記者会見

●質疑応答:住民参加型ミニ市場公募債「さが県民債」の発行について
○佐賀新聞
 県民債の利率ですけれども、これは基本的には直近の国債を上回ると考えていいでしょうか。
○知事
 はい、それを基調に考えております。
○NHK
 利率公表前に申し込み受け付けが行われるというのは、どういったことを考えておられるのでしょうか。利率が発表されて買う意思を表示するというのが通常かなという気がしますが。
○知事
 利率自体は、国債よりもちょっと上回る程度というところでご理解いただきたいと思います。利率だけに魅力を感じていただくというのではなくて、ある意味、県政に参画をしていただくというようにご理解をいただければと思っております。物理的には、金利は毎日動いておりますので、発行をする日にどうかという、金利情勢がどうなっているかということで決めていかなければいけない。一方で、その日買っていただける方を特定するためには、ある程度の時間が要るということで、こういう形をとらせていただいております。
○日本経済新聞
 ミニ公募債の購入者を抽選で決めるというやり方は、他の自治体でも例はあるのでしょうか。
○知事
 あります。
○佐賀新聞
 細かいことで恐縮ですけど、抽選で選んでおいて 100万円ということなのですが、当日意思が変わったりするとかで、発行額がオーバーしたり、減ったりという心配はないのですか。そこは何か調整されるのですか。
○知事
 オーバーは、限度額がありますので、ないということなのですけれども、何かの理由でキャンセルされたり、額を減らされたという場合は確かに考えられますが、キャンセルが出た場合には、取り扱い金融機関である佐賀銀行の方でお客さんを探していただいて、そこで引き受けをしていただくということになります。
○佐賀新聞
 少し余分に発行するということではないわけですね。それはぴったしですか。
○知事
 ぴったり10億円分発行するということです。
○朝日新聞
 過去、何回ぐらい発行されているのでしょうか。
○知事
 3回目です。
○STS
 総額は、これまでの2回も10億円でしたか。
○知事
 全部10億円です。
○時事通信
 これぐらいの起債規模だと、どちらかというとコストの方がかかるような気がするのですが、3回連続で人気もあるということで、その辺、どのようにお考えですか。
○知事
 おっしゃるとおりで、コストだけのことを考えれば、一つの金融機関に直接引き受けをしていただいた方がいいです。ただ、これから、今までのように個別の金融機関から資金を調達するという形ではなく、市場から、マーケットから直接資金を調達していくような時代に大きく変化していくだろうと思っています。自治体の中でも、県レベルですと、市場公募団体は20あります。ある程度の規模や財政力、信用力というものを有する都道府県では、市場から資金を調達するということを始めているのです。我々も、将来的には市場公募団体に移行していくだろうと思っておりまして、そのためにも、今こういう小さな規模で、まずはお客様に県債を買っていただくという、ある意味でのマーケットテストというものを行っていく必要があるだろうと思うわけです。
 また、それと併せまして、こういう機会を通じて県政を身近に感じていただくということによって、ある意味での県政の広報的な意味合いも持つものであろうと思っております。
○時事通信
 3年連続ということですが、これまで県がやっている仕事に対する県民の理解というのは深まってきたとお考えですか。
○知事
 「こういうものがあるんだよ」と、「この時期になれば何かそういったものがあるな」ということは深まってきたと考えています。去年は先着順だったので、あっという間に売り切れてしまったわけですけれども、そうしたことを通じて、県政に対する関心の深さであるとか、また、より安心できる預け先を求めてということも両方感じています。
○時事通信
 多少テスト的なものをやっていくということですけれども、将来的に規模を広げるとか、例えば5年後、10年後を先駆けて、発行総額を引き上げるとか、そういった目安を設けているとかということはありますか。
○知事
 まだ目安は設けていませんが、将来的には発行額をある程度大きくしていくということは今の段階でも頭にあります。
 また、発行条件についても、先ほどのご質問にございましたけれども、今実際の利回りを見てみると、一部の地方債については、国債を下回っているという状況にあるやにも伺っております。にも拘らず、ある意味においては、本来、マーケットの世界ではあり得ないことなのかもしれませんが、中央政府が発行する国債よりも、一自治体が発行するものの方が信用力があるということにも受け取れるかのようなマーケットの動きがあるわけでありまして、そういうことを見据えながら、私どもが「さが県民債」を発行していく際の発行条件についても、いろんな意味で努力や工夫というものはしていかなければいけないと考えています。
○STS
 今回3回目の県民債の一番の売りというか、ポイントを短くお願いしたいのですけど。
○知事
 県民皆さんでぜひ「2007青春・佐賀総体」を盛り上げましょう、そういうことに尽きると思います。そこに関心を持っていただいて、それで安全に預けていただける、お買い求めいただける金融商品を提供させていただく、そういうことに尽きようかと思います。
○毎日新聞
 運動場整備の事業費を教えてください。
○知事
 4億 3,200万円で、そのうち県債を2億 9,300万円充てますので、2億 9,300万円分が県民債ということになります。残りの7億 700万円が公共ネットワーク整備に充てる分ということになります。
○STS
 去年、非常に人気が高くて、すごく短い時間で売り切れたかと思うのですが、それで先着順にするとまずいかなという点があったということですか。
○知事
 そのとおりでありまして、人気が高かったということは大変ありがたいことだったのですけど、逆に不満をおっしゃる方が多かったということでもあるのです。多くのお客様が 200万円限度額いっぱいにお買い求めになったということもあったものですから、買えた方がほとんどいなかったと。その意味では、先ほど来申し上げておりますように、県民の方により関心を持っていただくということで、「2007青春・佐賀総体」を盛り上げていただくということからすると、一人でも多くの方に申し込みをしていただくとか、お買い求めいただくとかいうことの方が望ましいのではないかと思います。買っていただく方にはちょっと手続が面倒くさくはなるのですけれども、そこはどうかご理解をいただきたいと思います。

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