、政府が緊急事態宣言の1か月程度延長の方針を高めましたけれども、県内における学校の休校、あるいは再開、それと休業要請の延長などについて、現時点でのお考えを聞かせてください。
○知事
 私は、このゴールデンウイーク中を最後のチャンスとまで申し上げて、そして、本当に佐賀県民の皆さん方が苦しい中でも一緒に頑張っていただいているということに心から敬意を表したいと思います。そのぐらい覚悟を持って、今回この緊急事態宣言47都道府県というものに対応してまいりました。今、この昨日、今日で福岡県も3人ということで小さく出ているので、予断を許さないんだけれども、明日、明後日、明々後日と、どういう状態になっているんだろうか。九州は、佐賀県と福岡県以外は出ていなかったかね、昨日はゼロでしたから、この九州という島が、しっかりと感染経路不明者ゼロに向けていっているとしたならば、すばらしいことだし、そうした中で我々なりのやり方というものがつくれるのではないのかということは、これから九州各県の知事さんとかと話していける状況になってくれたらなと思います。
 というのも、やはり私はこのゴールデンウイーク期間中に、むしろ、東京、大阪に全力で、ここでめどをつけるぐらい気合を入れて、集中してやっていただきたかった。ところが、私がだらだらと言っていたら、割とほかの人もだらだら使い出して、今私の専売特許のようにと思うんですけれども、だらだらとしちゃいけない。本当にだらだらしちゃいけないので、これはいつまでやるのかということになるので、これから2日、3日、4に、5日、ここの大事な時期で何で一月先って。もうみんなすごい張りつめて、佐賀県民も今自粛、おうちにいていただくという期間なのでという思いはあるんだけれども、少なくともこの九州というエリアはめどがつけばいいな。そしたらみんなが我慢したかいがあったな。そして、その先には休業の問題だとか、学校の問題というものに少しずつ、一歩ずつ、通常を取り戻せるような形でのステップが踏めたらいいなという、今ぎりぎりのところにいるのかなと思います。
 私は、すごく今緊迫している中で、その先のことに対して楽観視したことをとても言える状況ではないので、そうなればいいなということで、一日一日みんなで日々を送っていただきたい。特に、福岡の皆さん方、よく頑張っていただいているので、佐賀県も頑張るので、一緒に、お互い、これからずっと長い付き合いなので、今は離れましょうと申し上げておきたいと思います。