記者会見

●質疑応答:プルサーマル問題について(その1)
○佐賀新聞
 プルサーマルの件ですけれども、佐賀県と同じように、事前了解願が出ていた四国の伊方の方、愛媛県で大きな進展がありました。このことについてはどのようにお考えですか。
○知事
 正直言って、あまり早いのでびっくりしています。原発特有の事故であったかどうかは別にして、11名という大変大きな死傷者が出た美浜の事故があった直後でもありましたので、私は他県の判断についてとやかく言うつもりは全くございませんが、正直な感想を申せば、ちょっと驚いたというのが正直なところでございました。
○佐賀新聞
 これを受けて、受けてというのもおかしいのですけれど、佐賀県の判断には何らかの影響が出そうですか。
○知事
 結論から申し上げれば、出ないと考えております。例えば、他の県がだめと言った、また他の県がいいと言ったということではなく、まずは今回の案件の地元であります玄海町に対して、そしてまた、周辺の方ですとか、県民の方々に対して、国や電力事業者がどういう説明をし、納得が得られるのかどうかというのが、私ども佐賀県として判断する際の唯一にして最大の要素ではないかと思っておりまして、全く参考にならないというわけではないかとは思いますけれども、これをもって直接何らかの影響が出てくるとは考えておりません。
○佐賀新聞
 現在考えられる県としてのスケジュールはどうなっているのでしょうか。
○知事
 私の方として理解しておりますのは、まだまだ国や電力事業者による地元玄海町への説明が、まだ回数も内容もちょっと十分ではないのではないかなと思っておりまして、それはこの秋ぐらいからいろんな意味で本格化していくのではないかと思います。
 まずは、あまり大きな束にしてということではなくて、できる限りきめ細やかに、まずは説明していって、どういうような反応が返ってくるのかをなるべく手間暇かけてやっていただくということであろうと思っておりまして、そのように玄海町長さんとはお話をさせていただいております。
 そうしたものが、ある程度目鼻がついた上で、たくさんの人に集まっていただいた形で公開の討論会だとか、シンポジウムだとか、そういったことをやっていくという段取りになっていくのではないかと期待しています。
○共同通信
 関連ですけれども、伊方原発の場合は、四国電力が地元に対して説明会を1回開いて、その説明会1回をもって、愛媛県知事は、それで地元説明は十分なされたとご判断されて、プルサーマルを了承されたと思うのですが、同じように、例えば、知事も今後電力事業者、先ほどおっしゃられたように、国がある程度地元に説明して、それで1回討論会を開いたら、そこで十分だというように判断される可能性はあるのでしょうか。
○知事
 1回で足りるのか、開くまでもないのか、1回では足りないのかは、この後の理解がどこまで深まっていくかというものではないかなと思っております。
 ですから、聞いた人がなるほどなと思うような説明になっていくのか、聞いた人が首をかしげて帰っていくようなことになっていくのか、それは注意深くそういう説明の仕方、内容、反応、そういったものを見据えてからであろうと思っております。
○共同通信
 状況としては、現段階でいきなりというのは考えにくいのでしょうか。説明会があったから、形は整ったし、特に大きな反対の声もそれほど出ていないから、ではいきましょうみたいな、愛媛みたいな、そういう感じになることはあるのでしょうか。
○知事
 愛媛は愛媛としての、もちろん、総合的な判断があったのだろうと思います。
 私は、大ざっぱにざくっとやってしまうのではなくて、まずは「よく知らないよ」とか、「ようわからんもんね」じゃなくて、「何か聞いた」として、みんな専門家ではないわけですから、「何か聞いたばってん、ほんなごて大丈夫かな」と思う人と、「聞いたばってん、これくらいならよかとかな」と思う人がいると思います。 100%わかるとか、全然わからないということではなくて、聞いた内容で、これは同意してもいいのではないか、これは同意するのには危険すぎるというように思われるのかというのは、やってみないとわからないと私は思っていまして、まずはそれをどんどん回数重ねて深めていってもらうことではないかと思っております。
 回数ではないでしょうし、その大きくやるのを1回でやるかどうかは、それが終わった段階でまた考えたいと思います。

記者会見トップへ 平成16年9月6日記事トップへ

トップページへ

Copyright 2004 Saga Prefecture. All rights reserved.
このサイト内の文章や画像を無断転載することを禁じます。