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第二十八回佐賀県新型コロナウィルス感染症対策本部会議後の知事インタビュー


○記者
 まず、関西圏への移動なんですけれども、先ほどおっしゃられていましたけれども、来週月曜から解禁ということでよろしいでしょうか。
○知事
 はい。
○記者
 そのあたりのお考えと根拠というか、もう少しお願いします。
○知事
 それこそ国の方針だと6月から大阪圏は解除になっていたわけですが、佐賀県は基本的に慎重に、その後の推移を見ながらということでありました。大阪圏の皆さん方の頑張りだと思いますが、ここのところ、ほぼゼロに近い形になっておりますので、我々として判断させていただきました。佐賀から関西方向に進学されている方もおられますし、そういった皆さん方、これで帰省などについても可能になるということです。
○記者
 あと、北九州市についてなんですけれども、全国的にもかなり注目、報道されるような状況になっていると思うんですけれども、今のところ北九州市との往来は自粛してほしいということですけれども、再び福岡県との往来についてまた考えるとか、検討されるような、そのあたりはいかがでしょうか。
○知事
 前回は、北九州市から次に福岡市という流れがあったので、我々も福岡市の動きということに最大限の関心を持って毎日見ております。この北九州市がどこに飛ぶのかなと、飛ばないでいてほしいんですけれども、ということだと思います。今日議論させていただきましたが、佐賀県は念のための検査ということで深掘り検査しているわけであって、ぜひそういったことも参考にしていただいて、種が残らないような形、九州から一掃できるような形になればいいとエールを送りたいと思います。
○記者
 先ほどPCRの実施状況についてのスライドがあったんですけど、北九州市と佐賀県の方針ということで、4月の頃というのは念のため検査はやっていたと思うんですけれども、有田の小学生の同級生とか、あと、医療機関の関係者については、医療機関からとか、小学生の同級生の希望をもってやったと思います。本人の希望があってやるという形だけれども、東京や北九州と違って、佐賀県としては検査を念のためやっていますよという意味合いなんですか。
○知事
 そうですね、確かに学校は、私が必要ないと思っていたわけで、それでもやはり現場のほうから心配だという声があって、それはしっかり対応したほうがいいんだろうということでやりました。
 病院の件については、むしろ我々のほうから積極的に病院と話をして、そこで医療崩壊を招くわけにいかないので、念のための範囲を広めに取って、少しでも接触がある方全部やろうという方針で、そこで出たら次はもっと深く切り込もうと思っていたんですが、基本的には、我々のほうで会議をやっていて、どこまで切り取るかということをやっていくんですね。ですから、その中で、仮にということがあったら嫌だなと思うところについては、我々がいるA室と、具体的なオペレーションを行うC室が、意見が違う場合もあって、僕らはどっちかというと深めにやりたいんだけれども、やっぱりPCRの検査をやっている現場、保健所は本当に大変なので、僕らにしてみると、すごく切ないという気持ちで、朝までに間に合わせたいとか、学校関係者にするケースもあったし、だから、そういうところの信頼関係がつくれるかどうかというところも大きいし、これが普通の、例えば東京とか政令市とかだと、ほとんど現場任せになっているんじゃないかなと思う。
 例えば、東京だったら各区役所とかになっていて、そこの実感というところがなかなか、知事に届いているのかなと思うわけです。だから、佐賀県の場合、たまたま全県下の全ての事例が私の管轄なので、一個一個、個別に、どういう樹形図か、感染リスクも含めてホワイトボードに書いていくんだけど、そういったところでの意識の共有というか、現場の意見もあって、我々のA室の意見もあって、その中で調整をしてという過程が大事なのかなと思っています。うちでいうところのC室だけでやっているんじゃないかなと思われるので、例えば、福岡県だと、北九州市と福岡市と久留米市はそれぞれ市がやっているので、県全体としてどれだけ関連が追えているかというと、福岡県さんがやっているというのは、実はその3市以外のところが福岡県の管轄になっている。長崎県でいうと、佐世保市と長崎市はそれぞれ市がやっていて、それ以外が長崎県だったりするので、いわゆる知事が全体、お互いが行き来があるんだけれども、それを補足するというところがどの程度できているのかなというのは、私はすごくいつも不安に思っているわけですよ。
 何となく数値だけが上がってきて、何となくコロナの表面と闘っているような、僕らはもう一個一個、えっ、ここまでやっているのかとか、意外と家庭の中でここは収まっているなとか、意外と報道機関の皆さん方も僕らと一緒になってその作業をほぼやっているので、かなり佐賀県の報道機関は分かっているほうじゃないですかね。一個一個何となく思い出すんですね、事例を。でも、とても都市部はそんなことなっていなくて、ただ数だけがどかんとなって、PCRがどうなっているのかという、すごく表面的な話になっているのが非常に私は不安。
○記者
 あと一点、13時から国交省との新幹線の問題で話があると思うんですけれども、それに関して望むこと、向こう側に望むことって何かありましたらお願いします。
○知事
 本当に素直に国の考えていることを、特に今回、見え消しで出た部分というのは結構本質的なところが見え消しされているので、素直に国の思いをお話いただいたらいいのかなと思っています。
○記者
 知事は念のため検査を東京も含めてなるべくやって、全部検査してほしいというような思いを話されていましたけど、そういう念のため調査というのは、福岡を含めて全国的にやってほしいという、そういう理解でいいでしょうか。
○知事
 数が少なくなっていてね。だから、私には分からない都市部の悩みというのがあるんだと思います。特に、あんなに数が出たときに、僕らだって武雄のクラスターのときには慌てて、こんな数かって、七、八件でも思ったわけであって、ただ、都市部はとてもパニクッているのは分かるんだけれども、今は東京でも例えば、30件とか、北九州でも例えば、10件とかということであれば、それが可能だと思うんですよ、その件数だったら。一個一個しっかりと深追いしていくということがですね。深みに削り取って先を見ていくということになるとだんだん見えてくるので、その残り火が。
 結局、今僕がおそろしいのは、感染経路が特定できないというのが残っているということは、まだまだ市中にどれだけの根が残っているのかというところがアンコントローラブルだと思うわけですね。僕らのやつは、こうやっていくと、例えば、白石で出たやつがあるけれども、武雄のクラスターとまだ結びついているという確証はないんだけれども、何となくどこかでいろんな話があって結びついているんじゃないかなという僕らは推測とかしているけれども、そういう感覚になって、だんだん実態が不足している感、それはそれこそ証拠はないんだけれども、ここで行き来があるなとか、なんということが分かってくるので、そういうところまで早く持ち込むと先が見えてくるというか、だから、突然出てくるものってとっても不安なわけです。何となく1点だけ出てくるやつが非常に不安で、ただ、そこを完全に周辺をくり抜いていけば、切除していくみたいな感じでやっていくといいのかなと思うので、ぜひ何というのかな、知事とか副知事とか、そういう人たちって、できる限りそういう現場感を持ってもらったらいいのかなと。数だけでは見えないものがあるので。
○記者
 北九州との往来について、取材をされていると往来がある人たちがいるとおっしゃっていましたが、どういう事業者だったり属性の人たちと考えるのでしょうか。
○知事
 冠婚葬祭で北九州から来た方がいて、その方が北九で陽性だったので、えっと思って、またダッと掛けたんだけど……
○記者
 佐賀から北九州に。
○知事
 北九州から佐賀。法事などで。なので、それこそ深めに取ってやったらみんな陰性でほっとしたとか、そういうこともあるので、ああ、やっぱり行き来があるんだなと。なので、今回改めて県民の皆さん方に、一回起きてしまうとそこからまた始まるので、ぜひ往来を控えていただくようにというのは今日またみんなで共有しようねという話をさせていただいたところです。
○記者
 それはいつやった検査で何人ぐらい検査されたということなんでしょうか。
○知事
 特定されるのであんまり言いたくなんだけど、二、三日前だったと思います。深めに取っておりますので大丈夫です。