記者会見

●発表項目:「さが元気ひろば」〜この一年のあゆみ〜について
 次に、全然、雰囲気が違うのですが、「さが元気ひろば」の一年のあゆみについてということを、ここでご報告させていただきます。
 「さが元気ひろば」がオープンして、この9月で1年たちました。その報告が「さが元気ひろば」のスタッフから私のもとにありましたけれども、大変にわかりやすくて、いい内容であったものですから、この定例記者会見の場をお借りして、公表させていただくものでございます。
 資料の1ページ目を見ていただきますと、ここに総括のまとめがございますが、すべての都道府県庁において行政相談窓口というものは設けられていると思いますけれども、「さが元気ひろば」のように、何か相談に行くと担当の課の人がおりてきて、そこで相談に応じてくれるというところは、ほかに例がございません。これは、さまざまな方からの提案があり、また私自身の経験もあって、このようなことをぜひ実施してみたいということで、マニフェストに基づいて実施をしたわけでありますけれども、資料3ページを見ていただきますとわかるように、「さが元気ひろば」を開設する前と比べますと、こういう総合相談窓口に来られた方の数は1年間で約3倍となっておりまして、これは月間ですけれども、 1,538名の方にご利用をいただいておりますし、また、相談件数も、かつては 100件前後だったものが、月間 263件と大きく増加をしてきております。それは相談がしやすいということと、相談された方の口コミによるところも大きいのではないかと思っております。
 4ページに、相談利用の要因がそれぞれ書かれておりますが、その下に内容についても書いてございます。県政一般というものがもちろん一番多いわけでありますけれども、それ以外に消費生活、特に去年から今年に関しては、債権回収における架空請求でありますとか、オレオレ詐欺ですとか、そういったものが急増しました。そのときに、ここに相談に来たということが随分あったのだと思います。
 この相談実例にも書いてあるように、「債権回収の通知が来て、夜眠れない日が続き、思い切って来た。担当課の職員の話を聞いて、「これで今夜からぐっすりと眠れます」」ということで帰られた方がいらっしゃったとか、また、福祉関係でどういう制度が使えるかという相談も多いのですけれども、あるホームレスの方が何度も相談に見えていたわけでございますが、担当課の職員が何度か応対しているうちに、関係機関というものを紹介していただいて、結局その施設への入所が決まった。決定した翌日に、「大変お世話になりました」ということで、わざわざお礼のために来所されて、涙を流されたのを見て、心が熱くなったということもございます。
 また、このほか、女性相談やNPOの相談というものも受けておりまして、「さが元気ひろば」のスタッフというのは、こういう女性に関する相談やNPOの相談を受けるために必要な研修を受けて、この場に臨んでいるところでございます。
 6ページの方に「「オープン」であることの最前線」ということで書いてありますけれども、ここのところに情報提供をしていますということが書いてございます。
 また、相談者の3分の2が男性であるということ、佐賀市、その近郊の方が多いということ、そういったものなどが書いてございまして、話を聞くと、最初のころは、「さが元気ひろばですけれども、ちょっと下に来て説明していただけませんか」と言うと、県庁内の職員でさえ、「それ何ですか」みたいな感じがあったところを、最近では、喜んで来ていただけるようになったという話であるとか、そうはいっても、なかなか応じていただけないということはあるようでございますが、そういった電話先でのやりとりというのは、実は相手方に伝わってしまうんだということがここに書いてございまして、非常に内容のあるいいものであったと思います。
 ある意味、「さが元気ひろば」、そしてまた、受付を担当していただいているスタッフというのは、県政の最前線にいるわけでありまして、これからもこうした人たちがいろんな意味で県民のお役立ちができるような、そういう県政の経営に取り組んでいきたいと思っているところでございますので、ぜひお読みいただければと思います。


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