記者会見

●質疑応答:KHV問題について
○毎日新聞
 コイヘルペスウイルスのことに関してなんですが、これによって県内のコイ料理店などで風評被害が結構深刻になっているということを聞きます。今の時点で県として何かこれに、風評被害対策ですとか、あるいはそういうのを要請されているというようなことはないでしょうか。
○知事
 風評被害対策がこのKHVの問題の対策として一番大きいということを、常々、林生産振興部長には指示してあります。といいますのは、もうこのコイヘルペスについて対応した、もう既に発生したほかの県の知事さんに、私自身もいろいろ聞いてみたのですが、この病気は有効な治療薬というものが存在しないものですから、移動禁止をかけるということ以外に手はない。そして、併せて、そういうコイというもので産業なり、生活を営んでおられる方々に対しては、このKHVというものが持つ意味、また、過度の心配は要らないという点をきちんと行政で対応することが一番の対策になるということを、何人もの知事さんから伺っております。私もそうであろうと思っております。もう現時点で発生した地域には、既に移動制限をかけておりますので、その意味ではもうその方の対策は、ある意味終わっていると思っていまして、これからやらなくてはいけないことが風評被害対策なのだろうと思っております。
 これを実は、清水をはじめとするコイ料理が大きな産業となっている地域の方とも話をしているのですが、ちょっと議論が分かれている部分がありまして、このKHVの報道がなされている最中に、例えば「コイ料理が安全ですよ」とか、「おいしいですよ」ということをやると、ある意味コイについての関心を増幅させることになって、かえってよくないのではないかというご意見もあるんですね。
 私は決してそうは思っていなくて、むしろ、報道の方でも随分抑制的に報道していただいているので、大変ありがたくは思っているのですが、それはもう「大丈夫なんだ」と、「安心してもらっていいんだ」というようなことを、私はずっと訴え続けることの方が大事ではないかと思っておりまして、その具体策を福岡県と協議をして練るようにと既に担当部の方には指示をしてあります。
 今回、県内で見ると、県の東部地域で随分多く発生しておりますし、福岡県も筑後川の流域で発生しておりますので、その意味では福岡県と一緒に何かやることに意味があると思います。また、佐賀県内のコイ料理屋のお客様のある程度の多くは福岡県からのお客様でありますので、そういったことを考えれば、福岡県と一緒になって風評被害対策をやっていくということを現在指示しているところであります。
○幹事社(朝日新聞、時事通信)
 ありがとうございました。

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