記者会見

●質疑応答:佐賀県特別顧問の就任について
○佐賀新聞
 特別顧問に古川さんを選ばれた理由と、古川貞二郎さんにどういうことを期待するのかということを質問します。
○知事
 今までも時々はいろんな形でお話を伺ったり、人を紹介していただくということも手伝っていただいてはおりましたけれども、そういう形でなく、古川貞二郎さんのように役人生活を長くしておられて、しかも、国の中枢の経験をされた佐賀県に非常に深い思いをお持ちの方というのは得がたい人材でありますので、そういうアドホック(その場限り)な形ではなくて、組織としていろんな形でのご協力をお願いする形を整えることが望ましいと考えました。
 特別顧問になっていただいた以上は、例えば、このような分野で困っているのだけれども、人を紹介していただけないだろうかとか、こういう場合、どのような考え方でいったらいいのだろうかとか、いろんなことが相談できると思っています。
 特に、「こんなことができるかな」と期待している部分は、例えば、私ども県庁の中に人材がいない分野というのがいろいろあります。例えば、関係している団体を経営的に再建しないといけない、そういう場合に、民間の手助けをしていかないといけないわけでありますけれども、そういう識者としての協力をお願いする際に、トップの方をご存じありませんでしょうかということもありましょうし、また、国の中枢機関としての物の考え方、そういったものもいろいろな形で教えていただければとも思っているところでございます。
 いずれにしても、佐賀県に自分なりの貢献をしたいということで貞二郎さんも非常に意欲を示していただいておりますので、組織を挙げて、言葉は悪いですけれども、活用をさせていただきたいと考えております。
○佐賀新聞
 特に分野が決まっているわけではなくて、もう全般に。
○知事
 ええ、もう全般にです。柳井さんについても、古川貞二郎さんについても全般にと考えております。
 柳井さんについては、例えば、特に私ども外交の分野はどうしても弱いわけでありますけれども、先般、ドイツで開かれた有田の陶芸展の開催については、柳井特別補佐から、相当ベルリンの大使館の方に話をしていただいて、それでドイツ・日本研究文化センターでの開催が可能になったということもございました。私どもとしては大変助かっているところであります。
○西日本新聞
 特別顧問の方は、任期は決まっているのでしょうか。
○知事
 任期は1年です。
○西日本新聞
 あと報酬などはあるのですか。
○知事
 報酬は、特別補佐が月額10万円でありましたので、特別補佐と同じにし、それを今回委託という形にしますので、まとめて年額で 120万円という形でお願いをします。総額として支払われる額は今までと変わらないということになります。
○佐賀新聞
 以前、特別補佐をされてこられた吉川さんと北島さん、北島さんはもう10月に辞めておられますけれども、県民というか、僕らから見て、実際にどういう作業をされていたのか、ちょっとよく見えない部分があったのですけれど、例えば、吉川さんと北島さんは、どういう実績があったと思われるのでしょうか。
○知事
 例えば、北島さんについては、日々のアバンセの副館長として、または1人の県民としてという見方で、ほぼ毎日、男女共同参画であるとか、女性としての物の見方ということでご報告をいただいていました。ほぼ毎日であります。県庁職員の中で、ほぼ毎日報告をしていただいたのは、恐らく北島特別補佐だけであろうと思います。
 その意味で、いろんなやりとりの中で、例えば、DV対策をやっていかなくてはいけないという強いお話ができたのも、これは北島特別補佐の大きな功績だったと考えています。
 吉川補佐については、毎日メールをいただいていたということではございませんが、こちらの方からお願いをしたり、また向こうからもいろいろな申し出があったりして、特に、東京における佐賀県の存在意義を高めるためのいろんなアドバイスというのをいただいていました。それが結実した形になったのが、去年の秋に開かれた「佐賀の輪2004」というものがございまして、東京で開かれる県人会というのはあるわけなのですけれども、これから佐賀県の存在感を高めていくためには、佐賀県にもともとのかかわりを持っていない人たちが、応援団として佐賀県のことをきちんと理解していただくことが必要であろうということがありまして、数百人集めて、佐賀県の応援団の結成といったものを実現していただきました。そういったことがあります。
 また、これまで私たちがなかなかできなかった、特に若い人たちを中心にした学生を使ってのいろんなアンケートの実施みたいなこともやっていただきまして、それぞれで一つの、やはり若者にとって魅力のあるまちづくりをどうしていくかというものの中でも、街そのものの存在というか、街並みが、街の中がにぎわっていく状況をつくっていくということが、自分たちが今後定住を考えていくときの非常に大事な要件だというアドバイスもありまして、そういった意味でもお役に立っていただいたと考えております。
○NHK
 職員誰でも相談できるようにしたいということですけど、今考えているイメージ、構想、連絡ルートというのは、どういうものですか。
○知事
 統括本部の政策監グループが窓口になりますので、そこに相談をしていただければ、そこからご本人たちに連絡をとって、相談をしていただくような格好になろうかと思います。
 紹介はしますけれども、その後は直接本部とのやりとりをしていただければいいかなと思っております。
○佐賀新聞
 ちょっと細かいことですけど、前回、ご本人さんがお見えになったのですけど、今回、古川さんはお見えではないですね。
○知事
 ええ、もう今回は組織としてのお願いでもありますので、それほど大げさにせずに、こういう形にさせていただきました。

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