記者会見

●質疑応答:組織改正と人事異動の概要について
○朝日新聞
 この前の議会の知事答弁の中で、高等教育関連を所管するような部署とか、あとエネルギー施策を統一的に考えるような部署を検討することについて話があったかと思うのですけれども、今回は見送ったということですか。
○知事
 それは、いずれもくらし環境本部になるのですけれども、まず知的拠点といいますか、そういう高等教育機関を考えていくところとしては、私学文化課にその担当をやっていただくことにしました。これはもう既に伝えておりまして、新しいくらし環境本部長にそういう視点で庁内の取りまとめをしてくれということを指示しております。
 また、エネルギー関係についても、環境課で、さまざまな新エネルギー関係を取りまとめて担当することを命じました。
○西日本新聞
 昨年の4月に本部制に移行するという大きな組織改正をやったのですが、その際に随時、これで最終結論かどうかわからないので、随時見直していくということだったと思うのですけど、今回、見直しの大きな節目になるわけなのですが、要するに1年間本部制をやってみて、それで見直すべきところを今回の人事に盛り込んだというのは何かございますか。
○知事
 本部運営という意味でいけば、先ほど申し上げた本部の中に部のある二つの本部については、企画・経営グループを一本化したというところが今年1年間本部経営をしてみた結果であります。
 本部の中に部があり、そして、そこにそれぞれ企画・経営グループがあると、どうしても本部として一体的な経営をしていくということがなかなか難しくなっておりますので、そうしたことを本部としてより一体的な経営をしていくために、すべて本部の企画・経営グループにまとめたといったところが大きな改革だったと思います。
 また、これはなかなか他の県はやっていないかもしれませんが、多くの県では土木部という部の中にその主管課みたいな存在として監理課という課があるのですけれども、佐賀県ではこの4月をもって監理課を廃止することとしております。そして、より県土づくり本部の企画・経営というところに重点化していくようなことを行ったのも一つの表れであると思っております。
○佐賀新聞
 関連質問で二つ。組織改編に伴って、人事権も各本部に移行したということで、今回の異動を見られて、その辺のことが生かされているかということと、先ほど知事の説明の中で人事面の特徴をおっしゃっているのですけれども、知事が最も力を入れた点あたりを二、三言っていただければと思います。
○知事
 まず1点目でありますが、去年よりもうまくいったと考えています。去年は初めての試みで、ちょっと我々も少し戸惑いがあったのですけれども、つまり、戸惑いがあったというのはどういう点かというと、例えば、職員課の方ではかなり新しい分野に取り組んでもらおうということで、そういう配置をしても、それを受けた本部の方で、とにかくこの人はこういう分野が長いからということで、余り新しい分野での仕事をしてもらおうということにならずに、それが本部に人事権が移ったことによって、そういう意図が生かされなかったりとか、この人はずっとこの分野が長かったので、もうこの年ぐらいになると別の分野をやっていただかないとこれから困るのではないかという観点でやったようなものについて、戻されたりしたようなケースがあったのであります。
 今年は、内々示といいましょうか、職員課の方でつくった案を各本部に示す際に、よく職員課と議論をしてくれということをお願いしました。そうすることによって、職員課の意図した人事の目標というか、目的というか、そういったものを各本部の方も理解できるようになりましたし、ただ、そうは言うものの、各本部としては、いや、むしろこうなんだということで、やはり別の意見があってそのとおりになったということもありまして、その意味では、1年たってその辺のやりとりがうまくできるようになったと思います。
 また、個別の職員をよく知っているというところから、その職員とより近いところにいる本部の方が、そういう家庭的な事情でありますとか、個人的な事情とかを含めて、より詳しく把握しているということもありましたので、そうしたことによって配置を変えたというようなこともございました。
 それと、もう一点が一番力を注いだ点についてでありますけれども、人事についていつも言っていることは、順送りでやらないという点であります。今回も、ただ単にもう年限が来ているから上げようとかいうことではなくて、本当にこの組織をお任せするのにどういう人がふさわしいのかという観点で相当議論をし、何回も何回も案を入れ替えました。
 これまでがそうだったとは申し上げませんけれども、いわばもうそういうタイミングになったから、そういうポストにつき、何年かした後、また次のところに移っていくという形ではなくて、ある組織をあずかった以上、一定の年限のうちにある一定の成果を出していただくと。それがさらに次のポストや昇進につながるようなものであった場合に昇進していくという姿に一歩でも近づけたいと思っておりまして、そのことに非常に意を用いたつもりであります。

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