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第二十六回佐賀県新型コロナウィルス感染症対策本部会議後の知事インタビュー


○記者
 政府の緊急事態宣言が全面解除されて、県境またぎの移動については方針が示されたんですけれども、佐賀県としては独自の方針を示されましたが、そういった独自の方針を定められることになった理由についてまず説明をお願いします。
○知事
 一言で言いますと、危機管理の鉄則として、現実に起きている事態に向き合うということだと思うんですね。今、非常に地域差もある中で、一括した対処方針の考え方をそのままうのみにするのではなくて、それぞれの地域としてどう考えるのかということをしっかり考えながら対応していくということが必要だと思っています。
 ですので、今日、北九州市で起きている12件についての警鐘を鳴らさせていただいたのも、今、全国的には全て解除という流れの中で、そういうムーブメントになっているわけだけれども、私からすると、今、北九州で12件中11件、特定経路が分からないというのが非常に大きな事態ではないかなと思っています。
 というのも、佐賀県は県内全ての保健事務を担っているので、私自身も47件全て1個ずつ追ってまいりました。その中で、大体経路というのはつながっていて、固まりができるんですね。それぞれが推測も含めながら考えていくわけだけれども、全く独立したものが市中に種が11個、今の時点であるわけだからね。これからの検証の中で見えてくるのかもしれないけれども、そういうことを考えると、非常に今、重大な事態なのではないのかなと思うわけです。
 ですので、そこを向き合うことが大事だし、これまで九州の中でも、私は九州は比較的ずっとゼロが続いていたので、九州アイランドとして県境をまたいでもいいんじゃないかと申し上げてきたけれども、それが急に今度は国全体として、ほとんどの県に行っていいというふうにどーんと突然開放されるということがいかがなものかなと思うので、佐賀県はそういったところを一つ一つ直視しながら、徐々に開いていくという形を取りたいなと。ですので、九州の中においては基本的にはいいと思うんですけれども、そこから外については、やっぱり慎重に対応していきたいなと思っています。
○記者
 あと、北九州への移動自粛については、これはいつまで、どういった期間を想定していらっしゃるんでしょうか。
○知事
 現時点で非常によく見えない状況だと思っています。ですので、これから北九州市さんの調査などが進む中で、ある程度、我々の今まで使った言葉でいうと、リンクが追えているというか、囲みがある程度見えてくるというところになれば別ですけれども、現状ではよく分からない。もっと潜在的にあるのかもしれないという中では、今、北九州市で起きている種があるわけで、それがよその地域まで飛ぶということになると、このエリアから第2波ということにもなりかねないので、そこはむしろ慎重に、よく今後の北九州市の状況を見守るという姿勢が大事だろうと思っています。
○記者
 先ほどのボードの移動自粛についてですけれども、首都圏、関西圏という言葉にはなっているんですけれども、基本的に対象の都道府県としては、特定警戒に当たっていた関西圏でいうと大阪府、兵庫県、京都府の3府県。
○知事
 こっちでいうと、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県。
○記者
 そういうくくりでいうと、例えば、群馬県とかはオーケーといえばオーケー。
○知事
 ですので、国はね、だから、これはケアだとして、それ以外はいいよというような通知だったと思うけれども、うちはここは入れさせていただくということ。それ以外について、例えば、群馬県、栃木県とか、それから、福井県とか石川県とかというのは、大体こういうところは通っていくので、あんまりお勧めはしないんだけれども、よく注意して、慎重に行動してくださいという趣旨ですね。
○記者
 首都圏、関西圏、北海道との往来というのは、政府は首都圏、北海道との往来、6月18日までと言っているんですが、それについては、佐賀県としてはそれを気にするわけではないということですか。
○知事
 6月18日というのにどういう意味があるのか僕はよく分からないけど、ただ、基本的にこれについては今後の状況をよく見させていただきたいなと思います。ですので、これから首都圏と大阪府、それから北海道、まだゼロではないわけですよね。数は入っているわけだから、その数というものの意味というものがこれからだんだん明らかになってくると思うので、そうした中で方針を示させていただきたいと思っています。
○記者
 このボードでいくと、今日、北九州市というのが入ったわけですけど、今後こうやって、そういう地域が増えていくと思うんですよ。そういう場合は、どういう基準でここに加えていくのかというのと、あと、そういうときはどうやって発表されるのかというのをお願いします。
○知事
 特に北九州市は同じ九州内で近いので、佐賀県は非常に北九州市さんとの、家庭環境とかいろんなところであるので、今回、特にお話をさせていただきました。その状況に応じて、対応が必要な場合にはすぐに皆さん方にお伝えしていきたいと思います。
○記者
 人数とかそういった、感染経路不明の数がこれだけとかということではないということですか。
○知事
 デジタルで動くんではなくて、例えば、今回でいえば、北九州市で12人中11人が分からないということなので、しかもそれが連携していないということなので、これは普通考えれば、現時点で由々しき状況なんですね。ただ、これから調査がまたさらに入っていって分かるかもしれない。分かったときには、すぐにそれは北九州市の状況は分かりましたという発表をしたいと思いますし、ですので、できる限りリアルタイムに県庁のホームページなどでお示ししたいと思うので、ぜひ県民の皆さん方には佐賀県庁を見ていただきたいなと、東京の報道ではなくて。我々は佐賀県の状況を踏まえながら、日夜このことばかり考えているので、ぜひそこをお伝えいただけるとありがたいと思っています。
○記者
 九州域内の移動の関係ですけれども、ご家族などで県境をまたいで出かけて構いませんとありますけれども、例えば友人関係での旅行だとか、夜のまちへ飲みに行くとか、そのあたりはどういうふうにお考えでしょうか。
○知事
 私はいいと思っています。基本的に、何で家族などとやったかというと、これはそれこそ国は観光政策としてはもっと後と言っていますよね。なので、団体でどかんとバス1台で行くとかツアーを立ち上げるとか、そういう県が政策的に観光キャンペーンを張るとか、そういうところは自粛しろという趣旨かなと思っているので、そこは国に従って、基本的にはこういう個人単位のものであればいいのではないかと思っています。
○記者
 北九州市との話ですけれども、午前の九州知事会議の中でも出ていた話なんでしょうか。他県、例えば宮崎県とかでも北九州市との往来はやめたほうがいいねみたいな話は。
○知事
 いいえ、全く。だから、私のほうから出した話なんですけどね。ですので、やっぱりこれは分からないけど、僕らは保健事務を実際県がやっているから、そこのリスクとかいうのと常に向き合ってきているんだけれども、今日の知事会の中では、私は北九州の警戒の話を申し上げたんだけれども、それよりも、国の通知が出たので、もう往来はしていいんじゃないかという話だったので、国が割り切ったからということよりも、もっと足元を見て議論をしたほうがいいのかなと思いました。ですので、九州は九州としてどうあるべきなのかというところをみんな、九州の皆さんに打ち出していくということが大事なのではないかなと私は思いますが。
○記者
 1点確認。医療提供のところで、200床は現状でも確保できる状況にある
○知事
 そう、だから今、非常にこのプロジェクトMの中で話が進んでいて、基本的にふだん使っていない病床だとか、そういったところなんかも使えるねということで、いざとなったら200床は空けられるという状況だと思っています。ただ実際に、先ほどの議論もそうだけれども、我々とすると、本当にあの今空けている数字というところで対応しているので、そういった意味で24床まで落とす。できるところは200床までいけるという整理がついたということです。
○記者
 九州新幹線の案件ですが、一部報道で6月に国交省側は来県したいという考えがあるそうですが、仮に6月に打診が来た場合、知事として受けるお考えはありますでしょうか。
○知事
 これはすごく分かりやすくて、私と大臣がお会いした際、基本的には協議しようという話があって、私としてはこれまでの経緯もあるので、入り口の整理を確認させてくださいということで、大臣も分かったと言っていただいているということなんですよね。それを受けて、確認作業をする上で、我々として国交省に質問を投げた、返事が返ってきました。だいぶお急ぎなので、文案を示そうと。なので、確認書の文案をお示ししました。これはみんな公開していますよね。そしたら、えらく見え消しのやつが返ってきました。我々は音ところきましたと。どういう考え方なんだろうかということで、次はその説明を聞こうかというところで、コロナで止まっているわけですね。なので、次は見え消しというものがどういう趣旨なのかという説明を受ける番なので、それは見え消しした事務説明なので、課長さんのほうか、部長さんのほうか、局長かよく分かりませんが、来られて、うちは部長が受けてという局面が次。それが、今は東京都の往来の問題があるので、その調整を事務的にしているという状況なんだと認識しています。
○記者
 それが仮に6月だった場合、東京からの移動ということなので2週間待機とかと知事から求めたりするんでしょうか。
○知事
 一般的には申し上げておりますけれども、そこはどうでしょうね、私も分からない。そこはもちろんコロナの状況はあるんだけれども、事務的に調整することについては問題ないと思いますし、やっていただいたらいいと思います。