記者会見

●発表項目:唐津東高等学校への中高一貫教育の導入に伴う移転改築について
 今日は、まず私の方から発表するものが四つございます。
 まず最初に、「唐津東高等学校の中高一貫教育の導入に伴う移転改築について」であります。
 お手元にコメントが準備されておりますので、私の発言としてはこのとおりなのですが、ある程度説明させていただきます。
 この唐津東高等学校へ併設型の中高一貫教育を導入するということについては、既に県教育委員会の方針でもあり、知事部局としてもこれを行っていくということで同意をして、予算措置も行っているところであります。
 これを具体的にどの場所で行うかということについて教育委員会、そして知事部局でいろんな検討をしてまいりました。
 私は、基本的にはすぐ移転ということではなくて、まず現地改築ができないのかということについて真摯に検討すべきであるということを教育委員会に伝えました。そして、今年の4月には、旧大成小学校、旧志道小学校が統合して、志道小学校の校地内において新たに唐津市立大志小学校がオープンしています。その意味で、旧大成小学校の跡地が残っているはずだし、そういったものを活用するということも含めて検討すべきである。また、今の校地だけで足りないとするならば、周辺を買収するということもできるのではないか。また、これから少子化が進んでいく中で、高校の定員自体が減っていくはずで、その高校の定員が減っていくものと、中学校で増えていくものと、その差し引きはどうなっていくのか。まず移転ありきではなくて、まず何とか現地に残せないかという観点で検討をする必要がある、そういうことを申し上げました。
 県の教育委員会の方からは、そういった点を踏まえていろんな検討がなされ、私どもと何回か議論をいたしました。
 その結果、わかりましたことは、現地だけで中高一貫をしていくのは、これはいかにも無理があるということでございました。
 ご承知のように、現在の唐津東高の周りは住宅地であります。そして、かつて体育館のあったところは、今高島航路に行く桟橋や駐車場となっておりまして、そういう部分を活用したとしても、新しく必要となる中学校の校舎、そして、校庭の部分を確保するのは難しいということがわかりました。
 大成小学校についても、小学校の校地と中学校の校地というのでは広さが全然違いまして、これもなかなか難しいということになりました。
 次に考えたのが、では、中学校だけをどこかに移して、高校を残すということではどうだろうかというようなことも検討いたしました。具体的に必要な、中学校の分だけの土地の空いているところが唐津市内にはございませんし、唐津市民の多くの方々から、ぜひ東唐津の方にというお話がございましたので、では、中学校は東唐津の方に行くとしても、中学校と高校で別々にすればいいではないか、こういう議論もいたしました。
 私の頭にありましたのは、武雄高校と武雄青陵高校のことであります。武雄地区に新しく中高一貫を導入するに際しては、武雄高校と武雄青陵高校のそれぞれの校地を使って中高一貫をやることになっております。そういったことができるのではないかということも提案をいたしました。
 しかしながら、武雄高校と武雄青陵高校、新しくできる武雄高校と武雄地区の新中学校においては、距離が 1.4キロぐらいで、しかも真ん中に白岩の運動公園という両方共通に使えるグラウンドがあるのに対して、東唐津の区画整理用地と今の唐津東高校では2キロをはるかに超えておりますし、なかなかそれを共通に使っていくというような基盤もなく、それもまた難しいであろうという結論に達しました。
 以上のようなことから、私ども県知事部局といたしましても、今回、平成18年度に開校することを予定している唐津地区の新中学校のオープンに合わせて工事を行っていくということを考えれば、全面的に移転ということの結論を受け入れざるを得ない、こう判断したわけでございます。
 さらに言えば、現在、唐津東高等学校のある校地については、唐津市が責任を持ってまちづくりにふさわしい跡地利用を考えていくということでお話を賜りました。そして、2万人に及ぶ多くの唐津市民の方からの東唐津区画整理用地への署名の提出というものもあり、地元として、また市として、ぜひあそこに全面的な移転をお願いしたい、このようなお話が再度あったことから、私どもとしてもその提案を受け入れることにしたものでございます。


記者会見トップへ 平成16年9月6日記事トップへ

トップページへ

Copyright 2004 Saga Prefecture. All rights reserved.
このサイト内の文章や画像を無断転載することを禁じます。