○朝日新聞
　商工共済の特別委員会で古川知事も招聘というような声が出ていますが、お受けされる考えですか。
○知事
　私も議会から直接伺ったわけではございませんし、現時点では正式な話というのはございませんが、これからいろんな展開が予定されているところと思いますけれども、委員会の方から正式に来るようにというお話があれば、これは受けるのが私としての務めであろうと考えているところでございます。まだ現時点ではお話はあっておりません。
○佐賀新聞
　その中で、委員会側が、参考人招致と、県の方から出した2月の調査報告書との間に食い違いがあるという異議を呈して、知事招聘という方向で動いていると思うのですけれど、招聘されそうだということに関して、このような事態になったことについてのご感想はいかがでしょうか。
○知事
　一つには、先日の9月定例県議会で私が発言した内容そのものについては、これまでずっと事務的な積み上げをしてきたその結果を私の口から申し上げたと思っております。でありますので、私が独断で申し上げたということではなく、これまでのいろんな事柄の積み重ねで発言したものであります。
　捜査が続いていた中で、議場の場でああいう発言をしたことが本当によかったのかどうかということについては議論があり得るところであろうと思いますが、私の発言した内容については、知事としてということも当然でありますけれども、その背景には事務的な積み上げがあったものであり、どういうことでそのような発言になったのかということについては、きちんと本部長以下の事務的な説明でもご理解をいただけるものと考えております。
　本来、私は本会議においては出席義務がありますので、当然のことながら出席することになるわけであります。委員会は、本会議とは別の性格を持つものであり、委員会への知事の出席については、議長を経て行うという手続になろうかと思います。そのような手続がなされてくれば、この事柄の重みというものを考えて出席をすることになるであろうと思っているところでございます。
○佐賀新聞
　前回、議会では再調査の考えはないということを示されたのですけれども、その考えは今も変わりはないということですか。
○知事
　そのことにつきましては、現時点における私の考えをこの場でお話しすることを控えさせていただきたいと思います。前回発言したのは事実でありますので、それはそのとおりでありますけれども、現時点において先々の見通し、所感に関することについて、今の時点で考え方を申し上げることについては、捜査に不測の影響を及ぼしてはいけないと考えますので、どうかご理解を賜りたいと思います。
○共同通信
　捜査の関連で、9月の中旬ごろから二度にわたって県庁に対して、前経済部関連の方に家宅捜索が行われたのですけれども、そのことに関しまして、捜索令状そのものは、恐らく今回逮捕された方々へのものだったのだろうと思うのですけれども、ただ一方で、家宅捜索という形を県警がとられたと、要するにその相手、県庁は必ずしも今回、別に容疑者みたいな形で浮上しているわけではないのに、そういう形を県警がとってきたことに関して、何か知事としてお考えはありますか。
○知事
　率直に申し上げれば、非常な違和感はございました。被疑者ではないわけでありますので、いきなりの強制捜索が、しかも二度にわたって行われたということで、このこと自体については非常に違和感を持っているところでございます。ただ、それは私どもの知らないところで捜査上の必要があってという判断のあったことでありましょうから、捜査についてはそういったことにかかわらず、十分に協力をしていかなければならないと考えております。
○西日本新聞
　先ほど知事は、「捜査に不測の影響」という言い方をされたのですが、これはどういうような影響を与えるのですか。
○知事
　これは私どもも9月議会に際して、いろんな形で自分たちの中でも議論をし、時には捜査を進めておられるところと話をしたこともあったわけでありますけれども、私どもの方で個々具体にこのように影響があるというようにきちんと把握をしているわけではございません。私どもが捜査を進めているわけではございませんので、そういう具体的なところはわからないわけでありますけれども、いろんな意見の交換をしている中で、私どもなりに思っていることは、過去における、もう確定した事実関係ということであれば格別でありますが、そのほかの今後の予測に関するようなこと、評価に関するようなことについては公の場でコメントするのは望ましくないのではないかと判断したところであります。