記者会見

●質疑応答:市町村合併について
○佐賀新聞
 市町村合併で、湯陶里市の方が破綻の方向になっていますけれども、ずっと積み上げてきてご破算になるのも多いですが、来年3月まで期限を切っていますけれども、そういった破綻が相次いでいるということに関して、その辺の市町村合併に対する見解を聞かせてください。
○知事
 破綻するかどうか、つまり、今の合併の枠組みではなくて、もっと別の形でいこうとか、または単独でやっていこうという選択そのものは、そこに住む方々が決めていただく事項であるので、私の方として、「何が何でも一緒になりましょうよ」ということをこの場で申し上げるつもりはございません。
 ただ、せっかく90%とか95%まで行っていながら、一つとか二つの事柄で分かれてしまうのは、積み上げてきた努力のことを思えば大変もったいないなという気は、それは正直言っていたします。
 特に、あまり個別のことを突っ込んで言ったことはないのですけれども、この間の湯陶里市というか、武雄市というか、あの問題のときはちょっとびっくりしましたね。武雄市以外の方から出された提案というものを白紙に戻して検討しましょうかという、私どもから見たら、そこまである意味引いたのだなという感じの提案であっただけに、いきなりとにかく武雄でなければだめだというところに話がいってしまったというのは、ちょっと正直言ってびっくりはしました。無論、それは武雄市の中でもいろんな意味で議論をされ、悩んだ末での結論だったのだろうとは思いますけれども、いずれにしても、これで事実上、あの枠組みというのは破綻しているわけでありまして、今度はその構成していた市町がどういうような動きをしていくかだと思っています。
 その中では、もう既にまた新たな枠組みを考えていきましょうということで動いておられる方もいらっしゃると聞いております。
 これまでも県内における市町村合併の動きは、破綻と統合とのいわば連続でありますので、例えば、唐松なんかにしても、一遍壊れかけていたものがもう一遍新しい形でまとまっていって、もう既に議論自体は積み重ねがあったので、比較的早目にまとまったということもありますので、言われるまでもなく、来年の3月ということを、いわば時間的な区切りとして皆さんやっておられると思いますので、そういう何とかやっていこうという取り組みに対しては、県としても引き続き支援をしていきたいと思っております。
○西日本新聞
 市町村合併で、先日、県としての支援策の見直しがあったと思うのですが、あれを見ると、県としてはあくまで合併を推進していく姿勢を改めて打ち出していると思うのですが、一方、自治の公平性の面でいくと、若干考え方が、違うところになると思うのですけど、それについて県の現在の見解というのはどうですか。
○知事
 あれは合併支援プランという、合併を支援していく具体的方策を検討する中で、こういうようにしていこうということを決めたというものでありまして、もちろん、県としては、合併を支援していくということ以外にも、いろんな視点での支援の仕方というのはあるわけなのですけれども、確かに議論として、公平であるのかどうかということについては、そういったご意見もあろうかと思っております。例えば、過疎なら過疎地域について、過疎ではないところに比べて過疎であるという理由で重点的な支援をしているということもございます。
 また、いろんな意味で、例えば、高潮の被害がありそうな地域であれば、被害の地域で、ほかの地域にはないものをやるということもございます。人口の密集地域には、人口が密集していない地域に比べてさまざまな支援策を講じたりしております。
 それと同じように、私どもとしては、これだけ苦労をして、しかも新しい地域をつくっていこうということで意思の合致を見て、新しいまちづくりをされていかれようとする自治体に対して、その新しいまちをつくっていこうという時に、そうでないまちよりも、いろんな意味で必要な経費について、県がある程度重点的に支援をしていくこと自体は、私は公平に反しているというところまではいっていないのではないかと思っております。

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