記者会見

●質疑応答:食糧費等の調査委員会について(その2)
○朝日新聞
 では、話はまた戻るんですが、食糧費の話です。
 私は、知事がこれまでやってきた手法なり成果に一定の評価はしています。その中で、これまでの知事のお考えからすると、調査委員にすべて任せたいという考えで、知事の意見を言うことで予断を生じさせてはいけないと思われる方かなとは思うのですが、これまで弊社の方では、特別交付税のお礼に有田焼だとか、出席していない職員名を使った水増し請求だとか、東京の飲食店に取材した結果、内輪の飲み食いでも懇談会費に上乗せして請求したものもありました。あと、監査委員の接待があったとか。財政視察で来ていない県の分、千葉県とか、いろいろありましたけれども、そういう県のものも入れて、請求して、その分で自治体職員を接待していたとか。今、列挙した中で、古川康さんの政治家としてのセンス(感覚)では、どれが返還というものに値する行為だと思うか。もちろん、これはだれが返還するかという問題もありますが、だれが返還というのは置いといて、どの事例が返還に値すると考えるか、センスをお聞きしたい。
 もちろん、先ほども言ったように、何かおっしゃることで予断が生じてはいけないと思うかもしれないですけれども、私の考えとしては、判断基準はもちろん、プロとして、その専門家の方々も考えるだろうし、そこで知事の予断、知事が言ったことで予断を生じないのがプロとしての務めだと思うので、それを踏まえた上で、知事としてのお考えをお聞きしたいと思います。
○知事
 今おっしゃった中に多分入っていたのではないかなと思いますが、内部同士というのは、これは食糧費としての使い方の想定外だろうというように思います。あとは、あるかどうかわかりませんが、例えば、飲食だと称して、その飲食店に払い込んだような額を仮にバックさせて何か別の用途に使っていたとか、そのようなことがあるとしたら、それは当然返還ということになるのではないかと思っております。
 例えば、有田焼を送ったことがどうかというようなことについては、まあ、今のセンスから見たら、それはもう少なくとも渡す側からしても、もらう側からしても、そういったことは許されないというセンスだと思いますが、当時の社会通念から見てもなお、ちょっと異常だったというようなところになるかどうかについては、まさに委員の先生方の判断を待ちたいと思っております。
 あと、会食したメンバーの数を増やしたみたいなことについても、どこまでが許されて、どこまでが許されないのかということについては、県によってもぶれているみたいなので、その辺は本当にお任せしたいなと思っております。県内部はだめというのと、架空はだめということかなあというように思っております。
○朝日新聞
 知事が考えられる中では、やっぱり当時の基準に照らしてというのが大きいのですか。
○知事
 ちょっとかわいそうだなと思うのは、我々は今の時代に生きているので、今の時代のセンスから見て、確かにそれだけのものを贈ったということは、正直言ってどうかなと思います。どうかなと思いますが、それは今自分がここにいるから言えることであって、当時はそうやって何とか少しでも我が県に有利なようにというようなことと、あとはこういういいものがありますよというようなことも兼ねてということであったかもしれません。そうやること自体が、それほど他の県との並びから見て、我が県だけ突出したものではなかったとするならば、それを今の目から見て、「おかしいから返せ」というようなところに、直ちになるのかというような感じはしますね。ただ、そこのところも、それは甘いと、それは当時のセンスからしても許されないのであろうというようなものが、そういう客観的な目から見たときのお考えであれば、それはもう当然従うべきだと思います。

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