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令和3年5月20日第80回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議後の知事インタビュー


○西日本新聞
 本日、非常警戒措置と時短要請の延長を決めました。その理由について説明をお願いします。
○知事
 本県の病床占有率が45.2%と高止まりしていること、そして、九州各県の感染者数が相変わらず厳しい状況にあるといったことなどから、今回、苦渋の決断でありましたけれども、県独自の非常警戒措置を延長させていただくこととしました。
○西日本新聞
 変異株というのは結構入院の長期化などが起きる可能性があるんですけれども、31日までとしていますが、再延長の可能性とか、解除の目安についてはどのようにお考えでしょうか。
○知事
 本当に早く解除したいという気持ちです。
 実は、我々は23日というふうにしたのも、何とか23日で解除できないかなということで、全力で当たりましたけれども、なかなか環境が、特に変異株というのは非常に強敵で、改善方向には向かっているんですけれども、解除までに至らなかったということでありまして、今、徐々に感染者数自体は改善傾向ではあるんですけど、何とかこの勢いをそのまま続けさせていただいて、31日に解除できるように、全力で県民の皆さんとともに当たっていきたいと思います。
○西日本新聞
 何か目安みたいなものはありますか。
○知事
 そうですね、今の調子で下がっていくこと、特に週当たりの感染者数が、(パネルを示す)これが佐賀県のグラフです。これは最初に非常警戒措置宣言をしたときなんですけれども、お互いさまで、その効果はここから徐々に起きていて、こんな形で今徐々に下がっている。ですので、これがそのまま下がっていくことになれば、先が見えてくるというふうに思っています。ただ、警戒しなければいけないのは、この福岡県さんの動きですね。こちらのほうが併せてこう下がっていただくということも大切な要素だというふうに思いますので、これは九州各県が昨日知事会で申し合わせたように、それぞれの県で頑張っていくということだと思います。
○西日本新聞
 延長に伴いまして、来週28日から高校総体が始まりますけれども、これについての開催是非についてどのようにお考えでしょうか。
○知事
 こちらのほうは、高体連、高野連など、それぞれの団体でお考えになることだと思います。
 たしか昨年は、全国で緊急事態宣言がなされたときに、そういう全国大会と県予選がなくなるということがあって、我々のほうで代替大会をやるという話だったと思うんですね。今回は特にそういう話はありませんので、しっかり感染症対策をやっていただくということがもちろん大前提になろうかと思います。
○毎日新聞
 解除の目安は今の調子で下がっていくことというところの補足説明ですけど、各指標のステージが下がることも一つの目安としてお考えでしょうか。
○知事
 それは全般としてですね。特に気になっているのは、やはり病床の占有率、これがなかなか下がらないというところ、これは申し上げているように変異株が、なかなか入院日数が増えたりとか、重症化することによってなかなか退院のほうに行かないというところも原因でありまして、この数字が下がるには、実際の陽性者数の数が減ってからかなりまた日数を要するもんで、それが今回厄介なんですけれども、今、少し光が見えているような感じもあるんだけれども、ただ、確実にしたいなというところです。
 これはやはり恐ろしいのは、リバウンドしたときに今までの努力が一瞬にして無になるようなリバウンドが起こり得ると思うんです。ですので、しっかりと、これは全国的にですけれども、下げに下げていくということをやらないといけないと思っています。
○毎日新聞
 すみません、あと一点、県外が持ち込むケースも多々あると発言がありましたが、お酒についてです。隣県の福岡県では酒類の提供なしで乗り切ろうとしていますけど、延長に伴って我慢できない福岡県民とかが飲みに来るというご懸念もあられますか。
○知事
 それはぜひ福岡県さんのほうで、昨日知事会でそれぞれの県民に呼びかけるということになったので、ぜひ福岡県さんのほうでやっていただきたいと思うし、私は、ですから佐賀県民の皆さん方がみずから県境を越えて陽性になられているというケースが多いものだから、私はまず佐賀県民の皆さん方に申し上げたいと思うし、実際、確かに福岡県はお酒の提供の禁止の要請をされているから、そこは佐賀県とは差があるわけで、心配はしていますけれども、ぜひそこはそれぞれの県の要請に従って冷静な対応をしていただきたいと思います。
○毎日新聞
 最後に一点です。時短の手続についてなんですけれども、24日から申請可能というふうに公表されました。これは10日から23日までの分を一度申請して、意地悪な聞き方なんですが、24日から要請に応じませんと、営業しますという方も、一旦10日から23日までの分で協力金は申請できるんでしょうか。
○知事
 まずは23日までの要請を区切ってやったので、まずそこまでについてお支払いするということもあるし、今度の追加分については、それとして要請に応じた方にお支払いするというパターンもあるし、基本的には両方要請に従っていただけるかなと期待しているんですけれども、その場合は両方まとめて請求していただいてお支払いするというようなやり方も用意したということです。
○記者
 解除の目安について質問ですが、例えば、新規の感染者数が、時短要請を発表したときはたしかステージ3の状態でした。これがステージ2になったら解除できるとか、そういう具体的には言えないんでしょうか。
○知事
 僕らは佐賀県のやり方というのは、一つ一つ丹念に全部分析しながらやっているので、私はこの数字だけ追って、そこに入ったからという議論はあまり加味したくない。そのかわり、知事も含めて毎日、かなり一つ一つのケースについて追って、どういう原因でどうなっているのかと分析しているので、このままいったら数字はいい方向に行くなというところはみんなで議論しながら決められるので、その説明責任をできる限り果たしていく。
 ただ、やはり県民の皆さん方は数字というのが関心があられるでしょうから、その数字自体もみんなが気持ちよく解除ができるような形になるように、我々も全力を尽くして対策を打っていくということだと思います。
○記者
 指標の見方としては、病床の占有率と新規の感染者がかなり下がる見通しが立ったら解除についても。
○知事
 そうですね、その説明を私がちゃんとできることですね。このまま行ってこういう形になったらこれは減るし、それから九州各県の状況としてこういう傾向が見られるからということです。
 ただ、佐賀県の出ている数字については、一件一件分析して、経路も追いながら調査をしながらやれているので、その説明をしっかり果たしていきたいと思います。