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有明海漁業協同組合訪問後の知事インタビュー


○毎日新聞
 今日はまずどういった話をされたんでしょうか。
○知事
 戸ケ里漁港に筑後川の流木、アシとかいろいろ流れ着いている話を承りまして、3年前ですかね、朝倉で起きたときも有明海は流木で満ちあふれた対応を漁協さんと一緒になって全力でやったので、今回もまだこれから推移を見ながら、連携しながらやっていこうという話をさせていただきました。
 その後、西久保組合長と中野副組合長が今回就任されたので、県の思いを伝えさせていただいたんですが、大きく2つ申し上げました。1つは、有明海の再生というのは我々にとっての大切な夢なので、そして、有明海は我々の誇りなので、全力でこれからもやっていきたいということだとか、ノリは毎年毎年格闘しながら17年連続日本一を続けていますが、これからも県もしっかり振興センターを含めて、この偉業を続けていく、一年一年、海の状況は違いますけれども、対応していくということと、あと、漁船漁業について、この前亡くなった大浦の弥永組合長さんから、タイラギを採ること、後継者育成という意味で、おやじの背中というのが大事だという話をさんざんお伺いしていたので、少しでもタイラギの光を見せたかったんだけど、結局それがかなわないまま急遽亡くなられてしまったので。絶対にタイラギに光を見せるということはやっていきたいと申し上げたし、ウミタケやアゲマキも二、三年前にちょっとよくなったときがあったんだけど、結局また今は状況が苦しいので、これは全力で有明海の再生に向けてやっていきたいという話をさせていただきました。
 それで、有明海の再生に対する思いの中で、今回、防衛省から自衛隊使用要請の話があったということで、それについてのこれまでの私の思いを改めてお話しさせていただきました。
 国防上の要請なので、我々の生活の基盤になっているものだから、それは我々としても重く受け止めて、3年半佐賀県としての検討もしながら、受入れの判断をさせていただいたという話を改めてさせていただいて、有明海の再生ということをきっちりとやりながら、自衛隊の使用要請の受入れを改めてお願いをしたというところですね。私からはそんな話をさせていただきました。
○毎日新聞
 それに対して、西久保さんからはどういった答えがありましたか。
○知事
 西久保組合長も、私のそういった思いというのはもう分かっていただいて、今まで運営委員でもあられたので、分かっていただいておられると思います。そして、漁協の中でみんながいて、全体のいろいろ意見を集約しながら、これから検討していくんだと、みんなで考えていくんだという話をいただきました。
○毎日新聞
 最後にもう一点、今日、木更津にオスプレイ1機が入ってくるんですけど、今日から5年をめどに暫定配備ということになると思いますが、県としては、今後どういうふうにこの問題について進めていきたいとお思いでしょうか。
○知事
 木更津の件は、防衛省と木更津との間で話し合われたと聞いております。我々のほうにそれに絡めて防衛省さんからお話があるわけではないので、私としては、今日、西久保組合長と話したように、1つずつ丁寧にしっかり対応していくことだと思っています。
○NHK
 その木更津の件で、5年以内というのがありますが、新しく組合長が代わって、その5年という期限というのはある程度頭に入れて、今後協議ですとか話合いをされるご予定でしょうか。
○知事
 一つ一つ足元を見ながら丁寧にと、これまでと同じなんですけれども、いたずらにせかすということもないし、ゆったりとするということもなく、一つ一つ丁寧にやっていくということだと思います。
○サガテレビ
 自衛隊使用要請を改めてお願いされたということなんですけれども、県は公害防止協定の見直しも含めて改めてお願いしたという認識でよろしいでしょうか。
○知事
 そうです。公害防止協定の話もさせていただいて、約束は重いと思っていると、もともと自衛隊さんが来るとか、そういう話を我々が企図したわけでもなくて。一緒に約束したわけだけど、今回は国のほうから国防上の島嶼防衛の関係から要請があったから、この私たちの重い約束を今回変えさせてくれという話をさせていただいたんだということを改めてお話ししました。
○読売新聞
 組合長が代わられて新体制になって、何か、これまで長く時間がかかりましたけれども、今後進展していくというような期待感とか、そういったことはありますか。
○知事
 それは分からないですが、本当に丁寧にやっていくということだと思うし、これまでも県として何か延ばしているようなことはなかったし、今回、西久保組合長になられて、またみんなで考えていくということなので、これまで支所の説明会も終わって、その上で漁協の検討委員会ですか、そこで検討されるということなので、そういったところをしっかり我々としても注視させていただくと。我々として役割は果たさせていただくと。
 事業主体はあくまで国なので、国としてどう漁協さんに向き合ってもらえるのかというところも大切になってくるかと思います。
○西日本新聞
 支所ごとの説明会も終わりまして、漁協内で何らかの認識というのは随分高まっているのかなと改めて感じるんですけれども、国の要請から6年ですか、知事が県として受入れ判断してから2年、漁協としてはそろそろ判断する時期、機は熟しているというようなお考えですか、それともまだ何か足りない、県としてバックアップしなきゃいけない何かがあるということでしょうか。
○知事
 漁協さんも組合長さんが代わられた段階なので、しっかり見守りたいな、これからの漁協さんを。西久保さんがみんなで考えていきたいとおっしゃるので、そこに私があんまり介入しないほうがいいかなと、見守っていきたいなと思います。