3点目が重症急性呼吸器症候群(SARS)の公表方針についてです。
SARSについては、区分に応じて、一番軽いものから「疑い例」、その次が「可能性例」、そして「通報基準例」、最後が「確定例」と、これまで第1段階から第4段階まで患者がSARSであるのかどうかを判断する基準がありました。 これまで国の方では、第2段階とも言うべき「可能性例」、「通報基準例」、最後の「確定例」についてきちんと公表する方針を打ち出してきていますが、私ども佐賀県としては、その前段階である「疑い例」の段階においても、それに相当するものがあったという事実を公表することとしたいと本日発表させていただくものであります。 ただ、「疑い例」とは、38度以上の急な発熱、せきや呼吸が困難といった呼吸器症状、そして、発症前10日以内にSARSの発生が報告されている地域に旅行したり、発症前10日以内にSARSの症例を看護・介護するか、同居しているかといった条件が合ったものでありまして、この「疑い例」に該当するものが直ちに「可能性例」や「通報基準例」に発展していくものばかりでもありませんので、患者のプライバシーや医療機関の安全・安心な医療の確保という点にも配慮しつつ、公表することとしたいと考えています。 公表の時期は、「疑い例」の報告を受けて24時間以内とし、そして、医療機関から報告がありましたということと、いつ、何件ありましたということを公表したいと考えています。 そしてまた、その病状経過についても、毎日情報提供をいたしたいと考えています。 「可能性例」について公表すること自体は、全国どこの県でも行うことであります。 私どもとしては、報告を受けて24時間以内に、年代、性別、国籍、発症年月日、症状、渡航地域、公表時の症状等を発表し、また、病状経過について、毎日情報提供をすることとしたいと考えているところです。 また、これまで佐賀県ホームページにもSARSに関する情報提供がなされていましたが、どちらかといえば、医療機関の方が見ていただくような技術的な内容が多かったものですから、今回リニューアルをしまして、トップページに「SARSについて」とわかりやすい形で大きなボタンをつくりましたので、是非見ていただければと思います。 SARSについては、いろいろな報道がありますが、先ず、何か気になることがありましたら、是非ともお近くの保健所に電話をしていただきたいと思います。 自分で判断することなく、先ずは保健所に相談していただければ、SARSについていろいろな勉強をした職員が対応をいたします。 そして、平日だけではなく、夜間や休日においても、この番号に電話をかけ直してくださいという案内が流れます。 そこの番号にかけていただければ、必ず職員が対応する体制をとっていますので、先ずはそちらに連絡をとって相談をしていただき、必要であれば医療機関にかかっていただければと思っています。 私の方からは以上であります。
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