記者会見

●質疑応答:九州の観光促進について
○日経新聞
 九州全体の観光となりますと、沖縄は今なぜか増えているんですよ。知事はこの前から九州とか、西九州懇話会とか、あるいは民間とか、それをトップ同士で行われていると思うんですが、結構、九州全体で観光を促進させるために、知事の考えとして、例えば、規制緩和じゃないけど、何か、知事みずから一生懸命広報マンになるべきということもあるでしょうけれども、知事から何かありますか。
○知事
 九州全体、沖縄を含む九州全体について、確かに沖縄は、私がいた時に比べて観光客の方は倍になっているんですよね。非常に観光が伸びているなという感じがします。
 九州の観光をどうすべきかということで、私が1点思うことがあるとすると、それは個別に行わずに、九州というところで売り出すということよりほかにないと思うんですね。
 はたから聞いたときに、九州という言葉にはいろんな魅力があるんだと思うのです。ただ、九州と聞いたときに、どこに行ってどうすればいいのかわからないというところが多分一番の問題で、その意味で、私は九州観光推進機構というのは非常に意味があると思います。これまで佐賀県が単独で措置していた観光予算も相当機構の負担金に振りかえたというのも、そういう意味を大きく認めたからなのです。
 例えば、佐賀県は韓国の方が冬場ゴルフに来ていただくとすると、着く場所は、多くは福岡空港なのでありますけれども、福岡空港から1時間以内、1時間半以内で、ゴルフの冬場もできる場所、例えば、じゃ、そこに温泉がある場所、そういう意味でいくと非常に魅力のある場所は多いわけです。
 また、ハウステンボスにも多くのお客様がお越しでありますけれども、ハウステンボスからわずか車で10分、15分行けば、嬉野温泉があるわけです。
 だから、佐賀県自体が大きな吸引効果とか、足を持たなくても、そのようにして九州が盛り上がることによって佐賀県も非常にプラスになるという要素がある県だと思うのです。そこは沖縄と九州本土というのがややずれているところがありますので、イコールにはなっていかないのですけれども、とにかくそうやってまとめてPRをしていくということが、そして、九州というイメージをつくっていくということが何より大事なのではないかなと思います。
○日経新聞
 佐賀には空港があるんですから、それを利用して何かありませんか。
○知事
 ええ、もちろん佐賀空港から入ってきて使っていただくのもいいと思います。例えば、佐賀空港をご利用されて来られるお客様が一番行かれる観光地はどこかというと、これは統計がないからわかりませんが、私は恐らく柳川じゃないかと思っています。ですから、佐賀空港の使い勝手がよくなることは、柳川にとってもすごくプラスになることなんだと思うのですよ。
では、柳川が魅力のある場所になるということは佐賀県にとってマイナスかというと、全然そんなことではない。そのようにして、お互いにいい場所をつくっていくことで、「あの地域って何かおもしろいものがあるよね」というようになっていくんだろうと思うのですよね。ですから、その意味では競い合いも必要だし、またお互いに高めていくということも必要だろうと思います。

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