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令和3年8月18日第96回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議後の知事インタビュー

○STS
 今回、時短要請ということで、先日の臨時会見のときに、都市部などを見ていると効果はどうかという話をされていましたけど、今回、時短に踏み切った理由というのを改めてお願いします。
○知事
 本当にこの数日間で全国的に異常な伸びを示していて、我々の分析する中で、やはり今回の全国的に帰省されて、そこの中で会合があったりとか、その後、お盆があったりとか、いろんなことの中で、こんなにも広がるんだなということに、本当にショックを受けています。
 本当にこのデルタ株というものが、いかに感染力が強くて、しかも足が早くて、我々が一つずつ追いかけていくスピードより先にもう次の人に感染しているという状況でありますので、今回は本当に先が見えない状況だと、これは全国的なことだと思います。なので、できる限りその中でも医療環境を守るためにやれる政策を総動員してやっていくという中で、本当に申し訳ないんだけれども、少しでもその原因を減らそうということで、今回、また飲食店の皆さん方にご協力をいただくということで、この全県的にムーブメントの中で人の動きを減らして、何とか佐賀県の特徴である重症者を、そして、亡くなる方を出さないという大きな方向性をしっかり維持できるようにみんなで頑張っていきたいと思っています。
○STS
 大きくもう一つ、今回、自宅療養を追加するということで、ちょっと不安に感じる県民の方とか多数いらっしゃるんじゃないかなと思いますので、改めて呼びかけというか、メッセージをお願いします。
○知事
 本当に佐賀県はずっとここまで自宅療養0ということで頑張ってきたので、それが我々としての心のとりででもあったんだけれども、さすがにここまで増えますと、やはり病床と、それから、今ホテルが74%ということで、ほぼ満室なんです。74%というのは、我々の中ではいっぱいいっぱいということでありますので、少しでもそこを、入る最初の段階で整理をして、中等症の方とかにすぐ処置をさせていただくための環境を整えていくということと、いつも申し上げているように、救急医療とか、絶対これは大切にしなければいけないので、それをやるためには、やむなく自宅に入っていただく、そこで療養していただくというやり方を導入することにしました。
 できる限り家族丸ごと、例えば、4人家族丸ごととか、軽めの方でできるだけお互いでチェックし合えるような、そういう皆さん方にしていこうと思いますので、何とぞそういった環境にもこれから県内はなっていきますので、ぜひそういったところについてのご配慮もよろしくお願いしたいと思います。
○時事通信
 自宅療養を今日から始めるということで、今も訪問看護とか、医療をドクターにお願いしていて、あと電話ということでお願いしているんですけど、今のところ、数として間に合っているのか、医療従事者の方の。
○知事
 できる限り自宅にいる方々に対して、もちろん我々は食料をお届けしたりとか、状況の診断をしていったりとか、ここを手厚くしていきたいんです。なので、まだまだ我々としては十分だと思っていない。なかなかその体制が整うというのは難しくて、そういう訪問医師というのは、これは都市部に比べて非常に少ない環境にあるので、何とかご支援いただける方々を増やして、そこの環境を守っていきたいなと。
 できる限り軽めの方にするんだけれども、それでも、そこから問題が起きないように全力を尽くしていきたいと思いますので、これはそういう数自体を減らすという県民の話と、それから、いつもきついんだけれども、医療従事者の皆さん方にまたご支援を頼むという中でつらいんですけれども、何とかここを乗り切っていきたいなと思っています。
○西日本新聞
 過去2回の非常警戒措置と違って、コロナワクチンを打っている中での感染拡大となっていますけれども、このことについてどのように受け止めているでしょうか。
○知事
 今回、ある部分ありがたかったのは、高齢者が著しく低い。ですので、今日の182人も9割方40代以下なんです。9割方40代以下ということは、50代以上がほとんどいないということなんです。ですので、やはりワクチンが、特に佐賀県は9割2回打っていただいているので、非常に大きな効果、そして、重症化を防ぐ効果があったというのは、少なくともこの数値だけでも分かるわけですから、何とか国に、我々は体制はできているので、あとはワクチンさえ届けばと思っているので、何とかそれこそ今ゴールを一緒にしようという政策を捉えていますけど、東京とか、大阪とかは非常にロットが大きいので、1回お貸しいただいて、我々のところに来たときに、そしたらちゃんと返しますからというような、融通を効かすような形で、我々としてもしっかり都市部に対して支援をしていきたいと思いますので、そういったことを考えながら、貴重なワクチンだったり、これから抗体カクテルの問題もあります。先ほど問題点として、数がまだまだ全然足りないという話もありましたけれども、そういったことについてもぜひ国にお願いをしたいなというふうに思います。
○読売新聞
 ちょっと素朴な疑問なんですけれども、自宅療養の関係で、ホテルを単純に増やすということは検討されたりしたんですか。それとも、今後そういうのも考えるんでしょうか。
○知事
 我々は悪いほうに悪いほうに考えると、これはもっとすごい数が増えるということも十分想定の中にあって、そうすると、ホテルって今準備しても、大体2週間から、早くても3週間準備にかかるし、そこのスタッフというものをそろえることを考えると、どうしてもイタチごっこになってしまう。我々は3つホテルを持っているというのは結構思い切った政策ではあったんだけれども、まさかこれでこんなに足りなくなるなんて、さすがに我々もそこまで思っていなくて、それだけデルタ株というものの怖さということだと思います。
 ですので、これからさらに、数が今180ですけれども、200、300、400というところになったということまで今想定して、先手を取って準備をしていく。そうなりたくないけれども、そうせざるを得ないような環境にあるんだろうと思います。
○佐賀新聞
 自宅療養者で十分に対応できるキャパみたいなものはどれぐらいだとお考えでしょうか。
○知事
 だから、これはそういう意味からすると、それこそ東京とか二、三万いるわけでしょう。そこに入る前の調整段階でも1万人以上いるわけで、だんだんそこが徐々に薄くなっていくということになってしまうと思うんですよ。ですので、我々とすると、恐ろしいのは自宅療養って数が増えていくとだんだん諦めになってしまうようなことにならないように、だから、しっかりとみんなで体制を組んで、少しずつ自宅療養が増えたときでも、そこをしっかり我々として連絡を取って、声かけをして、ちゃんと皆さん見守っていますよという体制をしっかり維持できるようにしていくということが大切なことだと思います。その要領とかいう問題ではなくて、自然と増えるときには増えていってしまう。病院とホテルと自宅との、そことのシェアみたいになってくると思うんです。