記者会見

●質疑応答:高等教育機関の設置について
○朝日新聞
 高等教育の件でなんですが、NPOの方々が県立大学をつくろうということで署名活動をされたりとか、有田の窯業大学校を4年制化しようという動きがあったり、この二つは県立という動きになるんでしょうが、唐津の方を取材すると高専がほしいという声も聞こえるし、あと佐賀大の学長さんが国際学部を唐津でということをおっしゃったこともあったり、この四つに絡めて、高等教育を新たにつくるような必要性はあるとお考えになっているか否かというのがまず一つ。もしあるのであれば、いろいろある中で、これだけをやるという形になるのか、それとも複数実現可能というふうに考えていくのかどうか。三つ目として、今言った四つの中で、何か今の時点で、優先順位をつけるとしたらどんな順番なのかの3点をお聞かせください。
○知事
 高等教育機関は、ぜひとも佐賀県内に設置したいという気持ちを持っています。これは私のマニフェストの中にもそういうことを書かせていただいたと思うんですけれども、これから知的財産が重要になっていく時代のことを考えると、私は県内に知的な集積というものがいろいろあった方がいい。高等教育機関や研究機関が地域の財産となっていくようになるべきだという考え方を持っています。
 そういう意味で、NPOの方々の動きもそうでありますし、有田の窯大、そのほか、いろいろなところから、例えば、私立の大学を佐賀県内に設置したいというお話があったりとか、大学経営は大変厳しい時代ではありますけれども、そういう中にあっても、いろんなご提案などお話があっているというのが現状であります。
 佐賀県立で二つも三つも大学を持つということはとてもできませんし、仮に佐賀県立で持つとした場合にも、4年制の大学を1校持つということになるのか、例えば、佐賀大学の学長がおっしゃっているような、学部に県が協力するような形になるのか。逆に大学院大学のような形になっていくのか、私立大学が入っていくことに対して、地元として協力をしていくということになるのか、やり方もいろいろあるんだろうと思っています。
 今、私学文化課の方で、そういう考え方をいろいろ整理をして、どういう方向に県として考えていったらいいのかということを今まとめている最中でありまして、その中には、今私がざっと申し上げたようないろんな話も含まれております。もう少し時間をかけて詰めていって、来年度には少しそういう芽が出るような形になればと思っているところでございます。
○朝日新聞
 私の取材によると、知事は私学文化課が消極的ということで困っている、そんな声も聞こえてくるんですが、実際どうなんですか。
○知事
 何度かやりとりをしていく中で、財源のことを非常に重んじるあまり、難しいんではないかということがあって、それに対して、そうではなくて実施可能な方法を考えようということのやりとりをさせていただいたことはございます。
 しかしながら、私学文化課から新しい提案も幾つもいただいておりまして、その意味では、ある程度の形のものはまとまるのではないかと考えています。
○朝日新聞
 それはいつごろになりそうですか。
○知事
 時期はまだわからないのですが、なるべく早くとは思っております。

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