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こちら知事室です
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伊藤日本スポーツ協会会長・藤江スポーツ庁次長来訪後の知事インタビュー


○佐賀新聞
 まず、今日、伊藤会長と藤江次長からお話をお聞きになっての感想をお願いします。
○知事
 改めて伊藤日本スポーツ協会会長さんから国スポ・全障スポを当初の予定である2023年から1年延長させてもらえないかというお話をいただきました。それと併せて、新しい大会、国体から改める国民スポーツ大会というものの最初の回は佐賀からという確約と、当初の予定種目は変えないというお話をいただきました。大変重く受け止めさせていただきます。
 これからアスリート、競技団体、市町、様々これまで準備されてきた皆さん方の思いもありますので、ずっと苦労も、そして練習など打ち込んでこられたみんなの気持ちもあるので、これからしっかりとそうした思いに向き合って、2024年開催ということに向けて調整をしていきたいと思っています。
○佐賀新聞
 以前、知事は8月半ば、これまでに頑張りたいというふうにおっしゃっていたと思いますが、そのスケジュール感は変わらないでしょうか。
○知事
 そうですね。いろいろ意見も出ておりますので、今からそうしたところに丁寧に向き合っていく時間をつくりたいと思っています。
○佐賀新聞
 先ほどの面談の中で、2023年と2024年、2年をターゲットにして準備をしていきたいというふうなお話をされました。その意図と、具体的なことをもう少し詳しくお願いします。
○知事
 本当にこの10年以上、2023年にあるんだということで、日々練習に打ち込んできた子供たちもいるわけです。具体的に言うと、今の中学3年生がちょうど高校3年生で、本来、国スポ・全障スポを佐賀で迎えることができたわけで、それが鹿児島ということになるわけでありますから、我々にとってみると、もともとのターゲットであった2023年の──鹿児島大会になるのであれば、この鹿児島国体というものは我々にとってとても大きな大会、節目の大会として、それこそ天皇杯を取りに鹿児島大会も行くぐらいの、この2つの大会が我々の大切な大会なんだという思いを持ってこれからやっていくということと、ですので、2023年を目指して、佐賀大会を目指して頑張っていた少年たち、いわゆる少年の部にというふうな思いがあった方は全力でこれからサポートしたいと思いますので、様々なサポート、支援、これまで様々なSSPの基金による助成などがありますけれども、そうしたものに対しては、むしろこれまで以上に支援をするような形でこれから準備を進めていきたい。いわゆる2023年もターゲットエイジだという強い気持ちで調整していきたいと思います。
○西日本新聞
 西日本新聞ですけれども、今日、伊藤会長に会って、これまで懸念していたことについては、県内の調整以外は解消したという認識でしょうか。
○知事
 私が今懸念しているのは、県内のこれまで努力してきた皆さん方の気持ちということであったので、それ以外については、いろいろあるんですけれども、何とか対応できるところなのかなと思っています。
○西日本新聞
 県内調整は、先週2024年目の検討をもう一度始めるということになって始めていると思うんですけれども、今のところの調整の感触というところは。2024年の1年延期することについての感触。
○知事
 もろもろ今検討はしておりますけれども、何とか、何だろう、23年に向けて様々な準備していたところが、1年間のさらに準備ができるというところをどう見るか。そこで例えば、新しいサンライズパークも今造っていますけれども、そこで練習する時間もできたりするということもあったりするでしょうし、様々な運営をする上での準備期間というのも出てくるという意味もあるけれども、やはりそもそも23年に向けてみんな全力でやってきたので、そこに対するマイナス面というのがやはりどうしても心を重くしてしまうなと思っています。だから、みんなで抱えている、今日も言ったけど、痛みをみんなで分かち合おうという気持ちなんだけど、やっぱり私は佐賀県の知事で、佐賀県でみんなと今ふだん話しているから、そこに対するどうしても心の重さがまた出てきてしまうので、この重さをみんなで取っ払って、23年と24年に両方頑張ろうという雰囲気に何とか持っていきたいなと思います。
○読売新聞
 先ほど伊藤会長は知事に対する回答ということでお話になられたんですけれども、県のほうから何か具体的にその協議についてだったり、名称についてだったり、要望を何点かされたのでしょうか。
○知事
 それはこれまでも僕らの思いというのは、様々な調整の中で国にも訴えてきたりとかオンラインの会議とか、それから事務局同士でも話をしていたので、我々として見ると最初の国スポということだとか、競技種目が例えば、何だろう、クレーとボクシングとか、入れ代わったり、そこがずれたりすると、競技種目自体ががらっと変わるということになると、柔剣道もそうか、そういうところの調整が我々にとってはとても重かったのでということと、今日は23年、24年に特段の支援、具体的にはお話ありませんでしたけれども、しっかり検討していただけるということであったので、そこは国のほうと連携しながらやっていきたいなと思います。
○読売新聞
 今後、県内での調整をする上では、かなり前向きな回答があって前に進めたという考えですか。
○知事
 どうだろう、基本的に私も今いろいろ聞いている中で、賛同の意見も多く寄せられてはいるんだけれども、やっぱりえっという意見も出るわね、それは。今までそれが目標で団体の中で、23年、23年とずっと言い続けてきたところが、すっぽりという話には、すぐにはなかなか消化しきれないところがあると思うし、それは今我々、東京オリンピックが1年ずれてできるかどうかという、この日本中のもやもやした気持ちと同じようなことなんじゃないでしょうか。だから、そういったところに対してしっかり向き合っていくということ。我々は本当に2023というターゲット、鹿児島に大応援団を連れて、私も含め──私知事やっているか分からないけど、どういう立場であろうが、鹿児島大会がみんなで、佐賀がみんなで盛り上げるという雰囲気をつくりたいし、もしそうなったら鹿児島県民にも特別な大会なんだというムーブメントを塩田知事にはお願いしたいと思うし、鹿児島大会と佐賀大会の2つのバトンタッチというところを何だろう、双子の大会と言うんだろうか、そういう機運を盛り上げるようなことをやっていきたいなと思います。
○STS
 基本的には、今日の話合いをもって、県とスポーツ協会、スポーツ庁の間では1年延期と国スポ、最初の大会を2024佐賀大会とするというのは同意したということでよろしいんでしょうか。
○知事
 そういう形からすると、これを決定するのは国と伊藤会長のスポーツ協会と、障がい者スポーツ協会がありまして、それと開催県というふうな形で決めていくのかな。それが1つの形になっているんだろうけれども、そういった意味で決定するのは国のほうだと思います。そのときに、一番我々がまず、県は県でその年というのがあったものだから、おそらくこれで三重と栃木はそのままということに、もうみんななっているんだろうと。彼らは翌年と翌々年なのでということであったと思いますけれども、ただ、佐賀大会がずれるということになると、次は滋賀のはずだったので、滋賀もずれて、次の青森、宮崎と、みんなそれぞれ我々と、だんだん薄くはなってくるんだろうけど、それぞれターゲット年度があって、みんなに影響を与えるので、そこの調整を国はおおむね理解を得たと今日スポーツ庁は言っていたけど、そこの部分のセットができるかどうかだと思うんだけれども、まずは佐賀県がさっき8月中旬と言っていましたけれども、そこで私の今の思いどおりに調整がついて、了解という話になれば、何かそれなりに整理がつくのかなと。ただ、ここはまだ分からないので、これから県内のスポーツ団体などとしっかり向き合っていきたいと思っています。
○STS
 あと国スポという大会の最初が佐賀県大会のままで維持されるという点について、先ほど会談の中ではほっとしたという言葉も出ていましたけれども、そのあたりの受け止めてをもう少しお願いします。
○知事
 今回のSSP杯を見ていただいても分かるように、やはり佐賀県はすごくそれに対する思いが強い。そして、スポーツのすばらしさ、単に国体をやるだけじゃなくて、スポーツが本当にこんなに人を感動させるすばらしいもので、スポーツをやらなくても、観ていて支えているというそういう気持ちでも人生が豊かになっていくというところを切り取って仕掛けにできるのは僕は佐賀じゃないとできないと思っています。今までどおりの国体というのは、基本的なルーチンがあって、そこを佐賀大会は大きく変えたい。簡単に言うと、何だろう、ここでどこまで言ったらいいのか分からんが、国体だとかだと、アスリートが全部終わった後の最後に入場行進して、儀式だけということになったりもしているけど、もうちょっとアスリートとかよその県から来た人たちにいろんなものを見せたり、喜んだり、感動させたりとか、ずっと戦後続けてきた国体の歴史とは違う、ああ、やっぱりスポーツっていいよなというような、閉会式も含めて──閉会式はみんなで肩を組み合ってとか、ああいうのもあるけれども、何かそういうのを今までの体育はこういうものだという「もんだ症候群」をぶち破るような大会をずっとやろうと僕らはずっと考えて、いろいろ計画していたので、それができるということは、佐賀はこれからSSPでスポーツとともに歩んでいこうとする中でとても大きなこと、これは譲れないことだったと思っています。