記者会見

●質疑応答:組織改革から半年たっての感想について
○佐賀新聞
 10月1日で機構改革、組織改編からちょうど半年が過ぎるのですけれども、全庁組織を本部制にしたという点での手ごたえ、それと同時に、現在、職員の方の意識改革、冒頭の中で飲酒事故が絶えないとか、あるいは虚偽報告の件もあったのですけれど、その辺、半年ごらんになって知事の感想を聞かせてください。
○知事
 知事がかわって1年後にこのような大幅な組織改革が行われたというのは、他の県にはないことでありまして、その意味では少々無理があったところもあろうかと思いますけれども、半年間たってみて、まずは身近なところで言えば職員もよく頑張ってもらっているなという意識でおりますし、また、県民の方から、「どこに行った方がいいかわからない」という声を4月ごろには時々耳にしておりましたけれども、半年たって大体なれてきていただいたのかなと思っております。
 それには、一つには県民の方が直接話をされるところは現地機関が多いわけでありますけれども、そこの再編はまだ行っておりませんので、そういったこともあるのかなと思っておりますけれども、半年たって、本部体制がようやく落ちついてきたと思っております。
 特に、人事権と予算権の一部を各本部に移譲し、いわばカンパニー制を引いたわけでありますけれども、それについてはこれまでのような、「何でも総務部に頼めばいいというものではないんだよ」「自分たちの中でやりくりをしていくんだよ」ということを常々申し上げております。この辺については、まだ徹底し切れずに、何かあるとすぐ財政当局、人事当局の方に、何とかならないかと言っている例もあるとは聞いておりますけれども、こうしたことについては、来年度の予算編成や、人事異動のプロセスの中で、新しい時代における、本部制における予算編成や人事異動のあり方というものを具体的にこうやるんだということを示していきたいと思っているところであります。
 繰り返しになりますが、全国でも例を見ない本部制へという改革でありまして、私ども県庁そのものとしても大変でありましたし、またそれに対応する県民の方々も、ある意味混乱があったかと思いますけれども、例えば、道路について、今まで農道と道路は別々の課が所管していたものがそうではないということでさまざまなことがわかってきたり、また、下水道課では、公共下水道と農村集落排水を一緒の課で所管しています。そうすると、どういうことが起きてきたかというと、今まで下水道で予定していたけれども、できれば農集排に変えたいという話が、これまで以上に随分増えてきております。それはなぜかというと、やはり相談をする市町村から見ると、あるところに、「もうこの事業やめますから」とは言いにくかったというお話を聞きます。そういった、「この事業を実はやめたいんだけども」とか、「このように変えたいんだけども」という相談が今まで以上にやりやすくなったというのは、市町村から見て、ひいては県民から見てもよかったのではないかなと思っておるところでございます。
 こういう形の改革は進んでいっておりますけれども、それに職員の意識をどう変えていくかというものがついてこないと、組織は体をなさないわけでありまして、それについてはいろんな形でやってきておりますし、私自身はいろんなものを見ておりましても、変わってきつつあるのではないかと思っているところではあります。
 このように、いろんな問題が出てきているのは事実であり、あまり胸を張って言えない部分もありますけれども、多くの職員の方はいろんなところで努力をしてもらっていると思っているところであり、こういう改革に向けての努力が水の泡になることがないように、それはあのような事件の再発防止に努めていきたいと考えております。

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