記者会見

●発表項目:諫早湾干拓の中・長期開門調査を実施しないとの農水大臣表明について
 それでは、諫早湾干拓の中・長期開門調査を実施しないという農水大臣の表明につきまして、私からコメントをさせていただきます。
 有明海を豊かな海として再生するためには、有明海の環境の種々の変化についての原因究明が必要であり、佐賀県としては、その方策の一つとして、中・長期開門調査をぜひ実施していただきたいとこれまで国に強く要請してきました。
 関係者に十分な説明がなく、本日(5月11日)、亀井農水大臣が中・長期開門調査を実施するのではなく、これに代わる方策を進めていくとの判断をされたことは、誠に残念であります。
 このような経緯での判断の示し方では、有明海の漁業者の皆さんが、今、肌で感じておられる有明海の環境変化について、なぜ、こうなったのか、あらゆる手立てを講じて原因究明し、きちんと説明してもらわない限り、納得してもらえないのではないかと考えています。
 私は、明日(5月12日)、東京に行きますので、最優先で農水大臣に面会し、なぜ中・長期開門調査を実施しないと判断されたのか、具体的な理由について、責任者が佐賀県に来て、きちんと説明していただくよう正式に申し入れたいと思います。
 また、大臣は記者会見で、中・長期開門調査に代わる方策として、新たな調査や海底耕耘(かいていこううん)などの現地実証、調整池の水質対策を進めていくとの判断を示されたので、この件についても、併せて、きちんと説明していただくよう申し入れたいと思います。
 そして、その説明内容を整理してから、議論を深めていく必要があると考えています。
 いずれにしても、中・長期開門調査については、有明海の環境変化を直接肌で感じている漁業関係者や県や県議会が、有明海の環境の種々の変化についての原因究明のために強く要請してきたことであり、漁業関係者の意向を踏まえ、また、県議会と十分話し合い、今後の対応を検討していきたいと思います。
 私からは以上です。


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