記者会見

●質疑応答:県立病院好生館の移転先予定地について(1)
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○佐賀新聞
 今日は予定地の発表ということだと思いますが、これが正式決定になるまでの過程で、「県民からの意見を聞く」と議会でも出ていましたけど、どういう手順を踏んでどれぐらいに正式決定かを教えてください。
○知事
 私どもとしては、検討を重ねた結果の候補地決定でありますので、「この場所にしたい」と考えております。市の方とも話をいたしますし、または周りの地元の方とも話をしなくてはいけないと考えておりますけれども、そういうプロセスを経た上で、地元の了解が得られれば、その時点で決定といたしたいと考えております。
 無論、その過程の中で、議会での議論や県民からのさまざまな形でのご意見というものは聞く用意はもちろんございます。
○佐賀新聞
 いつごろになりそうですか。
○知事
 それはちょっとまだわかりません。
○西日本新聞
 これは、市にはもうお話はされているのですか。
○知事
 はい、市には既に話をしました。
○西日本新聞
 要するに、県有地と市有地がありますよね。市有地についてはどのようにされるというお話はいかがですか。
○知事
 市有地については無償提供を前提にしておりまして、その前提については市の方には申し入れをしております。
○NHK
 無償ということは、代替地は何かあるのですか。
○知事
 いえ、それはもう提供していただくということであります。
○NHK
 バーター(物々交換)ではないのですか。
○知事
 バーターではないです。
○佐賀新聞
 現在の好生館の跡地は市に返却するということですか。
○知事
 そこはまだこれからの話になります。そのお話とバーターではございません。
○佐賀新聞
 狭いのではないかという意見をよく聞くのですが、将来の拡張用地 4,000平方メートルというのは、今の医療が日進月歩で発展していることを考えると十分なのかなという思いがあるのですが、その点についてはどうでしょうか。
○知事
 もちろん、将来の拡張用地を広く取っておけばおくほどいいという考え方もありましょうが、将来、何十年後かに使うかもしれないという用地を取っておかなければならないというのは、病院経営から見たら大きな負担になります。ですから、ある程度の見込んでいく部分は見込む必要があるとしても、物すごく広い土地を将来の建て替え用地として入れるというのは、病院経営から見たときには、やや問題があるのではないかと考えます。
 私どもとしては、大体一番最新のゆとりのある病院の建築ということで、今回設計をすることにいたしておりますし、将来のさまざまな変化ということも見越した上だと思っておりますけれども、病床がこれから何百床も増えていくとか、そういったことは現実問題としてはなかなか考えにくいのではないかと思っておりまして、この中に 4,000平方メートル準備していれば十分対応できると考えております。
○毎日新聞
 決定の時期なんですけれども、だいぶ遅れたようなイメージがあります。2月議会にも間に合わなかったということで、どうしてこんなに遅れてしまったのか。遅れた理由と、あとさっき6か所は、メリットもデメリットもあるとおっしゃったのですが、今回のアバンセ北のデメリットというのはどういったところなのかを教えてください。
○知事
 デメリットがあるとしたら、どこかのインターから無茶苦茶近いということがないということだと思います。どこからも非常に来やすいところにつくっていますけれども、逆にそういうところからすると、どこかには物すごく近いというところがなく、もちろん県西部は配慮していますけれども、特定のところからすごく近いというところはなく、万遍なく回りを見た中になっているというところが一つの特徴であると思います。
 それと、もう一つ、これは先ほども指摘のあった点でありますけれども、病院の経営による負担ということを考えなければ、郊外に広い土地を確保するというところから見れば、それよりも広くないというか、狭いということはあるかと思いますが、それは私は余りデメリットとは感じておりませんで、病院に必要な敷地面積は十分に確保できていると考えております。
 それと、遅れた理由でありますけれども、「慎重に議論をしていた」、これに尽きます。今回も決定するに当たりましては、場所を決めたのは数日前でありますけれども、さらにその内容については、今の今まで議論をずっと続けておりました。一遍場所を決めれば、もう何十年かはここでやっていくという、非常に重い決定になるわけでありますので、県の中でも議論を積み重ね、また、もともとは2月議会の前にとも考えておりましたが、やはりここは2月議会における議会の議論もきちんと聞いた上で判断をする必要がある、そのように考えて今日になったというものでございます。
 2月議会においては、代表質問に対して、3月末までに決めて公表するということをお約束いたしましたので、今日こうして発表している次第であります。
○佐賀新聞
 中心街立地への知事のこだわりがこういう形になったのですが、知事の思いと、一方で、実際のまちづくりというのは佐賀市がやるものですから、それがある程度方向性が一致しないと、知事が幾らこう思っても、市長が、「いや、それはないと」。特に今回の城内マンションもそうなのですけれども、すれ違っていたら意味がないので、その点で、やはり市と県とのある程度の目指す方向性が一致しないとなかなかまちづくりという点に生かされていかないと思うのですが、その点で、この移転に関して、佐賀市の姿勢というか、その辺、話し合われたとか、話し合わないまでも、少しぐらいの意思は確認したとか、そういった一定のすり合わせはできていたのでしょうか。
○知事
 具体的な場所を絞り込む前の段階から、佐賀市とは何度も議論をいたし、どのようにあるべきかということについては、いろんなレベルで意見交換をしておりました。
 場所については、もちろん最終的には県の判断ということになるわけでありますけれども、それに当たっては、佐賀市がまちづくりについて考えている意向というものも十分に踏まえて、この場所に決定したつもりであります。
○朝日新聞
 よりストレートに聞いてしまうと、佐賀市長は何とおっしゃっていましたか。
○知事
 佐賀市長は、副知事の方から行っていただいていますけれども、市長はこの場所に非常に理解を示されたと伺っております。
○佐賀新聞
 まち中に立地するだけでは、本当に単に場所が変わるだけでは意味がないので、生かすための方策が必要と思うのですけれども、その辺は何か考えがございますか。
○知事
 今回、公共施設の立地のあり方について、できるだけ市街地またはそれに隣接した地域が望ましいのではないかという考え方に基づく最初の立地がこれでありました。
 今後とも、私たちとしては、できるならばそういう形で市街地、またはそれに近接した地域にこういう公共施設や、人の行き来のあるものを立地していきたいと思っております。
 この県立病院一つができることで、何が大きく変わっていくのかということについては、今の段階ではちょっと想像ができないところがありますけれども、これをいい意味で生かしていくようにしたいと思っておりますし、これ一つということではなくて、これがいわば突破口だと考えております。こうしたものに引き続いて、何でもかんでもすべてがというわけにはいかないかもしれませんけれども、今回、私どもで示させていただいた基本的な考え方をまず当てはめてみるということを、これから私どもの一つの物差しにしたいと考えております。
○西日本新聞
 移転先が決まったということは、現在の好生館は、これから跡地の問題が出てくると思うのですけど、今のところ、知事がお考えになっていることというのはありますか。
○知事
 跡地の問題については、基本的に市の方にその活用策を考えていただくということでお願いをしておりまして、市の方でもいろいろアイデアはあるのではないかと思います。
 私どもの方で、特に県として是非こうしてほしいというものは、現段階ではございません。

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