○NHK
今の公共工事の分ですけれども、これまでもスピードアップとかは図られていたと思うのですが、その辺のことと構造改革の取り組み方針というのが、いま一つイメージがわかないのですけれども、スピードアップ以外にも何かあるのでしょうか。スピードアップそのものがなぜこれまでと違うのか、これまでもされていたと思うのですよね。 ○知事 もちろん、ゆっくりした方がいいという考え方はありませんので、それはそれなりにやられていたと思うのですけれども、これからスピードアップについて、何をどうやっていくかということについては、まさにこれからの取り組み方針なものですから、これからの中で検討していかなければいけない事項であろうと思っております。今私の頭の中に、何かこういったものが具体的にあるというものがあるわけでほないのですが、一つの問題提起として言えば、一番時間がかかっている理由の一つが用地でありまして、その用地の買収を速やかに行っていくために、用地にかかわる人員の強化といったものをする必要があるのではないかといったことは、常々担当部局とも話をしてきております。 もちろん、県職員そのものは限られた人員の中でありますけれども、一定のアウトソーシングなどをすることによって、より多くの人を用地買収にかけることができるのではないかといったことや、また、これまである道路なら道路の工事をやっていくのに、地元での合意形成ということをやってきていたわけでありますけれども、こうしたことについても、その合意形成をやっていくための具体的な手法であるといったことについても、いろいろな検討が考えられるのではないかと、私なりには考えております。 ○毎日新聞 その公共工事ですけれども、民間の工事に比べて割高だと常に言われているのですが、それぞれの品目に対する単価の見直しとか、こういったのは考えていないのですか。 ○知事 単価そのものは、積算基準の単価というものに基づいておりまして、これを具体的に、どのものについて、どの材なら材について、単価が高いとか低いとかということでは、ちょっと県単独でやっていくのは難しいかなという気もいたしております。その個々の資材については、これまでも相当な批判があり、それを受けて見直しがされてきていると思っております。今で十分とは思っておりませんけれども、それはむしろ、国の方にお任せするとして、私どもとしては、より現場に近いところで、県単独でできる努力をしていく必要があるだろうと思っております。 ○西日本新聞 コストの件ですが、以前、無駄な道路のときの論議に出てきた話ですけど、例えば、国の規格でつくるのは、1.5車線は認められないとか、いろいろ国の規格に縛られてコストが割高になっている部分があると思うのですが、そういうことに対する見直しみたいなものを、考えていることを国に求めていくことというのは何かございますか。 ○知事 それは、設計段階での不都合などがあれば訴えていきたいと思います。 実際に、1.55車線などについては、これはコスト構造改革というよりは、むしろ、今までやってきた直接的なコスト縮減の方向になっていくだろうと思うのですが、それはこれまでもやってきましたし、これからもあまり広い道路は必要ないと、ある程度の狭さで十分だというものについては、必要にして十分な規格で工事を進めていきたいと思っております。 また、そういう中で、何か不都合があるということがあれば、それは国に対してもきちんと物を言っていきたいと考えております。 ○西日本新聞 その点については、もうほぼ手をつけているということですね。 ○知事 ええ、その点については既に手はついております。
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