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第三十三回佐賀県新型コロナウィルス感染症対策本部会議後の知事インタビュー


○記者
 幹事社から1点。県内の感染状況についてなんですが、県内の市中にある可能性は限定的とおっしゃいました。一方で、感染源が分からない事例というのが相次いでいるんですけど、これは限定的とおっしゃった理由と、改めて感染状況をどう捉えていらっしゃるかお願いします。
○知事
 今、これまでのほとんどの事例、今調査中のものを除いて考えると、福岡が感染源の若者がディスコクラブに行ってということだというふうに考えておりますが、この2日で数件、まだ今調査中のものがあって、これは必ずしも若者のクラブに行ったものではないと考えられるので、その数件というところを見ると、他県の爆発的な状況を考えると限定的だと現時点では考えていいと。ただ、これが今後どうなっていくのかということについては危機感を持って対応しなければいけない状況、今それがどちらのほうに向かっていくのかという意味で大切な局面だということを申し上げました。
○記者
 隣県でもですが、九州域内でも爆発的に増えている状況で、他県に移動する人に向けて気をつけることとか、逆に今回の最新のでは広島から来られたとか、他県から行き交う人たちに注意喚起はありますか。
○知事
 やはり佐賀県は今まで76件一つ一つ丁寧に見ていくと、やはり感染するにはそれなりに理由があるわけで、そういった場所に立ち入って、やはり無防備な状況になったと、簡単に言うと、クラブで言うとマスクを取って深夜に騒いでいるという状況なんですよね。県外に行っていろんなところで食事をしてということだったり、夜の街だったりということなので、自分なりの意識で防ぐことができるという部分が非常に多いところがあります。そういった観点でぜひこれからみんなで気をつけていただきたいと思うし、県境を越えたからというふうにはもう申し上げられませんけれども、やはり行く場所と行動と感染防止対策に気をつけていただきたいと思うし、ぜひこれからの行動計画もできることならば、旅行するのであれば、県内、もしくは近場というところでぜひ楽しくお過ごしいただけたらなと思っております。
○記者
 福岡に由来しない感染例が出てきていますけれども、改めて市中感染に関してのご認識をお願いします。
○知事
 これは福岡に由来しないと断定しているわけではなくて、佐賀県は一つ一つ丁寧に陽性になった方から聞き取りをしています。一つ一つ丁寧に丁寧にやっているわけで、その中でなかなかお話ししていただけないこともままあるわけです。それが仕事の内容とかそういったこともですね。デジタル的にこれは福岡、これは佐賀からとか、そういう整理ができないことはぜひ分かっていただきたいなと思います。
 そうした中で、やはりここのところ、20代でない場合については、行動も複雑になってまいりまして、そうすると福岡由来というふうに、今までのようなはっきり申し上げられない例が数件あるので、もちろん、その方々も福岡に行っていないと言っているわけではないということです。
○記者
 市中感染に関しては、さっき対策本部会議でも触れられていたと思うんですが、改めてどのように。
○知事
 結局、これは今、コロナウイルスの問題点はどういうものなのか、そして、どこに潜んでいるのかというところが分からないわけですけれども、これまでずっと76件を追ってきた経験からしてみると、今、佐賀から佐賀へ感染するという例は爆発的に見受けられていないので、今の時点で市中感染があるとしてもそれは限定的だと思います。やはり出るときにはもっと数が至るところで出てくることになって、我々として、アンコントロールというような状況になってくると思います。ですので、私は今の時点では限定的だと言っていいんだろうと思っています。
○記者
 すみません、先ほど他県の休業要請の例もありましたけれども、知事の休業要請に関する考え方は今の時点でいかがですか。
○知事
 やはり具体的にクラスターが起きやすい場所というのはあると思うんですね。ですので、佐賀県とすると、これからもしそういう可能性があるとしたならば、極めて限定的にそうピンポイントに考えるべきだろうと思っています。
 ぜひ、福岡市さんなどはそういったクラブ、特に夜開店して朝までやるような業態とか、そういったところ一つ一つを丁寧に追っていただいて、有効な対応をしていただきたいと思うし、我々も単に飲食業とかバーとか、クラブとか、そういう名前だけで広くかけるようなことではなくて、しっかり今まで同様、一件一件丁寧に当たっていく、そして、そこに対応策を打っていくということが大事だろうと思います。
 今皆さん方と一件一件丁寧にやり取りしていますが、数が爆発的に増えて、もう数だけ言ってよく分からない、市中感染もしているかもしれないというような状況になってしまったら、なかなか対応の打ちようがないので、佐賀県は一つ一つ非常に細かく跡を追っているわけです。一件一件の追い方の精度を東京と比べてもらったらいいでしょう。恐らく30倍ぐらい精度が違うと私は思いますが、そういうところもぜひ皆さん方よく分析していただきたいと思います。
○記者
 1点だけ。県内とか九州で感染拡大がこれだけ広がってきているという中で、先ほどというか、ここ数日、報道課と健康福祉部のほうから、一件一件の説明に関して簡易化したいというか、投げ込みにしたいとか、レクではない形にしたいというふうな方針があったんですが、知事としては、県民とかマスコミが情報提供の在り方については特に縮小とか、そういう方針はあるんでしょうか。
○知事
 皆さん方の思いはどうかということも関係していると思います。
 例えば、福岡県と福岡市の対応というところ、東京都は460件一件一件こうやって説明してやっているのかどうかというところもあろうと思う。ただ、佐賀県は一つ一つ丁寧にやっているから、そこの姿はぜひ報道の皆さん方も通じて、県民の皆さん方に知っていただきたいのでやっている。ただし、一件一件やっていくうえではプライバシーも出やすいところもあります。でも、それは県民にしっかり知っていただくという部分で、何とかどこまで話ができるのかというぎりぎりのところをやっているということです。
 片や思っているのは、そういう他県とのバランスの中で、報道の皆さん方が結構これは大変なんじゃないかなと思ったりもするので、皆さん方がもしこんな形でいいのであればこういう形で進めさせていただきたいと思うし、これから長い、これからまだまだ先は続くと思います。それで見て、こういう形でフォローしていただくという形がいいのであれば、もちろんそういう形でも続けさせていただきたいというふうに思っています。
○記者
 ぜひお願いします。