記者会見

●質疑応答:九州オリンピックについて
○読売新聞
 福岡市の方で手を挙げられましたけど、それについての感想と、あと佐賀県にとっての振興とか、佐賀空港の利用促進とか、そういうメリットもあるんじゃないかなと思うんですけど、その辺の期待感とかがあれば出していただけますか。
○知事
 一つは夢のあるプロジェクトだと思っていますので、立候補する以上はぜひ頑張っていただきたいなと思っているのが率直な感想です。
 ただ、こういう時代ですので、「身の丈五輪」ということが必要になってくると思うんですね。それと、それをやることによって、どれぐらいの財政支出が出てくるのかということや、逆にどれぐらいの経済的な効果を見込んでいるのかという、そういった情報をあらかじめ出していただくということが必要ではないかと思っています。そうした上で、ぜひ行政主導ではなくて、市民、県民が呼んでこようよという雰囲気になっていくような、そういう市民主導のオリンピック誘致運動、招致運動をぜひしてほしいなと思います。
 私自身、かつて長野県に勤務しておりましたので、その時に、長野冬季オリンピックの招致運動を国内候補地の段階から最終的な開催地に決まるまで、ずっと1職員として見ていました。いい点もたくさんあったんですけれども、その当時よく受けていた批判としては、行政主導で、市民、県民がいま一つついていけていないのではないかというご批判も頂きました。そういうことからすると、ぜひとも市長さんや議会や、また知事さんたちだけがやろうというのではなくて、市民レベルでやっていくという動きが盛り上がっていけるかどうかということが、私は招致の成否にかかわってくるんではないかなと思います。
 明るくやるということと、来るまでやるということとか、楽しくやるとか、その三つぐらいやる哲学みたいなものを決めて、これが来なかったら責任者は辞任しなくてはいけないとか、悲痛な気持ちでやっていくというのではなくて、幸いなことに博多はラテン気質というのがありますから、明るいオリンピックというのを楽しくやるというのが私は大事じゃないかなと思います。
 やるということになれば、佐賀県としても、県になるのか、いろんな自治体、市町村になるのかわかりませんけれども、福岡市だけでは全部はできないというお話もありますし、一番福岡県に近いところが我が県でありますから、開催地で、例えば、ヨットならヨットだとか、ウィンブルドンのいいテニスコートなんかもありますし、そういったもので、開催地で協力するということもありましょうし、さっきお話があったような空港の受け入れ、宿泊の受け入れ、または佐賀県としても一緒にやっていきましょうということになれば、招致運動を一緒にやっていく、盛り上がりを一緒に楽しむとか、そういったことというのはあるんではないかなと思います。
 それは、まだ今の段階で中心市となる福岡市の方で、どれぐらいの広がりでやっていこうかというところがまだこれからであるように聞いていますので、そういったことをイメージされながら決めていかれればいいのではないかなと思っております。

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