記者会見

●質疑応答:九州新幹線長崎ルートについて(その3)
○FM佐賀
 並行在来線が第三セクターになった場合、大体どれぐらいの負担が毎年県に来るのかや、特急の本数が半分になってしまうことによる利便性の低下や、フリーゲージになっても、結局その料金が上がると、やっぱりなかなか使いにくくなりますのでそういった料金面、そういったものも「県民だより」などにもっと載せてほしいと思うのですが。
○知事
 本数が減るというのは、肥前山口−鹿島間の話ですね。肥前山口から東の方というのは本数が増えることになるわけですけれども、確かに肥前山口−鹿島間は、今の特急の本数から見たら減るようになっていきます。
 そういう、いわばマイナス面の情報もあわせて、きちんと情報提供していくべきであるというお話であろうと思いますので、そうしたことは、こちらから情報提供していくときに、きちんとそういった要素も入れていくようにしていきたいと思います。
 肥前山口−鹿島間については、JRが運行しますので、基本的には、JRの運転規程に基づいて、JRの運賃体系に従った料金設定がなされていくというようになると思っているところでありますので、そこはそのように、いろんな場でも言わせていただきたいと思います。
○FM佐賀
 あと肥前鹿島−太良間を、JRはもう運行しないとおっしゃっているんですけど、県がやった場合というのは、またかなり負担が来ると思うのですが、その辺の試算についてはいかがでしょうか。
○知事
 そういう議論をぜひさせていただきたいのです。そもそも、まだ運行形態が全く決まっていませんので、このまま行けばどうなるとか、こういうパターンの場合は幾らになるというようなことが、今まだ残念ながら議論できておりませんので、そういう議論をぜひさせていただきたいと思っています。こういうことでやれば、年間これくらい赤字になりますよと。仮に三セクになった場合に、駅の数を増やすということが行われている三セクも随分あるわけなんですね。そうすると、駅の数は、例えば、これだけ増えるということも考えられます。一方で、三セクになった場合、運賃が上がるということがありますので、ほかの三セクだと運賃がこれだけ上がっていっていますということだとか、そういったことをいろいろあわせた上で、いろんな御提案なり議論をしていくような材料を提供していきたいと思っていますので、ぜひそういう議論を今後していけるように、期成会には提案をしていきたいと思います。
○FM佐賀
 長崎の方から応分の負担をしてもいいという表明があって以来、その後、全く音なしの状態になっているんですけれども、県の方から早く示してくれということはおっしゃらないんですか。
○知事
 いや、それはもう再三言ってはいるんですが、こちらの方としても、肥前鹿島以南の運行形態が決まっておりませんで、肥前鹿島以南の運行形態を議論するときには、必ず長崎県との費用負担の問題、分担の問題が出てきます。こうした問題がある程度見えてこないと、長崎県側ともどれぐらいの費用を負担してもらうのかという議論がしにくいということがありますので、そういう意味においても、早く今回の新幹線問題を契機としたところの県の南部地域の交通体系を初めとする全体的な地域振興策の全体像というものを、できるだけ早くお示しができるようにしていきたいと思っております。

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