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令和3年8月26日第98回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議後の知事インタビュー

○時事通信
 最初に4点お願いします。
 まず、ボードが赤だったんですけれども、ステージ判断は4ということでよろしいでしょうか。
○知事
 いや、ステージは、我々とすると3だと思っています。というのは、4というのは、重症者が急増して亡くなられる方が出てくるという、そういう、まさに医療環境が完全に崩壊するような状況だと思っています。ですので、デルタ株になって、我々の実感からすると非常にどうかなと思うんですけれども、ただ、今回は、医療環境が維持できなくなるリスクというものがあると思っているので、今回は赤くして、ここを乗り越える。結局、医療環境が崩壊してしまってからでは後手後手になってしまうので、そうならないぎりぎりのところで踏ん張って、今回このまん延防止等重点措置の期間だけで、この赤い期間を済ますことができるように。いわゆる医療環境が壊れていくステージ4というところにならないために全力を尽くしたいと思っています。
○時事通信
 ありがとうございます。あと、旧唐津市の人口当たりの新規陽性者数が、後ろにあるように、優に東京を超えているということですけれども、今行っている時短要請の効果についてどう考えているかというのと、まん延防止でどの程度の効果を見込んでいるんでしょうか。
○知事
 今足元と、直近の今の姿を見ていると、8月18日から行った医療環境を守るための非常警戒措置の効果が出ているのかなと。先ほど申し上げたように新規感染者の比率が減ってきた、いわゆる感染者数の5割から3割に減ってきたことだとか、唐津自体も、幾らか兆しはあるんですけれども、こんなところで緩めていたら元の木阿弥なので、そういう今極めてぎりぎりの厳しい状況のときに、みんなで全力で対応することができれば、数字は下げることができると思います。これまで2回、佐賀県はこの医療環境を守るための非常警戒措置で数字を下げることに成功してまいりました。今回も下げることができると私は信じていますけれども、旧唐津市の数字が、やはりこれまで佐賀県が経験したことがない数字になったので、やはり我々分析をずっと毎日している中で、非常に旧唐津市内で起きていることというのは厳しいというのは痛切に感じていますので、ここは、我々の想定を超えてしまうことがあり得るということで、ちょうどまん延防止等重点措置という地域をしっかり指定して徹底的にやるという主旨にも合致しているんではないかなと思いまして、国とはいろいろな話は西村大臣ともしてきてあったわけですけれども、ここに来て新たに緊急事態宣言の地域とか、まん延防止等重点措置の拡大の話という話がありましたので、ここは、まさに今のこの旧唐津市が拡大しているこのタイミングで要請させていただくことに、これは一昨日話をさせていただいて、速攻で決まったということであります。
 ですので、実は、まん延防止等重点措置についてはタイムラグの問題と機動性の問題で、それは内在していると私も思うんですけれども、今回はすぐ決まって27日からという速さで実行できるタイミングがあったということで、私も、大分県知事と同じように、自分たちの措置で踏ん張っていこうと思っておりましたけれども、今回、非常にそういった意味でタイミングよくすぐに措置が発動できるというタイミングと、地域が我々の危機感と合致したので、これは非常に指定していただいて、一緒になってやっていこうかなと思っていますし、実際、やはりアナウンス効果というか、まん延防止等重点措置というのが大きく報道されるに至って、やはり緊迫感を唐津市の皆さん方と共有できるのではないのかなという期待感があります。それによって今回数字が大きく下がっていくことを、本当にそれを実現したいなという強い気持ちでいっぱいです。
○時事通信
 あとすみません、要請に応じない店舗などに過料を科したりという考えとかはありますか。
○知事
 考えていません。考えていないというか、我々はずっと(北風と太陽の)北風政策は取らないで、話し合いでずっとやってきた県なので、今回もできるだけその気持ちを伝えて、要請に応じていただけるものと信じています。
○時事通信
 最後にすみません。「プロジェクトM」の件で、臨時医療施設準備中ということですけど、今までのホテル療養と何が違って、いつまでに準備できそうかお願いします。
○知事
 ホテルよりはしっかりと医師が中にいて、即応できる体制だと、もちろんだから、病状の中身によって、それは切り替えていくわけですけれども、できる限り一つの場所に集まっていただいて、そして医療的対応もすぐできるようにしておくということによって、即時対応が可能になっていって、結果的に自宅療養が減っていって、ホテルに入る人が増えてというスムーズな展開の中の一つに使えていくんではないかなと思いますので、都市部でやっている酸素ステーションみたいなものではない。
○STS
 地元唐津市からは全域でという要望もあった中で、旧唐津市ということで、どういったご判断だったんでしょうか。
○知事
 そうですね、この地域指定、ここ見ていただくとまさにこのとおりなんでありますけれども、唐津は非常に広うございます。ですので、一つ一つの事例を分析しながら、旧町村単位で分析をさせていただきました。そういった意味で、多少濃淡はあるんですけれども、圧倒的に旧唐津市が、現在の状況でも厳しいので、対策効果というのは重点的にできる時期があれば重点的にやったほうがいいと思うんですね。ですので、これまでも例えば、区域を決めて説明したこともあったと思います。市町単位でなくてもですね。なので、非常にこうやって区域を区切るというやり方というのは、いろいろな思いもあられる県民の皆さんもあると思いますけれども、危機管理なので、感染症対策なので、そこは本当に冷静な分析のもとで示させていただいているので、分かっていただけるとありがたいなと思います。
 ちなみに、考えたくはないですけれども、旧唐津市と同じような状況にほかの地域も分析の結果、なった場合については、もちろん追加することだってありますし、逆に言えば、旧唐津市がしっかりと下りになっていけば、それに応じた措置が知事ができることになっていますから、しっかり一日一日分析して、旧唐津市の結果がよくなれば、それに合わせた対応をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○STS
 合併を実感していない若い世代が、旧唐津市ってどこって、そういう声もあると思うんですけど、若い世代へのメッセージの伝え方をどういうふうに考えてあるか。
○知事
 旧唐津市というくくり方がどうかなっていうところもあったんですけれども、やはり分かりやすさも一つ。町単位で、小さなエリア単位でということもあるんですけれども、なかなかここの細かいくくりというのがやりにくいぐらい、いろんなところで旧唐津市の中では発生していて、しかも、我々が特定しているだけではなくて、まさにまん延の状況というのが我々の見えないところでも起きている可能性があるので、どういう区切りができるのかなということを考えたときに、やはり唐津はエリアとして大きいです。上場もあれば厳木、相知もあるし、七山もあるし、その全域の中で効果的にまさに危機管理の対応ができるという意味で、本当にいろんな思いがあって、合併して一つになって取り組んでいるところだけを市長からも要請あって、飛び出すんじゃないかという話もありましたけれども、でも、やはりそれを考えていてはいけないわけで、飛び出さないようにみんながしなければいけないし、逆に言えば、どんどんそうやって広くなっていきますと、対策が薄巻きになっていきます。ここは、まず徹底的に旧唐津市の今のこの状況を何とかこの辺りまで落とす努力をみんなでしていきたいと思います。
 そして、唐津は一つです。ですから、今回はこうやって疫学的な対象としてこういうセットをしていますけれども、私は唐津市民は一つだと思っていますので、みんなで協力してこれを、唐津市全体の力で落とせるように助力いただければと思っています。