記者会見

●質疑応答:九州電力プルサーマル計画について
○共同通信
 九州電力のプルサーマル計画について、今度2月20日に公開討論会が行われますけれども、まず知事はそれを傍聴なり、パネラーなり、そういう形で参加される予定はあるのでしょうか。
 あともう一つ、今の段階での九州電力の地元理解活動に関して、今どのような感想を持っておられるか、その2点を教えてください。
○知事
 九州電力主催のプルサーマルの公開討論会について、私自身が出るべきかどうかということは、今、中で議論しているところであります。
 今までも何回か公開討論会はあったのですけれども、それには出ていないということがあって、これだけに出るのかという声もあります。一方で、せっかく県当局としては公平中立にということをずっと九州電力に対しても訴えてきて、今回は、恐らく電力会社が主催するものとしては大変珍しいのではないかと思いますけれども、慎重に考えておられる方からのご発言もきちんと確保されるとも聞いておりますので、それまでの討論会とは若干違うのではないかという指摘もあります。ただこれが、いわば電力事業者が行う第1回目の討論会なので、その時点で出るのがいいのかどうかとか、いろんな議論があっているところでして、私としては、どうした方がいいのかなと今考えているところです。
 もちろん、担当職員とか、そういった者は行って、県としての情報収集は、どんな公開討論会であっても職員を派遣して議論の状況なり、当日の様子なりについてはきちんと把握はしているつもりでありますけれども、もうしばらく考えさせていただければと思います。
○朝日新聞
 関連で、前にも同じようなことを聞いたことがあるような記憶もあるのですが、唐津市長選、市議選が終わって、市長なり、市議なりが何らかのプルサーマル問題に関する意思表示をした場合は、やはりそれは厳粛に受けとめながら、事前了解願に対する回答をという形になるのでしょうか。
○知事
 地元の方たちがどうお考えになるかが大変大きなポイントだということはこれまでも申し上げてきておりますので、それは一つの判断材料としては大きいものがあろうかと思っております。
 新唐津市も大きくなりましたので、また位置づけが違ってくるかもしれませんけど、まずは地元玄海町はどうかということが何よりも一番であろうと思いますし、その次は新唐津市でありますとか、そういった動きや考え方を聞きながら、見ながら、最終的には県知事としての私の判断も求められるということになるだろうと思います。
○NHK
 関連ですけど、「もんじゅ」(高速増殖炉)が再開するかもしれないと。そうすると、プルサーマルの位置づけというのがまた変わってくると思いますけど、その辺はどうお考えでしょうか。
○知事
 「もんじゅ」が再開されたから、すべてを「もんじゅ」の方で処理しようということになるとはまだ伺っておりませんので、基本的には私どもは、国策としてプルサーマルをする必要がないのであれば、それはそれで一つの判断でありますので、「どうしても玄海原子力発電所でやってくれ」とか、「ぜひやってくれるな」とか、そういう考え方には立っていないわけであります。ちょっと私の理解がまだ足りていない部分があるのかもしれませんけれども、「もんじゅ」が再開されることが、方針が決まったということをもって、プルサーマルが直ちに不要になるということにはなっていないのではないかと思っているところであります。

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