記者会見

●質疑応答:フグ肝特区について
○時事通信
 フグ肝特区が9月、今度、最終的な決定が出るのかなと思うのですが、知事がある程度講演会とかで、こういうことをやっていきますのでといって強力に推進してきた特区の一つですけれども、そういう意味で国の対応について何か思うところがありますか。
○知事
 ありますね。最初はふざけていると思いましたね。佐賀弁で言うたら、全然うておうてくれんわけです。あんたたちは何ば言いよんねという感じでですね。我々は、長崎大学水産学部なりの千例を超えるような事例というものをもとにして、また、学会誌に発表された論文なんかをちゃんと見せて、学術的に安全であることが十分に立証されていると私どもは考えると学術論議で言っているにもかかわらず、門前払いを食らったというのは非常に怒りを覚えましたね。
 もう一遍、「そうじゃないでしょう」ということで反論をしたところ、やっと議論の土俵に乗ってくれて、今は内閣府の食品安全委員会で審議いただくように要望していると思いますけれども、もちろん、食品にかかわることでありますので、大方よかろうで物事を決めるというわけにはいかないと思います。それはそれで、 100%安全でなければだめという姿勢で結構なのですけれども、私どもとしては、そういう積み重ねを見て、これはいけるのではないかと思っているところであり、内閣府における先入観なき審査をお願いしたいと思います。
 これは大臣同士の折衝でもお願いしたいと思っているぐらいでありまして、フグの毒については、いろんな種類のフグについて、フグに毒がないものまでも、かつては毒があるとされていて、全然食べられなかったというものがあったんですね。そういったものを粘り強く、このフグは大丈夫ですよということを証明して、食べてはいけないフグから外してもらっているということがあるわけなのです。
 もちろん、今、天然のトラフグでも、私の理解するところ、無害のものが3分の1ぐらいはあります。でも、それは3分の1は無害だから、だから大丈夫だろうという議論では全くないわけでありまして、そのようにして、じゃ、なぜそのフグは無害なのかというところから始まっていけば、それはちゃんとしたエサのやり方、育て方をしていけば、養殖できちんとエサの管理ができていけば、それは理論的にも無毒のフグができるというプロセスが私どもは証明されていると思っているのですね。
 ということで、これは粘り強くやっていきたいと思っております。

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